そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

9月8日(水)

2010年09月08日 | 昔日記
 N女子大学集中講義3日目=最終日。午前中に「作業」的な内容を終えて、午後は文庫の見学に引率する。収蔵庫の中がずいぶん整理され、古い目録には載っていないような資料も、いくつか目についた。御蔵が深いですなあ。古写本触り放題。学生諸君は幸せである。N君も熱心に、書誌学の授業を始めたらしい。結構、結構。何のためのコレクションか。目録を作り直す計画もあるよし。

 見学の後は総まとめ的な話をして、少し復習の時間を置いてから、持ち込み不可の筆記試験を実施する。1時間ほどで全員答案を提出してくれたから、とっとと教室の片づけをする。

 娘から、桃が欲しいと言って来た。駅の売店を覗くと、高いのなんのって。それに、カードは使えないと言われ断念。どうやら桃のシーズンは、もう終わってしまったらしい。完熟トマトゼリーも何だかなあ…と思うに至り、まあ、また明日考えることにしよう。

 もう18:00過ぎなので、急いでホテルの部屋に戻り、荷物を置いてロビーへ。帰省中のEさんと待ち合わせ、すぐ脇のカフェレストランに入る。秋の学会発表の資料をチェック。PCが加熱のために故障したのだそうだ。発表資料のデータはUSBに入れていてセーフだったが、読み原稿が一部を残して消えてしまったという。それはお気の毒さま。しかし、資料データが消失していたら、実に一大事であった。不幸中の幸いというべきか。

 大まかな構成はよいものの、細かな点ではちょこちょこ不統一があり、表現に気に入らんところもあった。直して、もう一度見せるよう指示する。今回、お宅へご挨拶に行けないので、A先生へのお土産を託けた。

 本日実施の試験の採点をすべきところだが、眠くてしょうがない。つい部屋でチューハイを飲んだせいで、ますますもって使いモノにならん。つまみはミニトマト。夜に酒を飲むとやたら喉が渇くが、ミニトマトはほどよく渇きを癒してくれる。地場産のオレンジ色のヤツを買ってみたところ、ほどよい酸味で美味い。

 表章先生がお亡くなりになった。弔意を表わしてくれるよう、家人に頼んでおいた。延泊浣腸殿(T教授)はさぞかし大変だろうなあと思っていたら、メールが来る。博士課程のサブ研究指導に関する依頼で、表先生のご逝去とは関係がなかった。ウチの博士課程の新入生諸君についても、サブを決めなくては。現コース主任殿からは業務引継ぎに関係するメールがどんどん届く。生協のガイドブックへの対応なんぞはいささか面倒だが、仕方があるまい。頭がパッとは切り替わらぬ。しかし今回、集中講義を1つこなして、エンジンが少しかかってきた・・・かな?

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