海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

東京駅のスレートを使ってください

2011年04月16日 17時00分19秒 | まちづくり・ボランティア
東京駅の屋根材を

九州保健福祉大学の山内准教授からメールをいただきました。

各位

東京駅赤煉瓦駅舎は、旧高千穂線の綱ノ瀬橋梁を
設計した国鉄の技術者椋本修造が、終戦時に焼け
野原から復興させました。

旧高千穂線の数々の橋梁は、極めて実験的な技術
を使っている所が多く、この東京駅のように、戦後日
本を復興させた技術につながっているとも考えられます。


ところで、現在、東京駅はJR東日本によって創建当初
の姿に復原されようとしておりますが、下記の通り先の
東日本大震災によって、材料供給がピンチに追い込ま
れています。

下記の文章をお読みの上、賛同下さる方はお名前と
肩書き(または所在地名)を山内までお送り下さい。

署名として集めて送るようにします。


-----------------
山内さま

東京駅の件、転送します。
もしほかにも賛同いただけるような方いらっしゃれば
転送いただいても構わないと思います。
よろしくおねがいします。


岡 建司
okakenji@b-hozon.co.jp
--- -*- *- -*- * -* *--- **


Begin forwarded message:

> From: 丸谷 博男 <h.maruya@a-and-a.net>
> Date: 2011年4月10日 20:45:26:JST
> To: 新建東京支部 <nuae_tokyo_m@freeml.com>, 北から南から通信new <h.maruya@a-and-a.net>, 新建全国 <shinken-zenkoku@egroups.co.jp>
> Subject: 丸谷より緊急のおしらせ
>
> 津波がこんなことにまで!
> 東京駅の屋根葺き天然スレートは北上川河口の雄勝石で施工を!
> JR東海へ要望書を!
>
下記に賛同する方は、地域建築空間研究所 小林良雄氏までメールをお送り下さい。 ckk-so@nifty.com>
>
> 北上川の河口は良質な葦の産地でした。そこは、雄勝町。良質な葦がとれる理由は、真水と海水が混じりあうことからでした。
> しかし、今回の東日本大震災では、津波が押し寄せ、海の恵みを生業にしていたところは、荒れ狂う海によって生業のすべてを大破してしまいました。
> この雄勝町のもう一つの宝は、雄勝石。この石は天然スレート。良質の硯を産出するとともに、洋館の屋根石として使われてきました。
> たった一つの屋根材工場が、雄勝町雄勝石にあります。
> 昭和6年に石盤・スレート製造業として故木村金次郎氏が設立しました。
>
> http://www.shurakumachinami.natsu.gs/03datebase-page/miyagi_data/ogatsu/ogatsu_file.htm>
> この雄勝石に魅了されたアーティストがいます。齋藤玄昌實さんです。
> 私のギャラリーで梅ヶ丘アートセンターでも「雄勝石絵の世界」として個展をし、またウィスコンシン州の美術家協会との交流展でもご一緒させていただきました。
> http://www.geocities.jp/ogatsustone/profile.html
>
> また、はじめにご紹介しました北上川河口の良質な葦は、最近では全国の茅葺き屋根の材料として使われるだけではなく、職人とともに施工まで請け負っていました。それが熊谷産業でした。熊谷産業は、はじめは芦野材料屋さんでしたが、茅葺きの職人が減少する中、次第に施工まで請負、最近では茅葺き屋さんとして全国の茅葺き屋根を施工していました。
> 東京芸術大学の講義や、建築のセミナーでは、自然素材と言えば熊谷産業の茅素材と茅葺きの話を毎年、お伝えしていました。
> 私が知り合ったきっかけは、雑誌「チルチンびと」の連載の取材でした。
> http://www.kayabukiyane.com/>
> そして、今回初めて知ったのですが、東京駅の屋根葺き工事を請け負っていたようです。
>
> 北上川を襲った津波は、約50キロの地点までさかのぼっていたことが、東北大の田中仁教授(水工学)の分析で分かりました。
> 水位計データを分析したところ、津波は追波湾の北上川の河口で7メートル以上の高さだったようです。河口からさかのぼった津波は、旧北上川との分岐点を越えて、河口から49キロ地点で11センチの水位変化を記録していました。その上流の60キロ地点では計測されなかったということです。国内に記録が残る津波の遡上(そじょう)は、河口から十数キロであることが多く、今回の津波の規模の大きさは計り知れないものと言えます。
>
> 雄勝町も、この津波に飲まれました。幸い、熊谷産業の皆様は、避難することができたようです。そのことは、大沢匠さんが、新建のメールで伝えてくれました。
>
> この被災を受けて、JR東海は、東京駅の屋根材が後期に間に合わないと判断し、スペインに発注したということが伝わっています。
