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ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

松花堂庭園・美術館

2010-04-30 10:07:03 | お庭
連休中に京都府八幡市にある松花堂庭園・美術館に行ってきました。

3月26日~5月5日に美術館で「椿・桜そして竹~絵画の中の春爛漫~」で日本画の展示会が開かれていたので、この機会に初めて訪れてみました。

京阪八幡市駅からバスで約10分「大芝・松花堂前」下車すぐ。
石清水八幡宮の社僧、松花堂昭乗が隠棲していた坊(寺)の跡です。


有名な料亭が松花堂弁当を出しているお店が園内にあるので、そちらの名前が目だっています。


絵画を見る前に先ず庭園の方へ。



広い園内に茶室が3軒もあって、日本庭園で見ることのできる代表的な垣が18種もあり、それぞれ名前がつけられていたので、ちょっと参考になりました。

茶室「梅隠」。
千宗旦好みの四畳半茶室を再現したものです。

その右手に見えるのが、
萩光悦垣(はぎこうえつがき)。

竹枝穂垣(たけえだほがき)。


茶室「松隠・閑雲軒」。
松花堂昭乗が住んでいた男山の坊「滝本坊」の脇に小堀遠州が建てた茶室を再現したものです。

つくばいの向こうのが松明垣(たいまつがき)。

萩穂垣(はぎほがき)。


茶室「竹隠」。
美しい金明孟宗竹の林を背景にしています。
現在の数奇屋大工が工夫と技術を尽くして建てた茶室で、春と秋の観光シーズンにはここで日曜茶席が開催されます。


寒竹あやめ垣。


萩小松明垣(はぎこたいまつがき)。


昭乗垣(しょうじょうがき)。
竹を細かく編んで、向こう側の人からの目隠しがしっかりできています。



ここから先は撮影禁止のエリア。
メインの茶室「松花堂草庵」と旧泉坊書院、それに露地の庭園や古墳を利用した庭園等、目の保養になる素晴らしいものでした。


謡曲「女郎花」にちなんだ女塚。

愛好家の方達による「瓢箪展」が4月30日~5月2日に開催されるそうで、残念、1日早く来てしまいました。
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慶沢園に寄り道

2009-06-09 06:15:33 | お庭
大阪市立美術館の帰りに、その裏側に「慶沢園」という庭園があるのを発見、ちょこっと寄って見てみることにしました。

元は住友本家の茶臼山庭園だったのを、大阪市立美術館建設のために同時に大阪市に寄付されたものです。


図の左側にあるのが美術館です。

設計は木津聿斎(きづいっさい)ですが、あの七代目小川治兵衛が作庭したもので、明治41年に着工し、大正7年に完成しました。広大な敷地の中に大きな池があり、その周りを回遊できるようになっています。

何と、大阪にも植治の庭があったんだ







サツキがちょうど満開で池の水に映えてきれいでした。


一部、借景に高いビルが見えていて残念なのは京都の渉成園と同じこと。




市立美術館の建物は庭園の風景に溶け込んでグー。


裏側から見ても、なかなかいいですね。



池の端に菖蒲園があり、花菖蒲が栽培されていました。





園内に市民の育てた花菖蒲も展示されていたので、いくつかをアップ。








入口にアジサイもたくさん飾られていました。


寄り道で思わぬいい所に出会えました。

そして、「茶臼山」と言えば。。。大阪冬の陣で徳川家康が,夏の陣で真田幸村が布陣したところではあーりませんか。元は古墳跡だった小高い丘になっているのですね。

あの茶臼山がこの一帯だったとは! 歴史の地に触れられて感動しました(大げさ)。







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「がんこ二条苑」で同窓会

2009-05-17 17:10:11 | お庭
このところ毎年、同窓会は春先に「がんこ二条苑」で行われています。



木屋町二条の一之入船のすぐ前にあります。


お料理はさておき、



お庭が素晴らしいので、お食事の後にはみんなで記念撮影をして、堪能させていただきます。



お食事をいただかなくてもお庭だけでも見せていただくことができますが、一度玄関で靴を脱いで下駄箱に預けてから、スリッパで庭に降りることになっています。



大きな池に浅いながら水量の多い流れができていて、庭をあちこち巡れるのが楽しいです




ここから鴨川の水を取り入れています


詳しくは、過去の記事を参照してください
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桂離宮へ

2008-05-04 23:08:37 | お庭
続いて、阪急電車に松尾から桂まで乗り、この日のメインである桂離宮に参りました。

天下の桂離宮は宮内庁の管轄、申し込みは葉書や直接京都御苑内にある事務所に出向いて申し込むこともできますが、最近はネットでも申し込むことができるようになっているとのこと、それが何と行きたい日の3ヶ月前の1日の午前5時から受け付けて、すぐに満員になるというので、5月3日の申し込みをするために、2月1日の朝5時に必死に起き出して申し込み、やっと行けることになったのです。
同時に申し込んだ修学院離宮のほうはすでに満員で拒絶されてしまいました。


