JR西日本の路線内なら元日一日乗り放題という切符があったので、これを利用して安芸の宮島に初詣に行ってきました。この切符は1月1日に限りJR西日本線、智頭急行線、JR宮島フェリー全線乗り放題で15,500円というものです。
残念なことに京都から新大阪までの新幹線はJR東日本の路線なので、新大阪までは新快速で(国鉄分割の最悪のデメリット)。新大阪からは8:18発の新幹線で広島着9:39、広島からは9:45発、宮島口着10:20の普通列車に乗ったのでかなり時間がかかりましたが、JR宮島口駅に着きました。
宮島口駅から5分程歩いて、JR宮島フェリー乗り場に着きました。
すぐ横にもう一つのフェリー会社の乗り場がありますが、もちろん乗り放題切符のJRフェリーに乗船しました。
宮島に初詣で渡る人がものすごく多くて、フェリーは超満員、10分毎に宮島口と宮島の間をピストン往復しています。
フェリー乗り場から南に大きく見える島が宮島です。
でこぼこの山の形が独特な宮島、最高峰の弥山(みせん、535m)が厳島神社のご神体です。
海に浮かんでいるのが多分カキの養殖筏でしょう。
船の上から鳥居が見えてきました。
島に着くとあちこちに鹿がいます。どの鹿もなんとなく体が小さいようで、この島の鹿は小柄な種類かもしれません。
大きな常夜燈。
神馬。
あまりに大勢の人が行列しているので、厳島神社に入るのは断念、周りから遠目にお参りしておくことにしました。
厳島神社は593年にこの地域の有力者であった佐伯氏によって創建されたのが始まりですが、1168(仁安3)年に平清盛が寝殿造りの様式を取り入れて造営したものが現在の社殿の元となっています。社殿群は国宝と重要文化財になっており、世界文化遺産にも登録されています。
回廊が海に浮かぶ様子はあまりに有名。
一番左の端の突き出たところで鳥居をバックに記念写真を撮るために長い行列ができているようです。
大鳥居。
厳島神社の右隣にある大願寺にお参りしました。日本三大弁財天の一つだそうです。
不動堂。
厳島神社の左側にまわって小高い丘に上がると見事な枝ぶりの松の木がありました。幹から両側に長く伸びた枝が龍の髯に似ていることから龍髯(りゅうぜん)の松と言う樹齢200年程の木です。
すぐ上にある五重の塔。1407(応永14)年建立、高さ29.3m、屋根の軒先の反りが大きい禅宗様と、入口の板扉の和様が合わさった特徴がある塔です。(重要文化財)
千畳閣。
1587(天正15)年に豊臣秀吉が戦没兵士を慰霊するため、安国寺恵瓊に命じて大経堂(読経所)として建立しました。建設の途中で秀吉が亡くなったため、未完成のままとなり、明治の廃物希釈で仏像は大願寺に移し、秀吉を祀る豊国神社となりました。屋根瓦に金箔の名残がありました。(重要文化財)
丘の下から見上げたところ。長さ46.6m、幅28.2mで宮島一の大きい建物です。
拝観料100円を払って入ってみると、内部は広い板敷きで天井の大きな木組みが見え、桃山時代の豪放な姿を残しています。その広さから俗に千畳閣と言われました。
表参道商店街(清盛通り)はぎっしりの人で歩けない程、元旦でもお店はみんな開店していました。
ご当地名物もみじまんじゅうを製造販売しているお店もたくさんあり、できたてを買って食べるとあつあつでおいしかったです。
清盛通りでお好み焼とカキのポンズたれを食べました。広島のお好み焼は他の地から言うところの「広島焼」で、薄い皮の上に焼きそば、キャベツ、卵、ネギ等が重ねられているものです。そばが入っていてもボリュームは多くなくあっさりしていておいしかったです。