CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

風の音

2012-11-19 10:00:29 | 日記
洗濯物を干していると
カサカサカサと音が聞こえる
冬の木々の枝に
もう少しだけとどまらせてよと言いながら
黄色や赤や茶色に色づいた葉が、ささやいている

カサカサ・・・カサ

どんより曇った冬の空
カサカサカサと音が聞こえる
冬の木々の枝に
寒さに少し体を縮めて体を揺らし舞いながら
最後の別れのその時まで、ささやき続ける

ひらひら・・・ひら

枝と別れるその瞬間をいま迎える

ひらひら・・・ひら

土に還るわたしたちは、優しい毛布となって
土に還るわたしたちは、虫たちの寝床になります
土に還るわたしたちは、春の桜を咲かせます

空に向かい伸ばした枝に、残った一枚の葉が
私に話かける・・・
独りでは、風の音をお聞かせできません
独りでは、風の音を奏でることができません
わたしもそろそろ・・・
ひらひら・・・ひらら



今朝、洗濯物を干していたら、ふとカサカサ音がした
あ・・・冬と春では葉の音が違うんだ・・・と気づきました。
乾燥したその音は、確実に冬の音でした。

このPCに向かうと、出窓いっぱいに山櫻が、目に入ります。
先端の葉は、黄色や茶色に変化し、下の方はまだ緑が残っています。
この頃、少しづつ枝の向こうの景色が見え始めています。
クリスマスの頃には、向こうの丘のおうちのイルミネーションを楽しむことができます。

冬が始まったみたいです。