ここにははるか昔に一度だけ来たことがありますが、こんな苦労の甲斐あって拝観できることになったので、入り口からもうドキドキ、期待が高まります。
門を入ったところから、皇宮警察かなんかのおまわりさんらしき方達がたくさん警護しておられて、緊張する雰囲気です。

後陽成天皇の弟、八条宮智仁親王とその子智忠親王によって1615年から1662年頃に造られた宮家の別荘で、創建当時の姿をほとんどそのまま今日まで伝えています。

拝観の順路では一番後の方になっていますが、有名なスクリーンになって庭への目線を思わせぶりにさえぎっている松の木です。

先ずは池泉回遊式の庭園を巡って「洲浜」へ。
通路は必ず飛び石の上だけ歩くように、立ち止まって写真を撮ると他の人が苔の上を踏むので駄目とのことで、写真は広いところだけでの撮影となりました。

雁行形に並んだ書院のちょうど向かい側から眺めたところ。書院はその全体像をあんまりゆっくりとは見ることができませんでした。

最も格の高い茶室「松琴亭」の襖は青と白の市松模様ではっとするデザイン。


次の中島にある峠の茶屋風の「賞花亭」は園内で一番小高いところにあり、さわやかな風が吹き抜けていました。

その隣にある持仏堂である「園林堂」。

その辺りの霧島ツツジが真紅に染まって鮮やかでした。
他のところの花は終わりかけているのが多かったです。

田舎家風の茶室「笑意軒」。


その室内からは遠くの田園風景が望めるようになっています。
障子の下の模様は稲妻形? 襖の引き手は櫂の形。

矢の形をした襖の引き手。

書院から池に突き出して作られている茶室「月波楼」。
池を隔てて松琴亭を見ることができます。

最後に書院の玄関に向かう通路を横に見て拝観は終わりました。

素晴らしい!日本の美を堪能しました。ただただため息が出るだけです。
初め怖そうな印象を持った離宮拝観でしたが、案内の方は意外におもしろくお話してくれて、楽しむことができました。
でも、大勢で一度にぞろぞろ歩いていくので、遅れないようについていかないと説明を聞き漏らしてしまいます。写真を撮るのとついていくのに忙しくて、あっというまに見終わったという感じです。
こんなところで一日ゆっくりお庭を眺めていられたら・・最高っの贅沢やね。
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松尾大社 重森三玲の庭

2008-05-04 08:23:29 | お庭
松尾大社には昭和の庭園学の第一人者、重森三玲(みれー)が作った三つのお庭があります。
昭和49年-50年に作られました。

先ずは、鎌倉時代風(?)の蓬莱の庭。
海の上に不老不死の蓬莱の島があるという景色を表わしています。



続いて、平安時代風(?)の曲水の庭。



最後に、上古の庭。松尾山にある磐座に因んで、二神を象徴する二つ巨大な岩を囲んで岩石と笹でできています。


これらの三つの庭に用いられているのは、すべて四国吉野川の緑泥片岩です。
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新緑の梅宮大社

2008-05-04 02:11:08 | お庭
5月3日ゴールデンウイークの真っ只中、晴れ渡ってとても暑い日、初めて梅宮大社(うめのみやたいしゃ)に行きました。

  
四条通りを西へ西へと行った梅津の地、バス停「梅ノ宮神社前」で降りてすぐです。
橘氏の氏神、酒造、子授け安産の神様です。

ちょうどこの日は神幸祭の日で、門前には屋台が、境内ではおみこしが「ホイット、ホイット」と練りまわっていました。
お祭りの日なので、500円の庭園拝観料が無料になって、ラッキー


庭園のあるほうへと門をくぐると、お祭りの喧騒も少し遠のいて、広いお池に新緑がはえて素晴らしい眺め。

池の中島には嘉永4年に建てられた茶室があります。芦で屋根をふいた田舎家風の「芦のまろ屋」です。
池の廻りを回遊する道は霧島ツツジが道を覆うように生えていますが、もうかなり花期が終わりかけで、鮮やかな赤の花は見ることができませんでした。

