そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

4月9日(月)春学期の授業始まる

2018年04月09日 | 公開

  先週金曜から大学は授業開始だったのだが、私は今日が授業初日となった。なにしろ月曜は1、2時限で、ラッシュに遭わぬよう、早めに家を出、荊妻のアドバイスに従い、いつもと通勤ルートを変えてみたところ、実に楽チンであった。20分くらい余計にかかるが、1時限の日はこのルートがよいかもしれない(定期以外の余計な運賃はかかるけれども)。

  キャンパスにはもう工事関係者の姿はあったが、教員としては一番乗りだろう。IDカードで印刷室に入り、教材をプリントする。

  1時限目は和歌の演習で、2時限目は書誌学の講義である。続けて受講する2年の学生も多いが、教卓の真ん前の席に、日向大学のN教授から話を聞いていた学生歌人さんが、ど~んと座っておいでになるのは、大学短歌バトル2018の画像を見ていたから、すぐ分かった。佐佐木幸綱先生があなたに、私に短歌を教えてやれとおっしゃったそうで…と申し上げた。

  しかし、ウチの大学の名物?なのだが、モグリ受講生がちらほら。1時限にはE研究科博士課程の留学生が、基礎を学びたいからモグらせてとの仰せ。2時限は、今度修士課程に入った他大出身のM君はまあいいとして、理工学部4年の学生さんが2人モグらせてとのリクエスト。何でも、古文献を扱う必要があるのだそうだ。

  昼食はM君と一緒に「たかはし」で摂る。M君、午後は、荊妻勤務先女子大学へ、単位互換科目履修に赴くそうな。学部生も院生も、女子大の授業が受けられるようになっているのは、結構なシステムである。

  14:00に、鼠師匠から、女性スタッフの着替えに研究室を使わせて欲しいとのご下命で、対応する。2年ぶりにご出講いただくことになったからな。教室に赴いて、若干お手伝いした。

  15:30から私が委員長を務める某委員会の打ち合わせ。教務室で1時間ほど掛かった。急いで帰路につく。メトロの中で、社会人向け講座を受講してくださった老婦人と偶然一緒になる。今期は早稲田校のBさんの講座を取ったそうだ(私は八丁堀校の講座を持っている)。Bさんの博士論文の主任審査委員は私だったのですよと申し上げると、そうおっしゃっていましたと。百人一首はつまらんそうで、特殊な私家集を取り上げた講座が面白かったと仰せだが、特殊な内容にすると人が集まらず、匙加減が難しいのであ~る。明日から、私の社会人向け講座も始まる。

  荊妻のほが一足先に帰路を辿っていることが分かり。老母の夕食準備は荊妻に任せ、最寄り駅辺の酒屋でスパークリングとシャブリを買って帰る。18:00少し前に家に着いて、老母に飯を摂らせ、その後、姑殿と私たち夫婦の夕飯となった。介護をしていると、夕方、遊びに?行けませんなあ。それでも、明日からショートステイに行ってもらうので、明日のお稽古事、明後日の研究室の新歓には出られそうだ。そうそう、「かわうち」に電話して、新歓の予約を頼んだところ、座敷は既に抑えられていた。10名ちょっとだから、椅子席でいいやということにした。まあ、何とかなるだろう。