CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

新型コロナウィルス素人のつぶやき・・・その5

2020-04-30 11:35:41 | 新型コロナウィルス・・・素人のつぶやき
数字が苦手なお邦が、想いを伝えるために電卓をたたいてみた。

日本の医療現場がどれほど頑張っているかは、もう周知のこととは思うが、
新型コロナウィルス陽性患者のうち亡くなられた数の割合をまず、見てみよう。
陽性者数の多い国10か国は以下の通り。
アメリカ   5.7%
スペイン  11.4%
イタリア  13.5%
イギリス  13.4%
ドイツ    3.8%
フランス  18.2%
トルコ    2.6%
ロシア    0.9%
イラン    6.3%
中国     5.5%

日本は・・・ 3.0%

となる。
陽性者数に対しての亡くなられた方の割合なので、
これをみれば、日本の医療現場の奮闘は、一目瞭然である。
(ICUのベット数も他の国々に比べ少ないことはもう周知だと思う。その中での数字です。)

もちろん、1割りを越えている国々の医療従事者の方々も、最前線で頑張っておられる。
医療崩壊という現状の中、できることを懸命にされている。
言葉では、表せないくらい・・・すごい事だ。
日々命に向き合い奮闘される世界中の医療従事者に・・・あぁ・・・言葉では表せない。
感謝しかない・・・

さて、こうした数字を提示すると、PCR検査の数が少ないからだとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。
日本のPCR検査の数は確かに少ない。
ここで、PCR検査の数に対する陽性数をみると全国では10.6%くらい。
もちろん、偽陰性もあるので感染者はもう少し多い可能性はある。
東京では14%と少し高くなっている。

我が家では、もうずいぶん前から、市中での感染はおこっていて当然という話をしていた。
しかも都市部が深刻になるだろうと思っていた。
これは、だれでもが感じていたと思うが、通勤電車やその他の場所でも、
多くの人が接触する機会があるわけで、空気感染はしないといったって、
あっちこっちみんな触るし、無症状の感染者はたくさんいるだろうな・・・って思っていた。

それは、容易に予測できることで、
PCR検査陽性者数が感染者数ではないことなど、説明はいらないと思っていた。

テレビのコメンテーターたちは、「え?じゃ、感染している人はもっと多いってことですか?」
と驚いて(みせ)「もっとPCR検査しなきゃ、わからないじゃないですか!」などという。

その度に私はため息をつく。

そして、政府は『1日2万件のPCR検査を!』と叫ぶ。

ありゃま、勘弁してくださいと思う。
だれが何と言おうと、
諸外国から、日本は検査数が低いからと言われても、
国民から、もっと検査してください、不安で仕方ないと言われても、
研究者から、こんな少ない検査数では実態がつかめないと言われても、
急に重篤化する症例をピックアップして、
もっと早くPCR検査をしていればといった報道がなされても、
むやみやたらに、やみくもに、検査数を増やすべきではないのです。
ただ・・・ドクターの判断でPCR検査をと言われた人が、検査できないのは問題です。

フツウに、そう思っていたが、やはり根拠が必要だろうと考えた。

で、電卓をたたいた。

全国でPCR検査を実施した人の陽性者の割合は、10%だったとしよう。
20000人の10%は、2000人である。
単純計算で、5日で10000人の陽性患者をどこで受け入れるのか。
その準備は整っているのか、又は、準備できるのか・・・
そんなに医療崩壊させたいのか!と私は、思う。
マスコミの論調にも、
専門家・・・という人にも腹が立って仕方がない。

間違えないでほしいのは、私は、いまのPCR検査の体制で充分だと言っているのではない。

ドクターが判断しPCR検査が必要だという方が、
スムーズに検査を受けられない実態があることが大いに問題なのである。

クリニックのドクターたちは、保健所が悪いとか、国が悪いとか、
どこが悪いかなどと言っている場合ではないから、
目の前に『患者』がいるから・・・
各医師会のドクターたちが、その受け皿を作るために奮闘している。