でも、杜若が有名で、これから見頃のようでした。

シャガの群生も。

花菖蒲園のほうに廻ると、花菖蒲はまだまだでしたが、藤やツツジが見頃でした。

ナンジャモンジャの木にも白い花が咲いていました。

もう一度お池のほうに戻って、白い杜若。


いろいろな花があって、ここは四季おりおりに見栄えのするお庭だろうと思われます。
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二条城庭園お正月特別公開

2008-01-05 16:34:29 | お庭
1月4日に二条城庭園がお正月で特別公開されていたので、行ってきました。
2日~4日着物を着ていくと無料で入場できたのです。

公開は庭園だけで、建物の中は文化財保護のため休城日になっていて入れませんでした。



例の「大政奉還」宣言の行われた黒書院のある二の丸御殿。

その前の二の丸庭園は石組みも勇壮剛健。


本丸御殿は1894(明治27)年に京都御苑内にあった旧桂宮邸の一部を移築したもので、公家風の建物です。

清流園庭園は1965(昭和40)年に、河原町二条にあった旧角倉了以の屋敷の一部、庭石、庭木等を無償で譲りうけ、更に全国から集めた銘石、篤志家より寄贈を受けたものなどを用い造営されたもので、二棟のお茶室がある池泉回遊式和風庭園と芝生を敷き詰めた洋風庭園からなっています。


梅園の梅の蕾はまだ固かったですが、今頃はほころんできているでしょうか。

ツバキの花はまだ咲き始めでしたが、いくつかきれいなものもありました。


「妙蓮寺ツバキ」と名札がついていました。



白の絞りが入ったもの。

芝生の庭では翌日に行われる鷹狩り実演の練習をしていました。
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「明治の風雅」並河靖之七宝記念館

2007-12-10 12:45:42 | お庭
京都市美術館でチラシを見たらその日が秋の公開最終日だとわかったので、近くだし「並河靖之七宝記念館」に寄ってみました。
9月15日~12月9日秋季特別展「明治の風雅」では、地理学者でもあるジャーナリスト、エリザ・ルーアマー・シドモア(1856‐1928・米国)の見た靖之の作品と親交の様子が展示されていました。


記念館の建物は明治・大正時代の七宝家並河靖之の旧邸、竣工は1894(明治27)年です。表屋、主屋、旧工房、旧窯場が国の登録有形文化財になっています。

銅の器にガラスの釉薬をさし、焼成・研磨を繰り返した七宝の繊細な作品の展示品、それを作っていた工房、窯場の跡、外国人もたくさん訪れた母屋の座敷の展示も興味深いものでした。


庭園は七代目小川治兵衛(植治)の作庭、植治の作風が創出された初期の庭です。庭園は京都市指定名勝。

池の水が建物の縁側の下まで入り込んでいて、まるで水に浮かぶ船のようでした。

一文字の手水鉢もあり。



琵琶湖疏水からの豊富な水が庭内に大きな池を作っています。
この水は、七宝の研磨のために引かれたということですが、植治が民家に疏水の水を引いて作庭した初めての例です。



苔に散紅葉が美しい。



瓦やタイルをはめ込んだ通路や踏分石の使い方がおもしろいです。

繊細で素敵な七宝欲しーいと思ったら、自分で作れる七宝教室もあるようです。
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紅葉の瑠璃光院

2007-12-03 04:40:30 | お庭
紅葉の見頃のうちにと、八瀬にある瑠璃光院に行って来ました。

叡山電車「八瀬比叡山口」駅から高野川を渡って、川沿いに歩くとすぐの所にあります。


川辺の紅葉がきれいで、スケッチしている人もたくさんいます。



この門の写真を撮ろうと思うのに、ひっきりなしに観光客が出入りするので、なかなか撮れません。
やっと途切れた時に撮れた珠玉の(笑)一枚。

空には少し風があるたびに紅葉がはらはらと散って、最高のシチュエーション。

門から玄関へと上がって行く露地にももみじが散り敷いています。

苔の上にもいっぱい
毛足の長いふかふかの苔でした。

玄関前の池のある庭園。

池にももみじがいっぱい。

書院の前の庭園「瑠璃の庭」。
苔のじゅうたんの間をぬって一筋のせせらぎが流れています。
けれど、一番前の眺めのいいお席はお茶をいただく方達の席になっていて、後ろからはお庭の眺めはイマイチ(涙)。これだけ撮るのがやっとでした。

