今日は、どうやら暖かくなるらしい。
それも3月下旬の気温・・・
梅も桃も桜も鳥達も驚くことだろう。
私は、昨日アテントを初購入した。
そう、大人用おむつ。
10年ほど前知り合ったご婦人。現在85才。
当時はご主人と二人で暮らしていたが、ご主人も亡くなり今は一人暮らし。
子どもはなく、親類は北海道。いわゆる独居老人として、頑張っていた。
時折、私のライブにもいらして、船をこいだりしながらも応援してくれていた。
『押入れの上のものが取れない』とか
『FAXの紙が詰まったみたいだ』とか
電話があり、時間のあるときには、車で20分ほどの彼女の家に駆けつけていた。
腰も曲がり始め、杖をついたりしながら、なんとか暮らしていた。
過剰な手伝いはしないように、できないことはできないと伝え、
彼女も自分で頑張らなきゃと、頑張ってきていた。
半年ほど前から、足がむくむようになり、病院に相談しながら過ごしていた。
半月ほど前から、下痢や便秘に苦しみ始めていたが、自分で頑張っていた。
病院から、入院の必要ありと言われ、保証人もいない彼女は困り果てていたようだ。
状態も良くなくなってきて、ついにSOSの電話が入った。
旭川から妹さん(79才)も駆けつけることとなった。
「妹とはいえ、こんな状態の部屋は見せられないの。
掃除機頑張ったけど、無理なの。引っ張れないの。助けて、邦ちゃん」
昨日、午後の早い時間に彼女の自宅を訪ねた。
少し弱気になり、少し判断が鈍っている彼女は、パニック。
まずは、ズボンをはきかえたいというので手伝った。
すると。靴下まで濡れている。
「おしっこ、間に合わなかった?」
と聞くと、
「もう、いつも間に合わないの。少しずつ出ちゃうの。」
というではないか。
「もうこのままでいいの。濡れてても大丈夫なの。だってしょうがないんだもの。」
気丈な彼女の言葉とは思えなかった。
大人用おむつを勧めてみた。
「おむつをしたからって、トイレにはちゃんといかないとダメだよ。
おしっこ出たくなったり、ウンチでそうになったら、トイレに行くんだよ。」
と話した。
彼女は、受け入れてくれた。
「あ~気持ちが楽になった。気が気じゃなかったの・・・」
汚れた下着の洗濯やトイレの片付けをして妹さんがやってくるのを待った。
今まで、着替えも一人だったのに、洗濯なんて私がしたら激怒する人だったのに。
「ごめんね・・・ごめんね・・・」と言いながら自分でどうすることもできない。
「ごめんねじゃなくて、ありがとうと言いなさい」と笑いながら、
「私、死んじゃうのかな」の言葉には、
「まだ死んじゃダメだよ、私に恩返しをしないと」と笑いながら・・・
今日彼女は、入院することになるだろう。
朝の病院への送りは、『成瀬亭』のご主人(町田ハンディキャブの会)にお願いした。
私は、これから早番。
早番帰りに、花でも買って、また減らず口をタタキに行こう(^.^)
頑固で気丈な彼女は、私の『減らず口』が大好きだ。
日本には一体どのくらいの独居老人がいるのだろう。
一人で頑張り、相談することもできず、『アテント』の存在も知らず。
濡れた下着を我慢しているかもしれない。
痛いところをじっと我慢しているかもしれない。
本当に『豊かな国』であれば、お年寄りが我慢することなど、ないだろうに。。。
それも3月下旬の気温・・・
梅も桃も桜も鳥達も驚くことだろう。
私は、昨日アテントを初購入した。
そう、大人用おむつ。
10年ほど前知り合ったご婦人。現在85才。
当時はご主人と二人で暮らしていたが、ご主人も亡くなり今は一人暮らし。
子どもはなく、親類は北海道。いわゆる独居老人として、頑張っていた。
時折、私のライブにもいらして、船をこいだりしながらも応援してくれていた。
『押入れの上のものが取れない』とか
『FAXの紙が詰まったみたいだ』とか
電話があり、時間のあるときには、車で20分ほどの彼女の家に駆けつけていた。
腰も曲がり始め、杖をついたりしながら、なんとか暮らしていた。
過剰な手伝いはしないように、できないことはできないと伝え、
彼女も自分で頑張らなきゃと、頑張ってきていた。
半年ほど前から、足がむくむようになり、病院に相談しながら過ごしていた。
半月ほど前から、下痢や便秘に苦しみ始めていたが、自分で頑張っていた。
病院から、入院の必要ありと言われ、保証人もいない彼女は困り果てていたようだ。
状態も良くなくなってきて、ついにSOSの電話が入った。
旭川から妹さん(79才)も駆けつけることとなった。
「妹とはいえ、こんな状態の部屋は見せられないの。
掃除機頑張ったけど、無理なの。引っ張れないの。助けて、邦ちゃん」
昨日、午後の早い時間に彼女の自宅を訪ねた。
少し弱気になり、少し判断が鈍っている彼女は、パニック。
まずは、ズボンをはきかえたいというので手伝った。
すると。靴下まで濡れている。
「おしっこ、間に合わなかった?」
と聞くと、
「もう、いつも間に合わないの。少しずつ出ちゃうの。」
というではないか。
「もうこのままでいいの。濡れてても大丈夫なの。だってしょうがないんだもの。」
気丈な彼女の言葉とは思えなかった。
大人用おむつを勧めてみた。
「おむつをしたからって、トイレにはちゃんといかないとダメだよ。
おしっこ出たくなったり、ウンチでそうになったら、トイレに行くんだよ。」
と話した。
彼女は、受け入れてくれた。
「あ~気持ちが楽になった。気が気じゃなかったの・・・」
汚れた下着の洗濯やトイレの片付けをして妹さんがやってくるのを待った。
今まで、着替えも一人だったのに、洗濯なんて私がしたら激怒する人だったのに。
「ごめんね・・・ごめんね・・・」と言いながら自分でどうすることもできない。
「ごめんねじゃなくて、ありがとうと言いなさい」と笑いながら、
「私、死んじゃうのかな」の言葉には、
「まだ死んじゃダメだよ、私に恩返しをしないと」と笑いながら・・・
今日彼女は、入院することになるだろう。
朝の病院への送りは、『成瀬亭』のご主人(町田ハンディキャブの会)にお願いした。
私は、これから早番。
早番帰りに、花でも買って、また減らず口をタタキに行こう(^.^)
頑固で気丈な彼女は、私の『減らず口』が大好きだ。
日本には一体どのくらいの独居老人がいるのだろう。
一人で頑張り、相談することもできず、『アテント』の存在も知らず。
濡れた下着を我慢しているかもしれない。
痛いところをじっと我慢しているかもしれない。
本当に『豊かな国』であれば、お年寄りが我慢することなど、ないだろうに。。。