CuniCoの徒然・・・岩下邦子の独り言

日々の暮らしの中で、立ち止まったり、すれ違ったり。私の中のアレコレを思いつくまま、気の向くまま。

乳がん検診無事終了(^.^)

2012-11-16 09:36:28 | 華麗なる加齢 あるいは 身体
今朝、松本の友人から、メールがきました。
「いよいよ氷点下の季節。フロントガラスが凍ってた」と。

昨日、検診を終え、街を歩いているとクリスマスソングが流れていた。
スカイツリーのライトアップがテレビの画面では紹介されていた。
ついこの間まで、暑い暑いと言っていた気がします。
本当に、秋を感じる時間が短かい・・・そんな気がします。

さて・・・乳がん検診。
殿方も発症することもありますが、縁がない方がほとんどでしょう。

私の場合、所見があるために1年に1度、保険適応で検診いただいているもの。
といっても、先日もふれたように、『乳腺嚢胞』というもので悪さはしない。


名前を呼ばれ、診察室へ。
「1年ぶりですね、お変わりありませんか?」と優しい先生の声で診察が始まる。
私はI先生が大好きだ。
私がこのクリニックを受診したきっかけは「要精検」という2年前の健診での指摘。
その指摘をいただく1週間くらい前に、私はI先生の乳がんに関する研修を受けていました。
健診で指摘され、すぐにI先生のクリニックに立ち寄り、翌日の予約を取りました。

当時、触れてみると私の左の乳房には、はっきりわかる丸いシコリ。
それまで自分の乳房など意識して触ることなどありませんでした。
ドクターたちは、セルフチェックをすすめていますが、はっきり言ってよくわからない。
つまり、何か異常な状態が起きている乳房をさわる体験できないので
セルフチャックなんてできるわけない・・・と流してしまっていたわけです。

そんな私にもはっきりわかるもの(シコリ)でした。

一晩考えたのは、「もし、乳がんだったら」ということ。
病気のことより、これからの生活、家族のことを考えました。
病気のことは、淡々と進むだろうし、自分には何もできないから、
そのことによって起こるだろう様々な変化を考えました。
眠れぬ夜(ぐっすり眠っていましたが)を過ごし、クリニックを受診することになりました。


I先生の研修時のクリアなお話ぶりに、とても感銘した私。

I先生は、研修で、かなり状態が進んでから初診でいらっしゃる方がいる事例をお話されました。
外見からもはっきり異常がわかる状態。
そして、手の施しようがないほど進行されていてお亡くなりになることもある。
と、とても無念そうにお話になりました。
「何故、このような状態になるまで、受診しないのでしょうか?」
と、質問する私に
「女性の心理なんでしょうね。私にはわからないけれど・・・そう、女性の心理ですね。。。」
そう答える先生の表情から、
「女性の心理はわからないけれど、理解して診療にあたる努力をしている」という事がよくわかりました。
そして、「もう少し早く来てくれれば・・・」とおっしゃっていまいた。


私は20年前に、乳がんで全摘をして乳房再生された女性のお話を聞く機会がありました。
乳がんと告知され、全摘を言われたとき、自分の悩みを理解してくれなかった家族。
その苦しみ。
「おっぱいなんかより、命だろ」という家族は正しいのかもしれない・・・
でも、私は「おっぱいより命だ」とは思えなかった。
乳房を失うということを想像した時のの苦しさ・・・死ねと言われているような感じだった。

彼女は、全摘後、家族に乳房再生術を受けたいと話しました。
家族の言葉は・・・
「その必要はない。僕は君の胸を愛しているのではない。
 君自身を愛しているのだから、乳房再生の必要はない。」
彼女は、嬉しかった・・・でも、そういうことじゃないんだ・・・
時間をかけて、家族を説得しました。
そして、シンガポールで乳房再生術をされました。
その乳房に触らせてもらいました。     温かくふわふわでした。

あの頃から、医学はさらに進歩し、乳がん治療も新しい領域に入っています。
そして、社会的理解も深まっています。

といっても、まだまだ、
「おっぱいより、命だろ」がまかり通っています。

「おっぱいより、命だろ」
おっしゃるとおりなんです。
でも、それを言っちゃ、おしまいなんです。
命にかかわると知りながら、
「おっぱいを失う」恐怖とたたかいながら、状態が進行するまで受診できない。

そんな気持ちに寄り添うならば「おっぱいより、命だろ」は禁句です。

1年に1回の検診。セルフチェック。   大切ですね。

患者の心に寄り添いながら、診療をされるI先生。

健診希望の方から受付にお電話が入りました。
「異常がないのなら、会社や自治体の制度を利用して健診をしたほうがいいですよ。
 うちだと自費になりますから。何かあったら、いつでもいらしてくださいね。」
クリニックの姿勢がわかる電話の対応ぶりだった。

「所見はあるが、心配なし。1年後にまたお会いしましょう。」
大好きなI先生から、そう言われてクリニックを後にしました。

五十肩の痛みがひどく、先生にもクリニックのスタッフの方にも大変気を使っていただきました。感謝!

インフルエンザ予防接種の絆創膏・・・左肩・・・右が痛いので左にしてもらったけれど・・・
右腕痛くて絆創膏を外せず・・・娘に外してもらった私でした。