下鴨神社が境内にマンションを作ろうとしている、そんなアホなことがあるかいな!! というので、現地を見に行きました。
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京阪出町柳駅から橋を渡って右に曲がるとすぐ一の鳥居があり、ここから表参道が続いています。この右側の土地は少し前まで空き地でしたが、下鴨神社が買い取って赤い柵を巡らせています。
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神社に向かって参道を歩いて行くと、かつて社家だった家があり、ここも神社が買い取って資料館にしようと改装しているところです。
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石橋があって、小さな川を越えた辺りから両側に高い木が茂り、薄暗くなってきます。(写真のハレーションはお許しを)
この辺りからの参道の両側にマンションが建てられようとしているのです。
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右側の研修道場を壊して2棟、左側の駐車場に6棟が建てられる計画です。
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反対側の御蔭(みかげ)通りを越えた所から見ると、こうなっています。
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研修道場は神社の倉庫として使われており、下鴨神社関係10団体の事務局も入っています。
かなり前には剣道少年達が出入りしていたように思うのですが。
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駐車場です。
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ここが使えなくなると、参拝者や定期利用者のこれらの車はどこに停めることになるのでしょうか?
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駐車場の奥の方は舗装されず、森の気配を残しています。
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駐車場の木の葉っぱにぽつぽつと粒のようなものが付いているのは、エノキトガリタマバエが作った巣です。
糺の森は、平安京以前の山城原野に由来するムクノキ、エノキ、ケヤキ等ニレ科の樹木で成っており、古代の森を知る貴重な指標になっています。研修道場や駐車場の辺りにも大木がたくさんあり、生物の営みが繰り返されています。
この度、マンション建設予定地にある95本のニレ科の樹木のうち45本が撤去されることが明らかになりました。毎年市民に呼びかけて植樹を行って糺の森を守ろうとしている神社の姿勢はどうなったのでしょう。
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研修道場の側の木は幹にも一面に苔が生えています。しっとりとした森の空気がマンションが建つことによって壊された場合、このような木の姿も見られなくなるでしょう。
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御蔭通りの道路幅を広げるということですので、道の横に生えている木も撤去されそうです。
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御蔭通りから北側は世界遺産のコアゾーンになっているのでつつけないけれど、南側はバッファゾーンなのでマンションを建ててもいいというものではありません。参道を含めて神社に向かう敬虔な神の領域なのに、参道の両側に人が住んで生活するって、ちょっと違うんではないかなと思います。まして、マンション8棟もの大勢の人間が住むんですからねえ。
下鴨神社はマンションに土地を貸す口実として、次回の式年遷宮の費用捻出のためと言っていますが、その額はこれまでの実績からは大幅な増額だとか、身の丈にあった遷宮で神社と森を維持していくことはできないものでしょうか。
世界遺産の周りの景観も含めて考えようという時代に、これが契機になって寺社の周辺に次々とマンションが建ったり景観が壊されることになっては、、、京都市何とかしなあきませんなあ。
身の丈にあった遷宮・・・誰かがそれを言わなかったのでしょうか。
そもそも世界遺産って、観光のためのものではなく、地球と人類が残してきた宝物であって、今現在の所有者だけのものではないっていうことを胆に銘じてほしいです。