平岡八幡宮に続いて、これも椿で有名な霊鑑寺を訪ねました。

バス停錦林車庫から東へ、坂を登っていくと「哲学の道」と交差して、その道は4月上旬の今や桜の真っ盛り、大勢の観光客で賑わっていました。
その道から一筋東に入るとやや人影も少なくなり、尼門跡寺院霊鑑寺が静かに佇んでいます。
4月1日~13日に椿の咲く時期にあわせて春の特別公開が行われていました。

お寺の門をくぐると、庭内で咲いている様々な椿の花がお出迎え。

庭園は江戸時代中期様式で、東山連峰に続く山の斜面を利用した池泉回遊式庭園となっています。

中央に般若寺型石燈籠が立っています。
庭園内に60種もの椿がありますが、名札のついているものとないものがあり、名前のわかったものだけ書きとどめておきます。名前が間違っていたらお許しを。

後水尾天皇遺愛と言われる日光(じっこう)。樹齢400年以上という京都市指定天然記念物の木です。

おそらく椿。
小堀遠州が「おそらくこれほど見事な椿はあるまい」と言ったことからついた名前だそうです。

菱唐糸(ひしからいと)。ピンクで蕊が唐子気味になっています。

大紅(だいこう)。赤白混交の大輪です。

羽衣。

ホワイトナン。

白牡丹(はくぼたん)。

衣笠。

秋の山。

ローゼフローラの小さな花がたくさん散っていました。

肥後椿。

孔雀。

月光(がっこう)。

五色八重散椿。

花びらがたくさん散っていました。

崑崙黒(コンロンコク)。

玄関前の散椿の大木。
他にも黒椿など多数の種類があり、庭園だけでなく、本堂、書院の中も公開されていて、狩野永徳や元信、円山応挙の襖絵、御所人形などの宝物も拝見することができました。
椿は鉢植えと庭木合わせて6種類にもなってしまいました。