このニュースもPCR検査を多くの人が受けられるようになる・・・とだけ報道するのは間違えで、
ドクターが診断し必要とされた方のPCR検査ができるようにするために・・・と強調して報道してほしい。
(人間は同じ言葉を聞いても自分の都合の良いようにとらえる習性があるからなぁ・・・もちろん、私も。)

日本の医療現場は、どんどん貧困になってきていた。
ずっと以前から、病院は経営難に陥っていた・・・
救急告知病院の数は減り続けている。
やればやるほど、赤字が累積していく。
そんな実態の中で、今回、日本の医療は、現場の人たちの医療に対する『精神』が支えている。

私たちの命を必死で守ってくれている。
日々零れ落ちていく命に心を痛めながら、すぐに別の患者の診療にあたっている・・・
そのつらさは、苦しさは、想像を絶する。

今・・・この状況下で、そんな医療現場を支えるのは、私たちなのではないだろうか。
今、目先のことばかりで、右往左往するのではなく、
その先に何が起こるのかをイメージすることが必要だ。

全国でPCR検査実施し陽性を確認した人のうち
各地域の陽性者の割合を計算すると
東京は27.7%と全体の1/4を超えている。
神奈川千葉埼玉は6%前後と少し低くなるが、
東京周辺地域で考えれば15%、いや20%を超えるかもしれない。
つまりPCR検査20000人の10%2000人のうちの20%、400人が首都圏の陽性確認者数となる・・・
毎日ですよ、毎日・・・5日で2000人です・・・崩壊しますよね、あっという間に。

各国の医療事情は違うわけで、その中でどうやってこの状況を乗り越えるかは、それぞれ違って当たり前なのだ。

今の日本の医療事情の中で、なにができるのか・・・
現実を目の前にしながら、医療現場は模索しながら突き進まなければならない。

だからこそ、私たちはできる限り冷静に・・・
ストレスをやり過ごす方法を考えるのもまた楽し・・・と思うしかない。

ローラー作戦のように全員を検査するなんでいうことは机上の空論だし、
一日20000件だって、私にとってはやってはいけないこと・・・と思えてならない。

いま・・・抗体検査をという声まで上がっている・・・
すると、われも、われもと抗体検査をしたがる。
ちょっと待ってください・・・と私は思うのだが、これ以上語るまい。

数字に苦手なお邦が、珍しく数字を用いて記事を書いた。
数字は27日あるいは28日時点で公表されたものをもとにしている。
電卓をたたいたのは、お邦なので信ぴょう性に欠けると思われる方は、
様々な数字を計算してみてくださいませ・・・概ね、結果は同じになるかと思われます。

ステイホーム、それは我慢の合言葉ではなく、命を守る合言葉です。

新型コロナウィルス素人のつぶやき・・・その4

2020-04-29 11:21:13 | 新型コロナウィルス・・・素人のつぶやき
少し前に書いたその3は、タイトルカテゴリーを変更することにした。
ちょっと、話がそれすぎている(^^ゞ

で、まぁ少し前の記事にもかいたように、私は、
子どもの頃から、死ぬってどういうことなのかなぁ・・・なんて考えることがあったわけで
今は、生きるって死ぬことだよなぁ・・・などと思っている。

そして今、新型コロナウィルスで『死』がクローズアップされているような気がする。
つまり、重篤化して死んでいく人の数が毎日報道されている。
これまで、病気あるいは、事故で亡くなった方の人数が、
数字での報告を毎日目にすることはほとんど無かった。
知らない人の死まで、それが数字として連日、
長期間にわたって報道されたのは、東日本大震災の時以来なのではないか。
しかも、今回の数字は、実は他人事ではないわけで、
自分が感染するかもしれないし、感染させてしまうかもしれないという中にいる。

生きていれば、生を受けた瞬間から、みな『死』に向かっている。
いつかわからない・・・ということを、これほど意識している時間が続くのは、ストレスを生む。
実は、みんないつかわからないまま、これまでも生きてきている。
大きな地震もいつ起きるかわからない。
死に至る病気にいつなるかもわからない。
いつ事故にあうかも誰にもわからない。
それでも、それをあまり意識していないから、ストレスはそれほどではない。
が、毎日報道されるので、おのずと意識せざるを得ない。
また、意識しなければ、感染の拡大が進んでしまう。
ストレスにならない受け止め方をできるといいのだけれど、なかなかそうはいかないのかもしれない。

