CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

素敵な一日・・・その2

2012-11-29 07:21:48 | 日記
今朝は、青空が広がっている。
鳥たちの鳴き声も響いている。
そう、一昨日の朝もこんなふうに空が晴れていた。
少し、風があり、駅に向かう欅並木の金色の葉が音を立てて舞っていた。

Aさんに想いを寄せる人が集まっていた。
Yさんを気にかける人が集まっていた。

私が一人目の子どもを産んだ頃、お二人のお家の近くに住んでいた。
赤ん坊を抱きながら、歩いている私を見かけたAさんは、
自宅に戻り、ニコニコしながらYさんに
「子どもが子ども産んだみたいだなぁ~」と話していたそうだ。

そうそう、余談になるが、私が生牡蠣を生まれて初めて食べたのは
シアター2+1の仲原さんに、「こんなうまいものを食べないなんて、
人生に何か忘れ物をするのと一緒だ」と言われたから、食べてみた。                
美味しかった。

そして、私が雲丹を生まれて初めて食べたのは、Aさんが
「邦子!雲丹食べたことないのか!!うまいんだぞ。おまえ損するぞ!」
と目を丸くして『雲丹のうまさ』について語ってくれたから、食べてみた。

美味しかった。

仲原さんは、福島県いわき市(平)出身。
Aさんは、福岡出身・・・ふるさとの美味しいものを教えてくれた。


Aさんの納骨は、青空の下、彼が選んだ音楽に包まれて行われた。
墓の蓋が閉められるときに、音楽もピッタリ終わり、みんなで拍手。
舞台の音楽の仕事をしていたAさん。
「最後までいい仕事するな」と誰かが言った。

そのあと、ご自宅に戻り、何時間も酒を酌み交わした。
今の演劇界のこと、これからのこと、政治のこと、原発のこと、宗教のこと
援助交際ならぬ、援助介護のこと(^.^)
話は、あっちこっちのと飛びながら、続く。
意見が違えば、ちゃんと主張し、そして、相手の話を聞く。

誰に気を遣うこともなく、たまに昔の話になったり、
子どもの頃の遊びのことも・・・
そうそう、ひとりの人が『石なげ』をした話をしてくれた。
川をはさんで、あっちとこっちで、投げる。
雪合戦ならぬ「石合戦」・・・みんなで驚いて「そんなことしたことない」
と意見がまとまりかけたとき「俺が石を投げたのは大学に入ってからだな・・・」
みんなで笑った。

時代を真剣に生きてきて、それぞれ違う方向を見ていたりしても
時代を真剣に生きてきた、そのことが分かり合える人たちの集まりだった。

そして、Aさんへの想いにあふれた人たちの集まりだった。
私は世代的には、少し遅れた時代を生きてきた・・・
でもなぜか・・・この世代の人たちといると、妙に落ち着く。心が休まる。

創造や表現の話にも刺激されて、すっかり夜更けてから、辞することになった。

『唄おう』と想った。『表現』を思考し続けようと思った。
そのための努力を私なりにしなければと思った。。。

そんな素敵な一日だった。

Aさんのおかげだ・・・ありがとうAさん。そして、これからもよろしくです。