4月2日（土）オール電化のご案内!?

　床屋へ行く。若旦那との世間話はもっぱら震災と原発事故、そして計画停電について。今日は停電が回避されたので大事ないが、停電になると商売ができないので大変だそうである。

　帰宅してバタバタしていると、インターフォンが鳴って「オール電化」のご案内だという。嘘だろ!?と思うが、そういうご商売も営業しないわけにはいかないのだろう。「東電ホームサービス」の関係会社とのことだが、なんだか怪しい気も。

　このたびの大震災の結果、ガス・火を使わないことの安全性が証明されました…というのだから、苦しいキャッチだよなあ。停電で調理もできなくなっても、火事に遭うよりマシということかいな。この会社の人は、計画停電に遭ったことがないのか。まあ、太陽光発電設置の案内もするらしいんだけど…。

 忙しいからとパンフを郵便受けに入れておいてもらった。あわせて活性炭で放射性ヨウ素を軽減できる浄水器の案内も入っていたが、扱いは同じ会社である。工事費込み20万円強の価格が期間・台数限定で半額以下だと。「この売上金の一部を東北地方太平洋沖地震の被災地へ募金させて頂いております」というのも意味不明だ。ますます怪しい。

　テレビのACジャパンの同じCMの繰り返しも、ますますもってムカムカしてくる。芸能人やスポーツ選手が「がんばろう」と呼びかけるのも、お前らなんぞに言われたくないという気がしてくる。完全に逆効果ではないか。どうせなら、もっとずう～っと徳の高そうな人に呼びかけてもらいたいものだ。こういうところは、日本人はどうして全然ダメなのだろうねえ。

　

　そのACジャパンの「必要ないものを買うのはやめよう」キャンペーンを聞けば忸怩たる思いがするが、先日買った、到底ただちには「必要ない」赤膚焼の旅茶碗を湯通しし、お薄を点て、自服する。

 …なぜムカムカするのか、分かった気がした。要するに、お前なんぞに上から目線で説教なんかされたくないやい、ということだ。まあ、こういうことだ。しかし、ＮＨＫ以外の民放局は、曜日ごとの輪番放送停止をすればどうか。そのほうが大きな節電になるだろう。同じ公共ＣＭばかり流すんだったら、放送しなければよいのだ。