私は、仕事でも毎日新型コロナウィルスを意識しなければならない職場なわけで、
そんな中、様々を『事実』としてだけ、感情を伴わずに受け止めることが、私のストレスを軽減してくれる。
今回ほど、リアルな理解と行動が求められていることは、未だかつてなかったことのように思う。
『事実』として受け止める・・・
そうすることで、無駄な感情の起伏を抑えられるし、ストレスも少なくて済む。
過度の感情は廃して、しかし、他者を思いやり、理解することを忘れない。

ちょっと熱が出ただけで心配になる人・・・『そりゃそうだよね、今、こんな時期だから』と理解できる。

理解したうえで、話せば、こちらの言葉も通じるはずだ。

『たらいまわし』だの『電話が通じない』だので起こるのも無理はない。
きちんと現状が伝わっていないのだから。
それに、不安だし心配だし、わからないのだから・・・怒るのも無理はない。

現状を、リアルに伝えている情報を自分の中で見つけ出す方法があるといいな。
また、報道は、感情に走らないほうがいいような気がするなぁ・・・

そんなこと・・・今朝は考えた私なのでした・・・

新型コロナウィルス素人のつぶやき・・・その3

2020-04-28 23:30:16 | 新型コロナウィルス・・・素人のつぶやき
う~ん、おとといはちょっとデリケートなことにはしりすぎたきらいがあるな。。。
少し反省して、方向を変えるとしよう。

『できること』と『できないこと』・・・かなぁ。

『たらいまわし』や『電話がつながらない』ということが話題になる。
私の職場も、電話がつながらないとの意見を頂戴し、
この4月からシフト時間の種類がひとつ増えた。
増員すれば済む話だが、それができず、
今の人員で要望に応えるために、
シフト時間が変更になったわけだ。

つまり、『電話がつながらない』のは、人員と回線の問題がある。
が、もう一つ・・・
本当に必要な人がかけているかどうか・・・ということも考えなければならない。

私は、現在PCR検査に至るには、二つの道筋があると認識している。
①帰国者接触者相談センターが電話で症状を聴取して、必要と判断された場合。
②ドクターが診療し、それが必要だと判断した場合。
つまり、①で要PCR検査とならなかった場合、一般のクリニックなどで受診となる。
しかし、発熱している状態で、診てもらえるクリニックは、現在限られている。
時間を区切って、発熱患者を受け入れているクリニック、別室で診療しているクリニック。
クリニックもできうる限りの努力をしているが、その体制もぎりぎりで限界がある。
さらに言えば、ドクターが要PCR検査と判断しても、
その先は、まだ、スムーズに流れていない節がある。
そのために、いろいろな地域で医師会のドクターたちが、
ドライブスルー方式などでの検査を実施するために努力している。
これは、世論がもとめるものというより、
クリニックのドクターが必要と判断した人の受け皿を確保するための苦肉の策だと、私は受け止めている。
つまり、『だれでもドライブスルー』ではないということをもっと伝えてほしいわけで、
そういった検査がおこなわれるとなると、希望者は全員PCR検査ができると誤解する人も少なくない。

厚生労働省が示しているPCR検査の基準をもっと周知すべきだ。
その条件がそろった人で、さらに必要を判断される・・・と、PCR検査に至るわけです。

自分は理解してるからと、説明を省いてはいけない・・・とつくづく思う。
マスコミの人たちは、新型コロナウィルスの報道を毎日しているから、
みんなわかってるだろう・・・と思うかもしれないが、そうではない。

『できないこと』は、もっと、きちんと伝えるべきだ。

『たらいまわし』についても、報道はもっと丁寧にしないといけない。
断った病院には、それぞれ、理由がある。
『できる』なら受け入れている。
『できない』から断っているのだ。
救急隊員にしても、断られ続ければ、腹も立つしイライラもするだろう。
けれど、彼らは、どこかでわかっている・・・受け入れたくても受け入れられないのだということが。