> 技術者としての判断だと思います。我々も、技術者としては同じような判断をしていたかもしれません。
>
> しかし、ここからが社会的な判断が必要とされます。
> そこで、JR東海に対して、緊急に添付の要望書を提出することになったということを皆様にお伝えします。
> 赤レンガの東京駅を愛する市民の会(事務局長 前野まさる)が提出主体です。
> 前の先生は、私の恩師。森まゆみさんも芸大の奏楽堂の保存で皆さんで協力した仲間です。
>
> 「賛同者名簿にお名前をいただける方、お名前と肩書き(または所在地名)を書いてご返信をください。また、スレート洗いボランティアの場所についての情報提供もお願いいたします。多児貞子s_tani@t.toshima.ne.jp」
> ***************
> 谷根千工房の森まゆみです。
> 熊谷産業では赤煉瓦の東京駅の修復のため、屋根瓦をていね
> いに外して、北上に運び、使えるのと使えないのを選別して、汚れを取
> り、結束して東京へ持っていく直前でした。この瓦のほとんどは戦後の
> 修復の際の登米産の良質なものです。それが津波に洗われ泥だらけにな
> りました。しかし調べたところ、2万枚は回収が不可能でしたが、4万
> 5千枚は洗って塩気を取ればじゅうぶん使えると熊谷さんは言います。
> ところが残念なことに、JR東日本の設計部と施工会社(鹿島・清
> 水)は工期が遅れないよう、スペインにスレートを発注すると言ってい
> るそうです。
>
> そもそも東京駅は建築学会、建築家協会、「赤煉瓦を愛する市民の会」
> を始め、大正三年竣工した辰野金吾設計の建物を愛する人々によって、
> ひろく結集した力で保存が決まり、重要文化財にも指定されたもので
> す。その運動に際しては登米や雄勝からも多くの署名や協力をいただき
> ました。自分のところのスレートが東京駅に使われているというのが土
> 地の誇りだったからです。今回,打撃を受けた当地の人たちはスペイン
> 産のスレートに変わったとしたらどんなにがっかりなさるでしょう。反
> 対にJRがそれでも泥のなかからよみがえった登米さんの瓦を洗っ
> て使ったらどんなに元気が出るでしょう。JRは全面広告で新幹線
> の復旧や東北復興に全力を注ぐといっています。高い広告料を払うよ
> り、べつのかたちで東北を支援してほしいものです。
>
> 熊谷さんは「スレート瓦を一枚に付き2000円とか、3000円とか
> 寄付をいただき、一枚一枚に東北へのメッセージと名前を書いてもら
> う、それを東京駅の屋根に乗せ、集まったお金でぜひ、全壊した木村満
> さんの「雄勝天然スレート」の工場を再建することはできないだろう
> か」と相談に見えました。いまあるスレートで使えるものはとにかく使
> い、足りなければ雄勝のスレートを使うなり、スペインに発注するなり
> すればいいと思います。登米のスレートを載せた東京駅が東北復興のシ
> ンボルになる、大変素晴らしいプランだと思います。
>
> なぜ心配かというと「雄勝天然スレート」が復興できないと、これから
> 日本の文化財洋館は国産のスレートで葺けなくなります。登米の方は掘
> り尽くして天然スレートの岩盤が露出して取れるのは木村さんのところ
> だけです。私も前にお訪ねし、戦争直後、東京駅の応急処置をした職人
> さんのはなしも聞きました。
> 熊谷さんの方はどうするの?と聞いたら、僕の方は自分でどうにかしま
> すよ、と意気軒昂でした。でも熊谷産業も会社の形で文化財の茅葺きを
> している日本で唯一の会社です。応援したいです。
>
> 今日聞いた話で情報に多少まちがいなどもあるかもしれません。でも保
> 存に関わったものとして、自分を度外視した熊谷さんの義侠心にお味方
> 申さないわけには参りません。JRにパイプのある方、メディアに
> いる方、アイディアのある方、お金のある方、どのようにでも御協力く
> ださい。何ができるかなど具体的にメールをくだされば嬉しいです。
> さっき、千駄木安田邸へいって『赤煉瓦の東京駅を愛する会」の中心メ
> ンバーである多児貞子さんとも相談しました。そこにあつまった女性ボ
> ランティアたちはみんなでスレートを洗おう、スレート洗い観音を作っ
> たら、と盛り上がりました。みなさま、いろいろの形で被災地支援され
> ていると思います。お騒がせして申しわけありません。でもこれもはっ
> きり顔の見える支援先であることは間違いありません。
>
> http://blogs.yahoo.co.jp/akanef0118> ***************


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コンフォルト4月号
特集「家はやさしく」発売中です

多田君枝
アイシオール コンフォルト編集部

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以上。

九州保健福祉大学
山内利秋