淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

「僕は人生ってずーっと続くんだと思ってた」

2005年01月07日 | Weblog
 人生はずーっと続くものだと思ってた。
 
 いつの日にか、僕の人生の夢は叶い、僕は幸せになる。本気でそう思っていたのだ。
 僕は、どうしようもない馬鹿野郎だったのである。
 若い時、いつも夢を見ていた。色んな将来の在るべき姿を想像していた。どれもこれも、話すと笑われるような夢だった。でもその想像は、僕を少しだけ幸せにしてくれた。
 
 僕はいつか、この寒くて憂鬱な街を抜け出し、南の暖かい場所で暮らす。
 僕の中に巣食う、様々な憂鬱感や空虚感は夏の海風に吹き飛ばされ、悩みのない晴れ晴れとした気分に包まれる。素晴らしい、そして最良の日々。
 自分の一番好きな事だけをやり、休みの日にはゆっくりと本を読んだり音楽を聴く。世界中を旅して、疲れたらまた、太陽が輝くその南の街に戻って来る。
 僕は、真面目にその暮らしを想像し、それを糧に生きて来たのである。
 何度でも言う。僕は、どうしようもない大馬鹿野郎だったのだ。

 雪が降っている。
 僕は、だらだらと、そして女々しく、この厳寒の街で生きている。
 最近、笑う事も無くなったような気がする。仕事をし、飯を喰らい、眠りに落ちる。
 情熱とか夢とかという言葉も、とうの昔に忘れてしまった・・・。

 青空が見たい。抜けるような青い空。今は、ただそれだけでいい。

                                     じゅんいち

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