kyoの今日を楽しく☆

趣味の陶芸・食べ歩き・映画鑑賞などを通じて毎日を楽しく充実して過ごせたらと思っています!

「私を離さないで」

2011年03月30日 23時39分11秒 | 映画

今をときめく3人の俳優の競演が見所だという
映画「私を離さないで」を観に行ってきた。

イギリス最高の文学賞・ブッカー賞受賞作家、
カズオ・イシグロの同名小説を基にした作品だそう。

ストーリーは・・・
緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャム。
そこで学ぶキャシー(キャリー・マリガン)、
ルース(キーラ・ナイトレイ)、
トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人は、
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた。
しかし、外界と完全に隔絶したこの施設にはいくつもの謎があり、
“保護官”と呼ばれる先生のもとで絵や詩の創作に励む子供たちには、
帰るべき家がなかった。
18歳になって、校外の農場のコテージで共同生活を始める3人。
生まれて初めて社会の空気に触れる中、
ルースとトミーは恋を育んでいく。
そんな2人の傍にいながらも、次第に孤立していくキャシー。
複雑に絡み合ったそれぞれの感情が、
3人の関係を微妙に変えていく。
やがて、彼らはコテージを出て離れ離れになるが、
それぞれが逃れようのない過酷な運命をまっとうしようとしていた。

キャリー・マリガンの演技が良かった!
そして、その子供時代の子役の子がまた素晴らしい演技で☆

私は原作を読んだことがなかったけれど
予告で「秘密」と言われていることについては
なんとなく察しはつくし、
物語の中でも早めに公表されるのだけど

これからどうなっていくのか?
なぜこんなに子供達は従って生きていくのか?
という謎が頭を占め、作品に入り込んでいった。

自然豊かな映像の中でも
寂しさを感じるような風景の切り取り方が印象的。

そして、音の使用を極力少なくしたところが
この作品に効果的だったように思う。

咳をするのもはばかれるような緊張感があるぐらいのシーンもあるのだけど
今回の観客に恵まれていたみたいで
皆静かで、ストレスなく観れたのが良かった。


「ツーリスト」

2011年03月29日 21時46分42秒 | 映画

先週、連日の大震災のニュース番組に
どうしても暗い気分になってしまっていたので・・

気分転換に、気になっていた映画「ツーリスト」を観に行ってきた。

アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップの
豪華共演ということで話題の作品。

「善き人のためのソナタ」で
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した
フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督作品(長い名前・・・)

ストーリーは・・・
傷心を癒すためイタリアを訪れた
アメリカ人旅行者フランク(ジョニー・デップ)は、
ベネチアに向かう車中で見知らぬ上流階級の
美女エリーズ(アンジェリーナ・ジョリー)に声をかけられる。
妖艶な彼女に誘われるまま、アバンチュールに酔いしれるフランク。
しかし、すべては仕組まれた罠だった。
謎の美女エリーズに翻弄され、
知らないうちに巨大な事件・陰謀に巻き込まれていくフランクの運命は・・・

とにかくアンジェリーナ・ジョリーの妖艶さに
女子だけど見とれてしまった。

綺麗で賢くて強い・・最強だな。

それに比べて、アメリカのしがない旅行者という設定の
ジョニー・デップは、普段の奇才ぶりが影を潜めて
情けなさを醸し出していた。

でも最後のシーンはかっこよかった!

そして、水の都ヴェネツィアで全面ロケで撮影されているだけあって
風景・雰囲気ともに素晴らしい。
やはり、私の中でのもう一度訪れてみたい街ナンバー1♪

難しいことを考えずに楽しめる映画だった。


東日本大震災について

2011年03月27日 11時15分33秒 | 陶芸

未曾有の被害を出した3月11日の
東日本大震災から2週間以上経ちました。

当日は私は有休を取っていて
丁度その時間電車に乗っていたようで
地震が起きたことさえ知りませんでした・・・。

その後、様々な情報に触れるごとに
被害の大きさが判明していき、愕然とするばかりでした。

連日連夜放送されるニュースから目が離せず
心を痛める毎日。

こういう時に、何の技術も持たない私は
直接的に被災地を助けることも出来ず・・

とにかく、機動力・組織力・自己完結能力のある
自衛隊や消防・警察の人達の頑張りに祈るような思いでいました。

その後震災によって引き起こされた
原発の事故などもあり
これからの日本はどうなっていくのか・・という暗澹たる思いに・・・

今なお、食べるものにも困る避難所があるのは
まだまだ心配なことだけど

水がやっと出るようになったり
水に浸かっていた仙台空港が緊急用に滑走路が使えるようになったり
早速仮設住宅の建設に取り掛かっているところもあったり

水道・電気・ガスのライフライン関係の復旧工事をする人達
がれきを重機で撤去する人達
物資の輸送に関わる人達

様々な人が現地に入り、しっかりと自分の仕事をして
確実に少しづつ復旧していっている様子が見えることに
「日本人ってすごいなぁ」と希望の光を見るような気持ちでいます。

