年末に手袋を片方なくしてしまい、しばらく手袋無しで我慢してたけど、さすがに素手はもう限界!とセール中の手袋売場に駆けこんだ。
とにかく実用性重視、あとはわりとどうでもいいや、暖かそうなのを買ってさっさと退散するわ、なんて思ってたら、店員さんに勧められていろいろ試しているうちに手袋の世界にはまりこんでしまった。
当たり前だけど、ひとつひとつ着け心地も違うし、売場の棚の上で見るのと実際に着けた雰囲気は違うし、鏡で全身を見るとまた印象が変わったりする。
気になる手袋をことごとく試した結果、皮の手触りと色合いが気に入ったスモーキーなボルドーの手袋を普段使いとして購入。もうひとつの白っぽい方は、着けた瞬間の高揚感が購入の決め手になった。こちらは、たまのお出かけ用。
日本橋三越で開催中の東山魁夷展へ。
この展覧会の特色は、東山魁夷本人が生前に収集した美術品がたくさん展示されていること。
コレクションの幅が本当に広くて、古いものは中国の青銅器やエジプトの絵、ギリシャの器、新しいものでは北大路魯山人の器などなど、文字どおり古今東西にわたる。
こんなモノを集めていたんだ!!という新鮮な驚きがあった。
あと、生前に愛用していたという絵具箱も。
箱、といっても可愛らしいものではなくて、むしろ家具。浅い引出しが8~10段ある、チェストのようなもの。
粉末状の絵具(日本画用の岩絵具、かな)が入った試験管のような容器が、引出しの中にびっしり並んでいた。
ひとつの引出しに並んでる試験管が100本くらいだったから、全部で1000本ちかくあったのか。
どれも少しずつ色合いが違っていて、眺めているだけでも楽しかった。
ふだんは買わない図録をめずらしく購入。
もうひとつ、ミニ画集も。中身はポストカードになってる。
昭和37年の北欧旅行での作品と、昭和29年から担当した雑誌「新潮」の表紙画。
北欧のスケッチは似たような雰囲気の絵を他の展覧会でも見たことがあるけど、「新潮」の方は初めて。「この人、こんな絵も描くんだ!」と、これまた新発見。