人生はずーっと続くものだと思ってた。
いつの日にか、僕の人生の夢は叶い、僕は幸せになる。本気でそう思っていたのだ。
僕は、どうしようもない馬鹿野郎だったのである。
若い時、いつも夢を見ていた。色んな将来の在るべき姿を想像していた。どれもこれも、話すと笑われるような夢だった。でもその想像は、僕を少しだけ幸せにしてくれた。
僕はいつか、この寒くて憂鬱な街を抜け出し、南の暖かい場所で暮らす。
僕の中に巣食う、様々な憂鬱感や空虚感は夏の海風に吹き飛ばされ、悩みのない晴れ晴れとした気分に包まれる。素晴らしい、そして最良の日々。
自分の一番好きな事だけをやり、休みの日にはゆっくりと本を読んだり音楽を聴く。世界中を旅して、疲れたらまた、太陽が輝くその南の街に戻って来る。
僕は、真面目にその暮らしを想像し、それを糧に生きて来たのである。
何度でも言う。僕は、どうしようもない大馬鹿野郎だったのだ。
雪が降っている。
僕は、だらだらと、そして女々しく、この厳寒の街で生きている。
最近、笑う事も無くなったような気がする。仕事をし、飯を喰らい、眠りに落ちる。
情熱とか夢とかという言葉も、とうの昔に忘れてしまった・・・。
青空が見たい。抜けるような青い空。今は、ただそれだけでいい。
じゅんいち
いつの日にか、僕の人生の夢は叶い、僕は幸せになる。本気でそう思っていたのだ。
僕は、どうしようもない馬鹿野郎だったのである。
若い時、いつも夢を見ていた。色んな将来の在るべき姿を想像していた。どれもこれも、話すと笑われるような夢だった。でもその想像は、僕を少しだけ幸せにしてくれた。
僕はいつか、この寒くて憂鬱な街を抜け出し、南の暖かい場所で暮らす。
僕の中に巣食う、様々な憂鬱感や空虚感は夏の海風に吹き飛ばされ、悩みのない晴れ晴れとした気分に包まれる。素晴らしい、そして最良の日々。
自分の一番好きな事だけをやり、休みの日にはゆっくりと本を読んだり音楽を聴く。世界中を旅して、疲れたらまた、太陽が輝くその南の街に戻って来る。
僕は、真面目にその暮らしを想像し、それを糧に生きて来たのである。
何度でも言う。僕は、どうしようもない大馬鹿野郎だったのだ。
雪が降っている。
僕は、だらだらと、そして女々しく、この厳寒の街で生きている。
最近、笑う事も無くなったような気がする。仕事をし、飯を喰らい、眠りに落ちる。
情熱とか夢とかという言葉も、とうの昔に忘れてしまった・・・。
青空が見たい。抜けるような青い空。今は、ただそれだけでいい。
じゅんいち