ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

高知県立牧野植物園

2023-05-09 23:54:35 | 土佐の国

2023年5月8日に高知県立牧野植物園に行ってきました。

高知市東部の五台山(標高130m)の山頂付近18ヘクタールに山のあちこちを切り開いてできています。(京都府立植物園は24ヘクタール)
昭和33年(1958年)開園なので、65年目になります。ゴールデンウイーク中は入口が長蛇の列だったそうですが、ずらして行ったので大丈夫でした。




入口付近の牧野富太郎記念館本館と展示館では牧野富太郎の生涯と功績を紹介し、富太郎の所蔵していた45000冊の本が牧野文庫として保存されています。




これらの建物は1999年に園地拡張して建てられ、楕円形の建物の中央に木のデッキと中庭に樹木が植えられており、村野藤吾建築賞等多くの賞をもらったユニークな建物です。



樹木は土佐の植物や、富太郎との関りがあるものが中心で、本館から展示館の間にある回廊の側でまじかに見ることができます。



バイカオウレンの群落。



ガンゼキラン。



スエコザサ。



その後の園地拡張で、植物をちぎってにおいをかぐことができるふむふむ広場やこんこん山広場、少年広場など、植物に親しみ、学習できるような見せ場もできています。植物の種類は3000種で、京都府立植物園は12000種です。



2010年にリニューアルした温室は京都府立植物園のより少し小さいようですが、高さがありジャングル・滝などで雰囲気があり、エレベーターで上部に上がって上からジャングルを見下ろすこともできます。


 


 


オオオニバスの葉を裏側(池の下)から見れる場所もありました。




温室の中では1人の職員が地面に葉っぱが落ちるたびに1枚ずつ拾って歩いているのが印象的でした。



新しく植物研究交流センターという大きな建物が建てられ、5月20日からオープンするということでした。薬学との研究協力、ミャンマーとの植物研究交流など、研究植物園としての機能拡大に力を入れているようでした。


 京都府立植物園有識者会議でしきりに主張された「おしゃれなレストラン」も実食してこようと思ったのですが、カフェとレストランの位置を入れ替える準備中ということで、休業中で残念でした。しかし、現在のレストランはあまり「おしゃれな」ふうにはみえず、何よりもそのメニューがポークランチ・ハンバーグランチが1400円、鶏ひき肉と野菜のカレーが1100円、コーヒーが450円という価格設定は度々訪れて家族で楽しむには「おしゃれ」すぎるものでした。五台山の山一帯には他に食事をできる所がないという地理的条件のなせるものでしょう。

 

入園料が大人730円(高校生以下は無料)なのも痛いです。


それぞれの植物園はそれぞれの特徴を持って確立していければいいと思いますが、やはり植物園は植物園、ここも植物と自然に親しみ、学び、憩いの場となることを目指していて、賑わいの場とすることは違っていることがわかりました。



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