この上の階はこの日は貸切で入れず、残念。

書院の裏側に建つ茶室に向かう廊下からの眺めも素晴らしい。

せせらぎの中に苔玉のような固まりが点々と配されているのが素敵です。
こちらから向こう側下の段にある庭園に向かって水が流れて行きます。

茶室側からのせせらぎの眺め。

流れはやがて池につながって、背景のもみじ林の眺めへと広がっています。
「臥龍<がりょう>の庭」。

茶室の名前は「喜鶴亭」。
三条実美公が命名したそうです。

数奇屋造りの建物は京都電灯創業者が大正末から昭和の初めにかけて改修したもので、棟梁は中村外二、築庭は佐野藤右衛門一統の作だそうです。



今はお寺になっていますが、その前は料理旅館「喜鶴亭」(「八瀬の釜風呂」)でした。

壬申の乱で背中に矢傷を負った大海人皇子(天武天皇)が「八瀬の釜風呂」で傷を癒したという言い伝えがあり、この形は大原女家のお菓子にもなっています。

釜風呂の中はござに枕があってここに寝て蒸し風呂にあたるのだったんだ。

「八瀬の釜風呂」って、聞くだけでいっぺんも入れなかったなあ。


秋の特別公開が12月9日(日)まで延長になりました。
拝観料500円。10:00~16:30

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「重森三玲の庭」展を見る

2007-07-11 02:55:09 | お庭
京都工芸繊維大学の美術工芸資料館で、

「生誕110年 重森三玲の庭 地上の小宇宙」展をやっています。

6月25日(月)~8月4日(土)日曜、祝日は休館
10時~17時(入館は16時30分まで)
一般200円、大学生150円、高校生以下無料

重森三玲庭園見学会(料金が少々高目)や、7月14日(土)15時~ 関連シンポジウムも開かれます。

お庭そのものではないけれど、たくさんの写真パネルや庭園設計図、実測図で三玲の仕事がよくわかりました。
東福寺の方丈や塔頭、松尾大社、岸和田城などの庭園、どれもとても斬新です。
東福寺方丈と岸和田城の庭園模型もありました。
一つ驚いたのは、左京消防署の前左側の小庭園も三玲が作ったものだそうです。今度見に行かなくっちゃあ。

追加:三玲は「みれい」と読みます。画家のミレーにちなんでいて、子供さんの名前もカント等の有名人の名前がついている一家でした。
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平安神宮(2007年」初夏)

2007-06-07 02:54:24 | お庭
細見美術館の次は、平安神宮に花菖蒲を見に行きました。

神殿の前庭では夜の薪能の舞台ができていて、3時半から受付が始まる当日券を求める人達が炎天下に並んでいました。

花菖蒲はまだちょっと少なくて、見頃はもう少し先のようでした。

それでも、咲いている花は美しい~





コウホネ。

スイレン。

飛び石の上から一生懸命スイレンを撮影しているおじさん。

ここにも、

花嫁花婿(さっきとは別のカップル)がいて、平安神宮専属のカメラマンに撮影してもらっていました。


6月8日(金)には平安神宮の庭園が無料公開されます。
明治時代、有名な庭園師小川治兵衛(植治)が造った池泉回遊式の庭園、花菖蒲ももう少したくさん咲き揃っていると思うので、どうぞ訪ねてみてください。



美術館めぐりと初夏のお庭を散策した後は、近代美術館南向かいの洋風お惣菜カフェ「オ・タン・ベルジュ」のピンク・レモネードで喉を潤しました。
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城南宮 その他の庭と花々

2007-04-29 02:02:27 | お庭
春の山。枝垂れ梅の葉の緑が濃くなっていました。


椿の咲いているのがまだいくつかありました。



遠くの湿地にあったのは多分クリンソウ。

水路にはアヤメが。

まだ馬酔木も咲いていました。

室町の庭は池泉回遊式庭園。


ツツジが見頃でした。

藤も見頃。

桃山の庭は芝生が広がる明るい庭で、安土・桃山時代の豪壮な気風を映しています。

枯山水の城南離宮の庭。

その手前のカキツバタはまだツボミ状態でした。

城南宮に行くには、地下鉄竹田駅からバス5分「城南宮東口」下車、タクシー3分、徒歩15分です。
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城南宮 平安の庭

