本年は勤務先の学長選挙が行われるのだが、立候補者は●●教授と■■教授と▲▲教授になると、情報通の同僚から聞かされた。●●教授からはメトロの中で大声で出馬を宣言され、▲▲教授は校友会関係の票固めに余念がないそうだ。しかしかかし、下官のごときは、紅旗征戎は我事に非ず。支援した候補者が当選すると、ポストを得ることができるため、猟官に勤しむ教職員も多いわけだが、あさましい気がする。もしT教授が立たれていたら、全力で応援するんだがなあ。学内で尊敬しているのは、T教授ただ一人だからね。
午前中に卒論ゼミを行い、昼休み、教育実習協力教員の打ち合わせのため、教育学部へ赴く。あまり知る人のいない裏道を通って行くと、向こうから歩いてきた女子学生が突然立ち止まり、あっという顔をして、私は××高校の出身で、先生が校長の時の生徒でしたと挨拶された。いま、国際学部の2年生なのだそうだ。たった2年でクビになった校長だが、こういうのは冥利につきるな。ご精進くださいと申し上げて、お別れした。
担当学生の教育実習指導のため、青梅の中学校に2回赴かなければならないそうだ。スマホで調べると、片道約800円で、2往復3200円、交通費は支給されず、個人の持ち出しとのこと。その代わり、謝金5000円が支給されるというが、斜め前にお座りのO教授は牛込の中学校で、歩いて行けますがな。なんだか不公平だな。
博士課程の研究指導が、発表者の都合で開始を2時間遅らせたので、昼食は「汐見」に行く。水槽に稚鮎が泳いでいる。山形から山菜が届きましたと、女性揚げ方のTさんがおっしゃるので、そのコースにした。いやはや、ほろ苦くて、実に美味しかったですわ。
修士の演習は、春学期のみ参加する北京からの留学生にサーヴィスして、鎌倉右大臣集を輪読することにした。担当を決めて早めに終了。18:00から研究室の新歓を「かわうち」で行った。一升瓶が2本空いた。