吉田家住宅の向かい側にあるうだつのあがったお家は1886(明治19)年建築の旧森医院の建物です。


立派な正面玄関。
森家は元醸造業を営んでいましたが、三代、四代と郵便局長、県会議員,村長、町会議員、郡書記などを勤めました。五代誠三氏がこの実家を一部改造して大正8年から昭和30年まで、内科・小児科の診療所「森医院」として開業していました。

入ったところの土間の突き当たりは郵便局の名残があります。
左は看護婦詰め所。

一段上がった所に薬局が。

診察室の様子もそのままに残されています。
診療所だった頃の様子をそのままに残したこの家は時々公開されているようです(無料)。訪ねた日には運よく開いている日で、説明をして下さる方もおられました。裏の方まで広い敷地で、裏の通りに面した門構えもお城の門のようで、そこは今改修されているところでした。
そして、誠三氏のご子息も徳島大学名誉教授のお医者さんになられて、生家の様子をホームページに書かれています。
古いお家を改修しながら大切に残し、その暮らしとご家族の思い出に誇りを思っておられるのがよくわかります。