被災地以外でも、計画停電によって
不便を強いられている関東地方の人達も大変だと思います。

関西に住む私は、自分だけぬくぬくと過ごしていることに
罪悪感に囚われたりもしたけれど

でも、経済的にも大打撃を受けた今の日本を
愛知以西の西日本で支えていく!ぐらいの気概で
頑張って行かないと!!と思うように。

しっかり皆がそれぞれ働いて、お金を稼ぎ
税金を納めたり、義援金を送ったり

今後長くかかるであろう被災地の復興を
ずっと支えていかなくてはいけないと思う。

阪神・淡路大震災の復興には8兆円ものお金がかかったらしい。
今度の東日本大震災は、
範囲が相当広くどれぐらいかかるのか分からない。

芸能人やスポーツ選手などの有名人が率先して
義援金集めを行ってくれていて頼もしい限りだけど
この運動を長く続けていかなければと思う。

それにはイベント等を中止にするばかりではなくて
計画停電の無い地域に関してはどんどん行って、
収益の一部を義援金に回したり
募金を募ったりして、少しでも助けになって欲しい。

今だけじゃなく長く続けてほしいな。

私も日々の生活に感謝しつつ、

出来ることを行っていきたいと思う。


「唐山大地震」

2011年03月04日 22時53分02秒 | 映画

久しぶりに試写会に当たったので行ってきた。

「唐山大地震-想い続けた32年-」

1976年7月28日。
中国河北省の工業都市・唐山市で起こった
マグニチュード7.8の直下型地震は、
死者24万人、重傷者16万人、震災孤児4200人以上という
未曾有の被害を出し(政府公式発表数字※実際の死者は65万人とも言われている)、
唐山市の民家の93%、工業施設の78%が崩壊し、
橋は崩れ、送電系統もストップし、水道は汚染され、
電話と電報のシステムも供給不能となり、
街の機能は完全に停止。
たった23秒間の揺れで100万都市が完全に壊滅。
これが実際にあった20世紀最大の震災「唐山大地震」

ストーリーは・・・
1976年7月28日深夜。中国河北省唐山市。
貧しいながらも幸せな生活を送っていた
父ファン・ダーチアン(チャン・グォチアン)、
母リー・ユェンニー(シュイ・ファン)、
娘ファン・ドン(チャン・ツィフォン)と
息子ファン・ダー(チャン・ジアージュン)の家族を
マグニチュード7.8の地震が襲う。
父は二人の子供を助けようと家に飛びこむが、
建物の倒壊に巻き込まれ命を落とす。
翌朝、母親の元に子供たちが瓦礫の下で息をしている事が伝えられる。
だが時間は迫り、救出できるのは片方だけだという・・・


折りしもニュージーランド地震で、多くの被害が出た場面を
ニュースで目の当たりにしていた時期なので・・
地震の怖さ・悲惨さを改めて実感させられる映画だった。

私も、阪神淡路大震災を経験したけれど
大阪で何も被害を受けなかった。
それでも、あの朝目覚めた揺れの怖さは忘れることは出来ない・・

ましてや被害にあった兵庫の人達にとっては
最初の大地震の場面はとても辛いものかもしれない・・

でも、その後は丁寧な人間ドラマであり
中国では「催涙弾映画」と題されているらしく
涙無しでは観れない映画だった。

皆が被害者なのに、その中で恨んだり恨まれたり
想い続けたり想いがなかなか届かなかったり・・
本当に一瞬で、運命が大きく狂わされてしまう怖さを感じた。


「英国王のスピーチ」

2011年03月01日 22時09分40秒 | 映画

本年度のアカデミー作品賞を見事受賞した
「英国王のスピーチ」を観に行ってきた。

現在の女王エリザベス2世の父
ジョージ6世の話。

ストーリーは・・・
ジョージ6 世(コリン・ファース)は、
幼い頃から吃音というコンプレックスを抱えていたため、
人前に出ることを嫌う内気な性格だった。
英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)は
厳格な父であり、そんな息子を許さず、
様々な式典のスピーチを容赦なく命じる。
ジョージは妻のエリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)に付き添われて、
何人もの言語聴覚士を訪ねるが一向に改善しない。
ある日、エリザベスはスピーチ矯正の専門家
ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていく・・

吃音に悩むジョージ5世を
コリン・ファレルがとても自然に演じていたのにはびっくりした。

他の映画に比べると
確かにお金はかかっていないけれど・・
しっかりとした演技派の俳優達が脇を固めて
とても丁寧に作られた作品だと感じた。

私的には、「ソーシャル・ネットワーク」よりも
断然こちらの作品の方が好きだった。