これまで、感染症の対策を怠ってきたとか、
医療費の予算を削ってきたとか、そういうあれこれが根本原因だと思うけれど、
今は、今ある条件の中で、この危機を乗り切らなくてはならない。
地域の中核病院が、感染の可能性のある人を受け入れるためには、それ相応の準備をしなければ、無理なのだ。
『できないこと』を『できる』といって、その患者の命を守れなかったらどうするのか・・・
いったん、受け入れてしまえば、診察したら実は重篤でさらに高度な医療が必要になったとき、
転院先を探すのは、ものすごく困難なことのだ。
その間に、さらに命を危険にさらすことになる。
だから、初めから態勢の整ったところにいってくれ・・・となるわけだ。

クリニックだってそうだ。
糖尿病の患者さんや心疾患の患者さんが通院するクリニックは、
発熱の方を受け入れるのは、感染リスクを考えたらとても難しいことはよくわかる。
生活習慣病の患者が多い現代社会において、地域のクリニックは、そういった疾患の患者がたくさんいる。
新型コロナウィルスの感染が蔓延期をいわれる中で、発熱の患者を『はい、どうぞ』といえない理由はよくわかる。
クリニックによっては、注意を払いながら、受け入れてくださるところもある。
10カ所電話して診てもらえるところを見つけたら、自分は運がよかったと思うくらいでいいと思う。
体調が悪い中探しているのだから、本当につらいと思うが、現状はそうなのだ。
だが、不安が先に立つと2カ所断られても『たらいまわし』と感じてしまったりする。
感染症コールセンターという相談窓口、
帰国者接触者相談センターというPCR検査の必要性を判断してくれる窓口、
そして、いよいよクリニック探し・・・
すべて、その役割は違うので、これは3カ所とカウントしてほしくないが、みなさん、カウントしてしまう。
気持ちは、わかるけれど、すべて役割が違うのでたらいまわしではないと思う私なのです。

つまり、『できないこと』は『できない』のである。
自分でしっかり考えなくてはならない。
今の自分は、早急に検査が必要な状態か・・・
判断ができない人は、まず相談センターにかけてほしい。
昨日から37.5度でいつもより倦怠感がある・・・ではPCR検査にはならない。
かかりつけのクリニックに受診するか、自宅で様子を見るか・・・判断しなければならない。
とはいえ、新型コロナウィルスは、重症化が早いようだ。
不安になる・・・
そりゃ、そうだ、不安になる。
けれど、不安になった人がみんな帰国者接触者相談センターに電話していたら、電話はつながらなくなるのです。

どうにか『不安』というベールを一回取っ払えるといいのだろうけれど、難しいのだろうな。
クリニックを受診して、自宅で様子を見てくださいと言われても、不安なんだろうな・・・

ふ~む・・・どこかに解決はないものだろうか・・・

クリニックも、頑張っている。
二次病院も頑張っている。
三次病院も・・・
ICUも・・・・
保健所も・・・
行政だって、なにができるか必死に考えている・・・

つまり、私は言いたい。
だれも悪くない。

ただ、こういう状況の中で、感染リスクを高める行動をとっている人は、やめてほしいと思う。
他人の命にかかわるのだから。
一昨日書いた、家人の覚悟は、自分の命・・・なわけで、
そういう意味では、家人がお酒を呑んでも、他人の命にかかわる可能性は低い(ゼロではない)。
新型コロナウィルスに関しては、自分の行動が他人の命に係わるのだ。
だから、冗談では済まされないし、自分がそれをやりたかったから、では済まされない。

とはいえ、気を付けている人だって、気を付け方は様々だ。
一日20回手を洗う人、10回の人、5回の人・・・様々だろう。
このずぼらな私でさえ、家をでてから職場まで、自分の持ち物以外には触れないように心がけている。
そして、職場についたら、キーボードとマウスとデスクを消毒する。
自分が休憩した後のテーブルも消毒しておく。
だけど、一日20回は手を洗っていないと思う。
人によって気を付け方は、様々だ・・・

