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3万7000年前のマンモスと対面

2008-01-18 23:45:00 | 美術館・博物館
丸ビルの一角で開催中の「リューバ展」。


3万7千年前に生きていた赤ちゃんマンモスが
2007年5月にシベリアの凍土の中から見つかり、
調査のために日本にやってきた。
ついでに一般公開されることになった。
・・・というのが展覧会開催の経緯。


今から1年前には凍土の中にいたマンモスを
間近で見ることができるなんて、なんだか不思議な気分。

不思議すぎて最初のうちは感動する余裕もなかった。

まず、3万7千年という年月があまりにも壮大で
いまひとつピンとこない。
50年100年なら想像力を総動員して
時間のボリュームを量り知ることができるけれども、
100年を超えたらもう無理。(「ひとつ、ふたつ、たくさん。」と同じだな)
ましてや37000年なんて!

その上、このマンモスは保存状態が非常によかったので
かなりきれいな形で残っていた。
「化石」という次元では全然ない。
皮はもちろん、ところによっては体毛も残っている。
ちょっと時間の経った動物の死骸、といったところ。
遥かな時を越えているという実感が湧かないのだ。


それでも、ずっと見ていたらじわじわと沁み入るように感動し、
最後には静かな満足感を胸に会場を後にした。


ついたての向こうから商業ビルのざわめきが聞こえたり、
会場で流れる音楽が興ざめだったり、
照明がいまひとつで展示物が見づらかったりと、
展覧会場としての環境は改善の余地が大いにあるけれども、
そういう不満を忘れるくらい良い展示だったと思う。



奇跡のマンモス「リューバ」展
丸ビル1階にて、2月3日まで。
行くなら平日の午前中(できれば11時までに)がいい。