2007-04-29 01:57:03 | お庭
4月28日に城南宮に行きました。

平安遷都の際、都の南に国の守護神として創建されました。

平安時代の末には白河上皇が壮大な離宮(城南離宮、鳥羽離宮)を造営して院政を開始し、歌会や宴、舟遊びや競馬がしばしば行われました。
白河上皇が光源氏の大邸宅「六条院」を模して造った離宮の庭にちなんで、「源氏物語」を彩る百種余りの草木が植えられています。


平安の庭では翌日29日に行われる曲水の宴の準備が進められていました。
一日違っていたら珍しい行事が見られたかもしれないけれど、人がいっぱいでこんなにゆっくりとはお庭を楽しむことができなかったでしょう。

曲水の宴関係の展示場にあった鴛鴦の形をした小舟。
これに酒杯を乗せて流れてくるまでに歌を詠む遊びです。

山吹が盛りできれいでした。
「実の(蓑)一つだになきぞ悲しき」とインプットされているくだりがつい出てしまいます。
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大原三千院

2006-10-29 04:42:52 | お庭
寂光院の次は、三千院へ。


            
苔と杉木立の中に往生極楽院が眺められる庭、有清園の景色は京都でも一番お気に入りの場所です。

ほんの一部分だけ紅葉している木がありました。

          
美しい苔の海原。
なのに、苔の中にずかずか入り込んで写真を撮っているおじさんがいて、アーーーーッ


          
ここでもツワブキが見頃でした。

この秋開館した重要文化財収蔵施設「円融蔵」で、往生極楽院の舟底型天井画の復元模写を見ることができました。
往生極楽院の天井と阿弥陀三尊像の後ろ壁に描かれている極楽浄土に舞う天女や諸菩薩の姿と曼荼羅図は肉眼ではわかりにくくなっていますが、特殊撮影したものを元に鮮やかな色彩で復元されていて美しいです。
あの黒ずんだお堂の中に元はこんなに美しい極楽浄土の絵が描かれていたなんて、信じられなくて不思議な感じがします。
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大橋家庭園

2006-10-04 22:32:13 | お庭
京の夏の旅(9月30日で終了)シリーズの最後に行った「大橋家の庭園」(京都市登録文化財)。もう夏も終わっているのに、未だにアップできていなくてあせってしまいました。とにかく放出しなくては、ってんで、一挙公開です。


伏見稲荷大社のすぐ北側にあります。


淀川を遡って瀬戸内海の鮮魚を京に運ぶ元請業をしていた大橋仁兵衛が隠居所として建てたもので、明治末から造園に着手し、大正2年に完成しました。
各地の網元の大漁を願って「苔涼庭(たいりょうてい)」と名づけたそうです。
仁兵衛と親しかった七代目小川治兵衛(植治)が造園にあずかりましたが、持ち主の好みで12基もの石灯籠が庭内に配されています。



          


明治時代のタイルが床に貼られた待合。

        
真ん中の丸い大きな石が伽藍石といって、お寺の礎石に模しているけれど、実際の礎石ではなく、庭園用に作ったものだそうです。歩く道の分岐点等に置かれています。
松の木の下のが朝鮮灯籠。縦に長いです。

               
お庭にある二つの水琴窟の一つ、菊の花の形の手水鉢は下部に菊の葉っぱも彫られているのが珍しいとか。
竹の先に耳をつけると水が滴り落ちる音が聞こえます。こちらは「かけ流し」だけど・・(笑)


もう一つの水琴窟は下り蹲踞(つくばい)で低い所にあり、常に水を流しておくと埋められた甕の周りに水がたまって音質が悪くなるので、音を聞く時だけ水を流します。
この二つの水琴窟は京都では最も古い水琴窟になります。
灯籠は雪見灯籠。


回遊式にお庭を廻れて、ここは両側から山が突き出た保津峡に喩えられています。


そこには舟型灯籠があり、


善導寺型灯籠。お茶の道具類が彫られています。
明り窓の横のは五徳を裏返したもの。


春日灯籠のまわりには十二支の動物が彫られています。
大根を食うねずみがいて「大黒(だいこ、くう)ねずみ
」だとか(爆)。


常盤御前の被り物に似た常盤灯籠。

十二基全部は覚えられなかったけれど、しっかり灯籠のお勉強ができました。
ボランティアのSKYクラブの方々が詳しく説明してくれたおかげです。

あと、淀川の水運で運ばれてきた魚は、淀川と桂川が合流する今の横大路あたりで水揚げされ、天秤棒でかついで京までつっ走り、都の台所に供されていたそうです。横大路にそれを書いた石碑が建っていて、その拓本が飾られていました。
横大路も見てみたいわあ。
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