ただ、きちんと怖がることは、している。
不安ではないが、きちんと怖がっている。

『できないことはできない』けれど、『できることはできる』
感染拡大しないようにするために、
医療従事者のために、
私も、『できること』を増やしていけたらいいなと思っている。

だって、現場では『できること』を精一杯やってくれているし、
『できること』を増やす努力もしてくれているのだもの・・・

ひとつひとつ、丁寧に・・・、と心がけている。

『死ぬ』ってどういうことなんだろう・・・と考えた昔を思い出しながら・・・

2020-04-26 23:03:13 | 日記
ずいぶん昔の話を少しだけ・・・
私は中学生の頃、あるニュースを聞いて、???と思った。
それは、子どもたちがボランティアの人に引率されてでかけ、
川原で遊ぶうちに、一人の子どもがおぼれて、亡くなってしまい、
その過失責任が、ボランティアの人にあるということで、有罪になったときのことだ。
まだ子どもだった私は、なぜ???と思った。
だって、親はその人に子どもを預けたわけで、ってことは、
その人に任せると決めたのは親で・・・
しかも、親が一緒にいても事故が起きる時には、起きる。
それなのに、なぜ、ボランティアの人が責任を問われるんだろう・・・

私は、そう思った。

人は、いつか死ぬ・・・それは、今かもしれないし10年後かもしれない。
そんなの誰にもわからない・・・それなのに、なんで引率した人が責任を問われるのか。
中学生の私には理解できなかった。

『死』に対して、だれがどう責任を持つのか・・・
故意であったり、殺意があったり、とは違う状況の時・・・
その罪は、どうあるべきか・・・私は、答えを見つけることはいまだにできていない。

数年前、家人は若い頃からの不摂生もあるのかないのか、大腸がんを患った。
主治医はとてもいいドクターで、私も大好きだった・・・
そのドクターに、肝臓も気になる・・・と私が告げると、意識的に見てくださり、
アルコール性肝硬変だ・・・と、このまま飲み続ければ、東京オリンピックまでもたないといわれた。

医者とは、難しい仕事である。
余命宣告などするものでないと思うが、
お酒をやめられない家人に対して、きつく言わなければと思ったのだろう、
このまま飲み続ければ、東京オリンピックは観ることはできないといわれた。

で、3か月、お酒を断った。
花見の酒を呑むために、それを目標に3か月、断った。
いわゆるγGTPとやらが、860から88まで下がった。
奇跡に近い・・・驚きであった。
まぁ、この結果はアルコール性であることを証明したわけで、酒はよくないということが明らかになった。

3か月断酒したことがドクターには嬉しかったのだろう。
とても喜んでいた。
で・・・酒をやめるように言われたが、本人が花見の酒が目標だったわけで、懲りていないし、やめる気もない。

あるとき、したたか酔っ払い、玄関先の階段のうえから道路に転落し、鎖骨骨折した。
時間外で整形外科が当直していたのは、かかりつけの病院だった・・・
カルテに目を通せば、酔っぱらって鎖骨を折ったことは隠せるはずもなく・・・
ドクターは、あきれ返った・・・
そして、腹の底から、怒っていた。

お酒をやめられないのなら、もう診ない!と。

ドクターの怒りは、患者のためのものである。
健康に生きていくためには、お酒はNG。
健康に生きていきたい人のために病院は、診療し治療する。
その気がないなら、来なくていい・・・
患者が自身の身体と向き合わないなら、医療費の無駄遣いだ!と。

正しい・・・正論・・・かもしれない。
でも、家人は、やめられないのである。
やめようと思うことがストレスになるのである。
それに、飲むのをやめろといったら、機嫌がたちまち悪くなる・・・怒鳴り始める。
そんな暮らしは嫌だ。

