世界遺産コアゾーンにも大型倉庫を建設！？

下鴨神社の境内にマンションが建てられようとしている問題、さらなる問題が起こっています。
マンション建設予定地は世界遺産の指定地ではなくバッファゾーンですが、その工事で取り壊される倉庫の代わりを世界遺産のコアゾーンに建てようとしているのです。


その土地は、神社の東北側、塀の外の通路の外側ではありますが、下鴨神社の所有地で世界遺産の領域に入っているところです。
ここにもニレ科の大木が立っています。




長く駐車場になっていて、土地のすぐ横には民家が立ち並んでいます。
3月になって、神社から隣接する住民に4月1日から倉庫を建てる工事を始めますと突然言って来たそうで、波紋が広がっています。
住民の抗議で今のところ、まだ工事は始められていません。




別の場所で神社の塀沿いに立てられている看板に、字が読みにくくなっていますが、
「お願い　　この空地帯（当神社境内地）は史跡糺の森の樹木の保存と環境の整備、美観の保全のために民家との境界として設けた空地帯で一般道路ではありませんから自動車等の疾走は一切お断りいたします。またこのあたりに物を置いたり捨てたり樹木の間を通りぬけたりしないようご了解とご協力をお願いします。なお境内地を通りぬけられる方々もここは氏神さまの鎮ります神なびの森ですので私どものご祖先が昔からなされたように敬虔な気持でお社をおがんで下さい。　　下鴨神社社務所」　と書かれています。

「森の樹木の保存と環境の整備、美観の保全のために民家との境界として設けた空地帯」を自らつぶしてしまうのでしょうか？


マンションと大型倉庫の建設に反対し、糺の森の自然を守ろうと、近隣の住民が「糺ノ森　未来の会」を、市民有志が「世界遺産・下鴨神社と糺の森問題を考える市民の会」を立ち上げ、署名活動に取り組んでいます。