CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

ミッシェル・カミロ と トマティート 

2012-11-17 21:10:48 | 表現にからむ様々なこと
空気が内包する湿度が変化する

ピアノのクリアーな音の響きに
ギターのくぐもった音が絡みつき
昇華してゆくその瞬間、私は森を見る

森の奥には、
湖の煌めきが、
小鳥のささやきが、
生命の叫びが溢れている

時には、激しく、そして穏やかに

ピアノが撥ねる、強く、優しく
ギターが踊る、光に影を抱え込み
弾けて、宇宙の彼方へ拡散する、心の叫び

砂漠には、
照りつける太陽が
薄茶色の乾燥した大地に
小さな生命の動きを見逃さない

白い手が、私の肩を抱く
抱きしめる、そして、突き放す

様々な色と光と温度と湿度。。。
時には渦を巻き
時には一直線に
風が吹きすぎてゆく


昨日、ミッシェル・カミロとトマティートのデュオの世界に浸った。
ライヴのラストは『Spain』そして・・・アンコールは『ジムノペディ』
1時間を超えるライヴにやられた私の頭は・・・熱くなっていた。
頭が痛くなっていた。しあわせな痛さだった。
あまりの衝撃に、
ライヴの間ずっと
誰もいないはずの舞台上手のスペースで
薄い布をまとった裸の美しい女性が踊っていた。
その背景は、森の湖だったり、砂漠だったり・・・
とにかく私の想像は、あちこちに飛び、
耳元には、ピアノの音にのって、言葉までも聞こえてくるようだった。

そのまま家路につくことができず・・・終電まで川崎で飲んだ(といっても焼酎お湯割り1杯)
川崎駅のホームで友人と別れ・・・
電車の中で自律神経がついにいかれ、
火照りと悪寒と冷や汗と・・・立っていることがかなわず、座り込んでしまった。

昨日は、素敵な夜でした。
そして、今夜・・・雨も上がりました。
あすの明け方には、しし座流星群の星の雨が降るようです。
星の雨に、私の頭も少しは冷やされ、平静になることでしょう。