ビバさんのさんぽ道

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再整備される京都市美術館もウォッチング

2016-04-12 00:12:20 | これでいいのか京都(京都市美術館)
2016年4月11日京都市美術館もウォッチングしました。
この建物も老朽化を理由にまもなく改築されることになっています。
しかし、ただの耐震改築ではなく、再整備と称して大幅な変更が加えられようとしています。


先ず、この建物前面の土地を広く深く掘り下げて、地下1階から建物に入る構造に変えようとしています。



地下入口付近には売店等が作られる予定?
しかし素人考えですが、建物の前面をそんなに掘り下げては、かえって地震の揺れに対する耐震性がなくなるのではないかと心配になります。



敷地の南西側の疎水に面した部分からこの辺りにかけてレストランが作られて、地下入口に向けて通路が付けられるとか。そうすると、疎水側のこの桜の花も見られなくなるかもしれません。



美術館の南面。



美術館の東面。



敷地の東南にある別館。ここも改修されるそうです。



動物園に続く東側には美しい日本庭園がありますが、ここも削られて現代アートの展示館が建てられるそうです。



古い看板がありました。「大禮記念 京都美術館」となっていたのが「大禮記念」の部分が削られています。1928(昭和3)年に京都で行われた昭和天皇即位の礼を記念して計画が始まったため、当初は「大禮記念京都美術館」という名称だったのです。
設計は前田健二郎、1933(昭和8)年に開館しました。建物は前面中央に和風の飾り屋根を乗せた典型的な帝冠様式の鉄筋コンクリート造り2階建てで、堂々とした美術館です。

以前、美術館の中まで見た時の記事はこちらこちらです。

しかし、なんと、京都市は本年12月から始まる改修の費用100億円のうち、50億円を企業への50年間命名権(ネーミングライツ)売却で賄う方針で、9月30日までに応募する企業を募集しています。そうすると、「京都市○○○美術館」という名前になり、○○○の部分には企業名やキャラクターの名前が入ることになります。「ロームシアター京都(京都会館)」「島津アリーナ(京都府立体育館)」「わかさスタジアム京都(西京極総合運動公園野球場)」などに続き、「またか!」という感じですが、公立美術館としては全国初となります。
しかも、京都市長はこの他にも引き続き、命名権売却を考えていくと言っているので、そのうち京都はチャラケた名前だらけの町になってしまうかもしれません。

京都市美術館の改修は、本当に100億円も必要なのか、地面を掘り返したり、レストランなど作らず、京都市の財政で賄える範囲の改修でできないのか、京都市議会での検討を徹底的に行うことが必要です。


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