淳一の「キース・リチャーズになりたいっ!!」

俺好き、映画好き、音楽好き、ゲーム好き。止まったら死ぬ回遊魚・淳一が、酸欠の日々を語りつくす。

井筒和幸監督の「パッチギ!」は60年代青春グラフィティ。

2005年01月21日 | Weblog
 「ゲロッパ!」の井筒和幸監督の新作「パッチギ!」。
 とにかく、各評論家が大絶賛。おすぎとピーコも褒めちぎり。
 1968年の京都が舞台。混乱と激動の60年代のキーワードが随所に描かれる。
 毛沢東語録を取り出し、高校生に革命と反革命を説く教師。映画「太平洋の地獄」。グループサウンズの熱狂とフォークブームの予兆。ボーリングブームに全共闘に京大闘争。そして、当時の在日朝鮮人の位置。差別問題。
 その時代の京都に暮らす、朝鮮学校に通う女子高生と、日本人学生との純愛物語である。
 イムジン河が効果的に使われる。そしてラストでの「あの素晴らしい愛をもう一度」。
 映画は、シリアスな問題を深刻がらずに、パワフルでエネルギッシュに描く。喧嘩に明け暮れる学生たち。行き場のない力。
 笑いと涙が前面に出て、2時間は飽きさせない作り。でもなあ、大絶賛まではちょっとなあ。
 観て欲しい映画ではありますが。多分、これって年間のベストテンには入ってくるんだろうけどね。 淳一

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