どうしたらいいのだろう・・・

そんな時、私はある場所で出会った外科のドクターに、下部消化器の検査をすすめられた。
『僕がやってあげるから』と。
変なドクターではありません。
凄腕のドクターです。
で・・・検査していただくことになった。

病院へ行き、問診の時・・・
そのドクターはパソコンをみない。
机の上に手帳を置いて、私の家族関係も含めたずね、
答える私の目を見て話し、メモを取る。
大腸のカメラなどとは関係のないようなことも、いろいろ話しながらメモを取る。

初めてだった・・・こんなドクターを出会ったのは。
で・・・検査し、結果を聞きに行ったとき・・・
思い切って、家人のことを話してみた。

私の健診で、私のことで来ているのに、家人の話していいですか?と。
お忙しいであろうに・・・聞いてくれた。
その時のドクターの言葉が忘れられない。

お酒飲んだら身体によくないって、あなたも旦那さんもわかっている。
分かっているけれどやめられない。
できれば、おいしいお酒を笑顔で死ぬまで呑んでほしい。
でも、できれば、長生きしてほしい・・・ってことだよね。
例えば、旦那さんが1年後に死んだとする。
酒をやめていれば、あと2年長く生きたかどうかなんて誰にもわからない。
酒をやめていても、もしかしたら、もっと早く死んでしまうかもしれない。
『死』ってそういうことでしょ。
医者にもわからない。
だいたい、二人が覚悟していて、
お酒を楽しく飲んで暮らせたらいいと思っているなら、それでいい。
それに、そんなに大酒飲んでたら、すでにお釣りの人生だと思ってるんでしょ。
いいじゃない、それならそれで。
『死』ってそういうものだよ。
いつ死ぬかなんてだれもわからない。
何かあったら、いつでも診てあげるから、連れておいで・・・

なんと、心強かったでしょう。

そう『死』って、『命』ってそういうものだ・・・と腑に落ちた瞬間でした。
もともと、そう思っていたけれど、きちんと言葉にしてもらった感じがした。

私の母は、若い頃から『安楽死協会』に入っていた。
今は、『尊厳死協会』という。
家人も加入した・・・話がそれてしまう。

そして、いま・・・書きたいこともあるけれど
明日早番なのでこのあたりで眠らないといけない。

(4/29 加筆訂正)


新型コロナウィルス素人のつぶやき・・・その2

2020-04-21 09:27:52 | 新型コロナウィルス・・・素人のつぶやき
昨日はPCR検査について、素人なりにつぶやいた。
今日は、『お家に居よう』のこと・・・少しだけ。

私はもちろん、SNSでも、お家に居よう!と訴えているが、
『お家』つまり、自分の居場所がない・・・人もたくさんいる。
昨日のPCR検査のこともそうだが、その数を増やすと、
いつもと全く違う状況の中で、その検体数が増え、
検査する現場も、医療の現場も大変なことになるということを書いた。

『お家に居よう!』も簡単なことではない。
それは、お家があって、そこに居場所があるけれど、
ちょっと飽きたから、遠出しようなどという言語道断な輩のことではなく、
自分たちは気を付けているから大丈夫といつもの通りの行動をとる輩のことではなく、
『お家』居場所がない人たちが少なからずいるということだ。
DVが話題になっているが、この『お家に居よう!』で、
今までは隠れていたあれこれが浮き彫りになり、
家庭内が険悪になりDVが現れたりもしている。

そこから、逃げだせる受け皿がない(少ない)。
しかも、DVという特性からその受け皿をオープンにできなかったりもする。
とても、大変な事態になっている・・・ことが、想像できる。
なにか困りごとがあったら、自治体に問い合わせてほしい。
受け皿がすくないこともあり、大変かもしれないが、解決の糸口があるかもしれない。

さて、とはいえ、『お家に居よう!』なわけだ。

私が先日、4/13にFBで書いたことをここに再記載するとしよう。

あたしは、大丈夫。
ぼくも、大丈夫。
あなたも、大丈夫。
きみも、大丈夫。
だから、大丈夫。
ではありません。
見えてないその先で、
あたしから、
ぼくから、
あなたから、
きみから、
知らないところで、繋がります。
だから、Stay at Home
自分の意思で、
できる人たちは、
行動してください。
Stay at Home❗️
人の命に想いを馳せてください。

