kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「SAYURI」

2006年01月19日 23時05分22秒 | 映画
ずぅ~っと気になっていた映画、SAYURIをようやく観てきました!
もう観られた方も多いでしょうね。

どういう風に芸者の世界を描いているのか期待半分、不安半分といった所だったんですが
面白かったです!堪能しましたっ。

ストーリーは、貧しさゆえに置屋に売られた少女が、辛く厳しい日々の中で出会った
親切な紳士の会長に再び会いたいが為に、花街一の芸者になる為必死に努力する。
そして再会するが、その先には過酷な運命と戦争という激動の時代が待ち受けていた・・・

まず、ヒロインの子供時代を演じる子役の大後寿々花の演技が素晴らしい!!
この子は、「北の零年」という邦画で、渡辺謙と吉永さゆりの娘役を見事に演じきった子です。
どこかで見た気がすると思った!
私的には、吉永さゆりさんはいくつになっても綺麗だとは思いますが、
ちょっとこんな小さな子供がいるのは、無理があるなぁ~とは
思って観たんですが・・・・・
それにしても、前回の映画で、渡辺謙(実の父親役)に捨てられ、
今回の映画では渡辺謙(憧れの会長役)に救われるとは、
不思議なめぐり合わせだなぁ~と思いました。

そして、大きくなってからのヒロインを演じるのは、
ご存知アジアン・ビューティーのチャン・ツィイーです。
私が初めてこのチャン・ツィイーを見たのは、「グリーン・ディスティニー」でした。
なんと美しく可憐だけど気の強そうな・・凛としたオーラのある子だろう!!
とびっくりした覚えがあります。
今回の日本の芸者役を演じられる日本人はいなかったのかと考えてみても、
やはり英語の台詞で演技の出来る
そして男の人達を虜にするぐらいの美しさを持った人ということになると
チャン・ツィイーには勝てる人はいなかったんだなぁと思います。

そして、ミシェル・ヨーの貫禄のある姐さん振り!!本当に日本人でこんな人いそう!
桃井かおりは、日本語で演技をしてもハリウッドに行っても、
「私は桃井かおり!なんか文句ある~?」と
いわんばかりのそのままの感じが出てました。
コン・リーも嫌なライバルの芸者役をうまく演じていたと思います。

今までのアメリカ人が見た変な日本っていう感じはしなくって、
さすが「シカゴ」でアカデミー賞6部門に輝いた
ロブ・マーシャルが撮っただけあり、豪華絢爛の美の世界を見せてくれました。
日本人である私も、花街に関しては全くの素人で、こんな世界もあったのねと引き込まれてしまう感じです。

しかし、中にはうん?あれ?というところも、やはりありました。
ひっかかったのは、工藤夕貴が演じる芸者の子供時代を演じてた時に、
名前が「おカボ」って訳が出るんです。
SAYURI役の子供時代は、千代といってありそうな名前なのに、
何故おカボ???おカヨだろ~普通~と思って
いたんですが、英語で呼んでるのをよく聞くと「パンプキン」ですって・・・。
あ~かぼちゃのおカボなのね・・・
日本の世界を描いているのに、英語なのも最初は変な感じがしますが、
やはり間にはさまる時々の日本語が
みんなちょっとイントネーションがおかしくってハラハラしちゃいます・・
まあしょうがないですけどね。

あとはラストが、やはりさすがハリウッドだなぁ~と。
日本人やアジア人が監督をすれば、こうはならなかっただろうなぁ~。

しかし、あまり細かい所を気にしなければ、
圧倒的な映像美とアジアのトップ女優の美しさ
花街の秘められた世界感に引き込まれる映画だと私は感じました~