ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

馬路村への旅(4)ゆずの森加工場

2018-10-25 00:45:20 | 土佐の国
馬路村農協本所、農産物直販所、ゆずの花パン屋さんなどがある一帯は、元は営林署の貯木場だった土地で、柚子の他にどんぐりの木や落葉樹がたくさん植えられ、「ゆずの森」と言われる公園のような場所になっています。

その森の中に「ゆずの森加工場」の建物があり、無料で館内の見学をさせてもらうことができます。
二階建てで、村内の木材をふんだんに使った自然にやさしい建物です。



隣にあるゆず搾汁工場で村内のゆずが搾られた後、こちらに送られてきて「ごっくん馬路村」などに加工されます。
ゆずの収穫は毎年11月に集中し、村中の柚子がトラックで運ばれてきて、きれいに洗い、搾られ、ゆず酢ができます。これに水とハチミツをうまく混ぜて「ごっくん」ができます。



熱で殺菌し、ビンに詰めた後、また殺菌、ベルトコンベアーに乗って運ばれていき、シャワーでゆっくり冷やします。ラベルを貼って箱に詰めるのもほとんどの工程が機械化されていて、ここでは働いている人の姿はほとんどみられませんが、品質管理は人間がきびしく行っています。



出来上がった製品を注文に応じて箱詰めする荷造り場。ここでは多くの人が丁寧に箱に詰めていきます。簡易段ボール箱に、緩衝材も馬路村製のタオルを使って、エコに心がけています。
製造から荷造りまで、すべての過程を二階の廊下からガラス越しに見学することができます。


研究室。柚子を使った飲み物・食べ物から化粧品、搾り滓の肥料利用など、様々な使い道を研究しています。



受注センターにもたくさんの人が働いていました。電話やネットで送られてくる注文を受け付けているので、若い人もたくさん働けるようになっています。



受注センターの前のロビー。すべて木の造りになっていて、居心地のいいスペースになっていました。窓からは安田川の流れも見下ろせます。



見学が終わると、「ごっくん馬路村」を一本ご馳走になりました。

柚子の栽培は昔から馬路村で行われてきましたが、搾り汁を販売するくらいだったのを、徐々に加工品の商品開発に取り組み、機械化や衛生管理に取り組み、販路を拡大してきました。馬路村と農協が協力して、いくつもの加工場と化粧品加工場と直売所を作り、村で働ける人を増やし、住宅提供などして活性化を図っています。
馬路村は平成7年の市町村大合併でも他の市町村とは合併せず900人の村でも単独で生き残る選択を村民の総意で決め、農協も合併をせずに頑張ってきました。
2017年度には、馬路村を含む高知県東部の五町村が、「森林鉄道から日本一のゆずロードへ~ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化~」というテーマで日本遺産に選定されています。

誰でも馬路村に来てもらい、工場を見学しながらゆずのことをもっと知ってもらい、楽しんでもらうことで、さらに馬路村のファンを増やせるのではないかという思いで、この「ゆずの森加工場」ができました。

馬路村農協 ゆずの森加工場
     高知県安芸郡馬路村馬路3888-4
     Tel 0887-44-2211
     営業時間 8:30~17:00
     無料
      日曜・祭日 休館




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