淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「究極のロック・アルバム100枚!」その2「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツクラブB」

2005年01月30日 | Weblog
 僕が始めてビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」のアルバム・ジャケットを見たのは、青森市新町にあった松木屋デパートのレコード売り場だった。
 ビックリした。こんな素敵なアルバム・ジャケットがあるんだ。そう思った。
 当時は知らなかったが、画家のピーター・ブレイクが描いた世界の歴史上の有名人と一緒に並び立った4人を、写真家のマイケル・クーパーが撮ったアルバム・ジャケット。
 当然、アルバムを買うほどの小遣いを貰っていた訳ではなかったので、それは遠くから眺めていただけだったけれど。
 僕は、その数年前、今のシネマ・ディクトがある国道を挟んだ南側(現在は青空駐車場)に当時あった映画館で、始めてビートルズの「ヘルプ!」を観て心底ぶっ飛び、その次の日から、毎日、ビートルズの首を横に振りながら歌う、その物真似をして遊んでいたのである。
 そして、独りで歩いて、栄町にあった「スバル座」という映画館まで「ヤア!ヤア!ヤア!4人はアイドル」を観に行ったこともあった。

 このアルバム。確かにコンセプチャルなトータル・アルバムとして、当時、衝撃的に受け入れられた。ビートルズが演奏する架空のバンドによる架空のライブ! サイケデリックでポップ!

 勿論、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」というアルバム。ちゃんと買って聴いたのは、もっともっと先の事だった。  淳一

 

 
 

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「若大将的憂鬱-僕の偽日記」そのⅡ

2005年01月30日 | Weblog
 2005年1月30日(日曜日)吹雪。
 アパートの二階の部屋の窓から、北へ広がる薄墨色の海が見える。
 時計の針がちょうど昼の12時を指した。僕は空っぽの冷蔵庫を開け、食べ残したサンドイッチとサラダを仕舞い込む。
 海からの、雪を伴った強い風が窓硝子をカタカタと鳴らし、ストーブの上の沸騰した薬缶からあがる湯気を、少しだけ揺らしている。
 それまで勤めていた仕事を辞めたことで手に入れた、僅かばかりの退職金ももうすぐ底をつく。八畳一間の部屋に敷いた万年床に潜り込んで、僕はまた静かに眼を瞑る。
 もう若くはない。
 希望はないけれど、絶望もない。一度も結婚をすることなくたった独りで老いてゆくことへの寂しさや空しさも、今の僕にはない。
 僕はゆっくりと眠りの中へと落ちてゆく・・・。
 
 いつか、南の暖かい島へ行ってみたい。輝く太陽と紺碧の海。真っ白な砂浜。爽やかな風。そして、僕の隣には、昔、心から愛したあの女性が笑いながら座っている。全てが美しい。
 僕たちは、また始めから全てをやり直すのだ。遅くはない。

 その想像は、僕を少しだけ幸福にする。   淳一

 

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