そのころ、世に数まへられぬ古教授ありけり。

この翁 行方定めず ふらふらと 右へ左へ 往きつ戻りつ

3月5日(月)牛込柳町で飲む

2012年03月05日 | 公開

 14:00からの主任会は15分で終わるはずが、1時間以上かかった。入試が終わった教務は、もう「死に体内閣」であり、やる気がなくなるものだが、現政権は最後まで素人っぽいというか、もはや玄人になることはあきらめたのだろう。新しい研究センターの開所記念行事がなんたらかんたらも、ありゃ主任会の議題だろうか? と憤慨しても仕方がないから、終了後に大学院の科長殿をつかまえて、我が大学院コースの大改革の広報方についてご相談申し上げる。あっと驚くような大改革というか、コースの理念を鮮明に打ち出すということだが、間に合えば募集要項にも取り込んでもらえそうなお返事を得る。

 それから、鹿ヶ谷…?に加担すべく牛込柳町へ行く。かぼちゃぢゃないよ。「つず久」へは一度、N師匠に連れられてガマン専任先生ほかと訪れたことがあったが、ウチの大学関係者はここまではなかなか来まいから、陰謀をめぐらすには好適の場所だ。

 それに、このお店の感覚は、私には実にピッタリくるのである。カウンター席の上の品書きに、「マラドーナ」とあった。さて、何でしょうか?

 答えは ↑ これ。マラドーナ=Diego Armando Maradona=神の手=kaminote=kamenote と音韻変化するのである。五音相通か? こりゃま~た、ど~ぢゃろかい。

 ↑ こうなってくると、もう漢字博士の笹原先生でもお連れしてこないと、始まらないか。来週、某会議でお目にかかる予定だ。

 「つず久」といえば、「わさびめし」である。う~ん、強烈。学部長殿以下、食いにくるとよい。頭がさえるぞ…と学部長殿の悪口をひとしきり肴にする。

 雨はすっかりやんで、月も出た。二軒めは「丸勢」で立ち飲みする。酒と肴二品のセットはお得である。サザエも選べる。

 

 しかし、相変わらず客が入って来ない。入口にひじきなんか置くからだと思うが、あまりに地下鉄の出口に近すぎるのだ、きっと。

 で、鹿ヶ谷はどうなったかといえば、お銚子を倒して喜んだ…ということである。戦中派はこわいぞよ。いまに見ておれ。


3月5日(月)コラム原稿

2012年03月05日 | 公開

 あんまりこういうことは書かんほうがよいのだろうが、学習指導要領の改定にともなう教科書編集の最終段階で、後始末みたいな原稿依頼が編集部から急に送られてきたりする。今朝ほどもコラムをいくつか仕上げ、また既存の内容を見直して朱を入れたものを、宅配のメール便で送った。歯車が合うと、まあ何でもないが、結構難渋する場合もある。同居人が古典芸能に明るいのは実にありがたく、内緒でご校閲いただいたら、さんざバカにされた。同居人の本業は国語学者であり、そういう意味でも実に助かる。結婚してよかった! 小生としてはいろいろ不満も無くは無いが(すぐ殴るし)、金の管理と、日本語と古典芸能に詳しい点は、結納金支払ったぶん十分なバックを受けたような気がする。ただし、お礼にキスしようとすると、殴られますがな。(涙

 関わっているのがやや大手の教科書会社ということもあり、いっぺんに何種類も手掛けるので、今現在何をやっているのかさっぱり分からなくなる。ようやく全体が整理されて、ラインナップを眺めると、教材の順序におかしいところがあったから、あわてて指摘した。まあ、和歌の関係なんぞ、現場にとってど~でもよい単元なのだろうが…。

 しかし、いいラインナップであるなあ。斬新なコンセプトが打ち出されている。しかし、斬新さって、商品として成功するかどうか分からない。昔、ひどい目にあったからな。指導要領に真正面から取り組んで新教材を作り、肩すかしをくったこともある。おそらく採択に強い発言権をもつ40歳代の現場教員が、どう評価するかだろう。