4/10のFBには・・・

あの日あの時、有無を言わさず持っていかれた命。
死者、15,899人、うち57人が身元不明……
行方不明者、2,529人。
有無を言わさず…………
奪われた命。
今、私たちは、有無を言わさずではなく、
自分たちの行動で、死亡する人を減らせるのである。
重篤な方を救うために、日々、最前線で頑張る医療スタッフ。
地域住民の医療を支えるクリニックのドクターやスタッフ。
医療現場を守るために、必死で市民の不安に応える相談センターの関係者。
自分の暮らしの先行きが見えぬまま営業自粛に踏み切った店主の人たち。
風邪症状があり、熱が気になりながら、感染リスクを考えて自宅で過ごす人たち。
あの日あの時、有無を言わさず持っていかれた命。
あの時の苦しさを、
どうすることもできなかった無念を
私は、今一度思い返している。
あの日あの時から、半年、
私は、何度も宮城福島に足を運び、
私のクレジットは使用不能になった。
友人知人がカンパしてくれた。
何度も何度も足を運んだ。
だから、私は、今、はっきり言える。
自分たちの行動で、救える命がある。
そのことを今一度考える時だ。
深く深く、考えて行動する時だと、私は思う。
目の前の人だけでなく、
知らない誰かの命のために。
ただ、お散歩や、買い物など、
人との接触を避けながら、
出かけましょう。
膝や腰がかたまると痛くなります。
心がかたまるとつらくなります。
お家の近くを歩いて、
道端の花や鳥のさえずり
風の音、空の色を楽しみましょう。
今できることを。
Stay at Home を楽しみましょう。
あたしの
ぼくの
あなたの
きみの
知らない誰かの命のために。
自分の周りさえ大丈夫ならそれでいい。
その考えは、
知らない誰かの命を危険に晒す。
Stay at Home………
祈るような気持ちで、
Stay at Home………
と、呟いている。

『お家に居よう!』に関しては、
このふたつのFBでつぶやきが一番わかりやすいかもしれない。

ストレスもたまる・・・かもしれない。
運動不足になる・・・かもしれない。
家庭内感染がふえている・・・かもしれない。
でも、いまできることは、『お家に居よう!』なのです。

私は仕事に通常通り通っています。
リモートワークでは難しいこともあり、出勤せざるを得ません。
なにしろ、クリニックや病院を探している人の電話を受けて、
探す仕事をしているわけで・・・
発熱などがあると探すことが難しい昨今でありますが、探すのが仕事です。
シフト勤務での出勤は続いているし、ぎりぎりの人員なので・・・
最前線で、働く医療関係者のみなさんのご苦労を思えばなんのその(^.^)
休日や休憩時間は、確保できているし、
睡眠も充分とるようにしているから、大丈夫、頑張れます。
で・・・職場を守るためにも、社会全体のためにも、
4/1以降、休日はほとんど自宅で過ごしています。
必要最低限の買い物で家をでるくらいで、
買い物もできるだけ、出勤途上で立ち寄るようにしています。
つまり、家をでる機会を減らしています。

それが、私の職場を守ることにもつながるし、
感染拡大を防ぎ医療現場の負担を減らし、
いま、現実に起きつつある医療崩壊を食い止める唯一の方法だと思うから。
というわけで・・・

新型コロナウィルス素人のつぶやき・・・その2
命と心・・・守らないといけない。
そのバランスはとても難しいのかもしれない。
自分の意思でできること・・・ひとつずつ・・・
そう、ひとつずつ、とはいえ、無理をしないで、我慢をしないで・・・
どんな状況でも、自分のバランスをキープしながら・・・
『お家(自分の居場所見つけてそこ)に居よう!』
できる人は・・・『お家に居よう!』なのであります。

追記:運動不足には、気を付けて・・・膝痛くなっちゃう人も増えているようです。
バランス・・・難しいですね、ほんと。