今をときめく3人の俳優の競演が見所だという
映画「私を離さないで」を観に行ってきた。
イギリス最高の文学賞・ブッカー賞受賞作家、
カズオ・イシグロの同名小説を基にした作品だそう。
ストーリーは・・・
緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャム。
そこで学ぶキャシー(キャリー・マリガン)、
ルース(キーラ・ナイトレイ)、
トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は、
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた。
しかし、外界と完全に隔絶したこの施設にはいくつもの謎があり、
“保護官”と呼ばれる先生のもとで絵や詩の創作に励む子供たちには、
帰るべき家がなかった。
18歳になって、校外の農場のコテージで共同生活を始める3人。
生まれて初めて社会の空気に触れる中、
ルースとトミーは恋を育んでいく。
そんな2人の傍にいながらも、次第に孤立していくキャシー。
複雑に絡み合ったそれぞれの感情が、
3人の関係を微妙に変えていく。
やがて、彼らはコテージを出て離れ離れになるが、
それぞれが逃れようのない過酷な運命をまっとうしようとしていた。
キャリー・マリガンの演技が良かった!
そして、その子供時代の子役の子がまた素晴らしい演技で☆
私は原作を読んだことがなかったけれど
予告で「秘密」と言われていることについては
なんとなく察しはつくし、
物語の中でも早めに公表されるのだけど
これからどうなっていくのか?
なぜこんなに子供達は従って生きていくのか?
という謎が頭を占め、作品に入り込んでいった。
自然豊かな映像の中でも
寂しさを感じるような風景の切り取り方が印象的。
そして、音の使用を極力少なくしたところが
この作品に効果的だったように思う。
咳をするのもはばかれるような緊張感があるぐらいのシーンもあるのだけど
今回の観客に恵まれていたみたいで
皆静かで、ストレスなく観れたのが良かった。