海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

森林ビジネス

2005年11月19日 19時21分54秒 | 森林


森林ビジネスのポイントは、ほしい品質の素材をきちんと安定的に出荷できることに尽きると思います。次に革新的な加工技術やどこにも真似できないレベルの高い性能を持つこと。そして、市場への参入をすんなりできるかが鍵でしょう。どれが欠けても森林ビジネスはうまくいかないでしょう。

市場参入の例で
某事務機メーカーは、環境と間伐材をキーワードに林業生産地から加工品を作って販売する手法でかなり攻勢を懸けていますが、市場の反応はいまいちのような気がします(某メーカーさんごめんなさい)

学童机の例でほとんどが、地元の木工所でできたものをJISなどと言う規格の元、大メーカーがほとんど駆逐してしまった。

私世代は、昔の学童机をみると懐かしいなあと感じるし、あれで別にかまわないと考える。(最近ようやく学童机にも規制緩和がでてきたけれど)売れるのでは・・。と考えてしまう。でも売れない??仕方がないですよ。大メーカーは、市場(消費者)に天然物は粗悪で工業製品が良質と今までイメージを埋め込んできたのですから・・・。

次にメーカーは「環境」「間伐材」のイメージで売れると考え、あれこれ、製品を出そうとするがいい返事が、なかなかでない?「そのはずですよ」最近まで苦しめていたのだから・・・。

国産木材の良さを否定するような規格や法律などのお陰で潤ったメーカーさんを簡単に信じられますか??

新しい森林ビジネスが難しくしていることを知っている木材関係者は、効率性、合理性のために一度決めた規制が、なかなか直せないことも知っています。(外材関税の撤廃など)

市場に受け入れられるには、消費者にきちんと情報を正しく伝え、信頼をつかみ、生産者が、プライドをもって良質な木材を安定的に供給できる体制が必要なのです。

時代に合わない規制をきちんと意見してかえ、消費者のための国産木材にならないとなりませんね。

ちょっとお利口さん、発言ですが・・・。
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風倒木

2005年11月09日 06時35分23秒 | 森林
風倒木を補助金で搬出し、原木市場に出すと材価が下がる。
傷物の果物は、一般のルートに乗せないでジュースや加工品に廻す。
第一次産業の大切なことは、常に消費者のニーズに応える努力を惜しまないことだし、生産者と消費者の距離を少しでも縮める手法を身に付けることに尽きると思う。
もちろん、生産者だけの努力では、どうしようにもならない問題が補助金に縋るのだろうけども・・・。行政側も工夫があってよいのだと思う。風倒木の備蓄にしても単に地産地消と言って県産材認証で他県の材を締め出すのではなくグローバルな視点で融通しあう話ができないだろうか??
国産材を消費してもらおう。活用してもらおうと言って置きながら県産材だけしか使用してはならないという本末転倒なことをしているし、それを行政にお願いしている林業者には、うんざりする。真綿で自分の首を絞めていることに気づかないと・・・。
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林・木材業界の問題

2005年11月09日 06時17分49秒 | 森林
林業者と話をして入ると下がる材の価格のことしかはなさない。それでいて補助金で製材所を山に作りだがる??製材業者に話すと安定した量が出ないことを嘆き、補助金が山ばかりにはいることを不満がっている。

外国産材が価格が安いというけど、公共事業で使われる木材は、イペやボンゴシなど価格が非常に高いものを平気で使っている??

「国産材を使え!!」とこのときばかりは共同戦線で林・木材業者は、声高らかに圧力を行政にかける??

行政は、風倒木を切り出す補助金は出すけど価格が下がるのは、市場原理??と言って傍観するだけ・・・。

いろいろな人の話を聞いていて、どこの業界の人も自分たちが悪い自分たちのせいでこうなったと話していないところに現在の状態があるのだと近頃気づいた。

そこで、この業界の人たちには、エンドユーザーをみるように話をしている。しかし、エンドユーザーを工務店や大工さんと言っているようでは先が思いやられる。一般の消費者に現状の情報が正しく届いていないし、一般の消費者の喜ぶことをまったく行っていない。驚くべき業界だ。

確かに木材バブルが存在したし、その後遺症がまだ後を引いているのも仕方がないことかもしれない。

でも、もし、国民からその補助金(林業行政に)は無駄だと指摘され始めたらたちまち、にっちもさっちもいかなくなる業界であることは肝に銘じて置くことでしょう。

一般の消費者に大量に国産材が受け入れられるためには、製品品質の向上と安定供給、外国産材に負けない性能を高める技術の導入やデザイン力を上げたり、誰でもが気軽に買える流通体系の改革など取り組むべき課題は、まだまだあるのです。
一般の消費者の喜ぶことをするためには何があるのか議論しあう土壌がこの業界にほしいと切に願っています。
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流木処理

2005年11月05日 05時48分16秒 | 森林
台風で発生した流木処理に付いて考えた。

私の会社では、数年前は、造林用の作業道の丸太組み工法で大量にB級C級の丸太を組み上げて道を作った。

山の資源を山のために使うと言う工法は、確か和歌山の方だったと思う。切土が従来の半分以下で山の谷に土砂を捨てない実に考えられた工法でしたが、反面、単価が高く予算縮小の煽りを受けて採用されなくなってしまった。

きちんと普及させればその効果は絶大になのに・・・・・。「螻蛄の水渡り」行政だなあ。

林業行政のうまく行かない点は、こんなところにあると思う。

流木をうまく選別できれば、この丸太組み工法に利用することも可能じゃないかなあ。
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屋外で木を使う

2005年11月03日 15時51分35秒 | 弥良来杉
はじめ、ブログと言うものにとっつき難かったが、自分の書きたいことが書けるという点では、大変ありがたいもんだなあと感じています。
このブログをはじめてそろそろ本音の部分を書き綴っておこうと思っています。
今まで本音でなかったのか、と言われるかもしれませんが、どんな風に書こうかと悩むよりもまず、「はじめちゃえ」からでしたから、構想もあまりありませんでした。

木材について知識を集めていきたいと思います。特に杉を中心に・・・。

屋外で杉を露出すると腐ります。特に木口(こぐち)の処理が大切です。
木口とは、木材の繊維方向に直角断面のことです。木材には、「導管」と呼ばれる樹液を根から幹、枝、葉へと伝える細い管があります。顕微鏡で拡大するとその導管が束のようになっているのが分かります。つまり、木口は、ストローを束にしたと考えて結構です。
屋外でこの木口を露出することは、木材に水分を入れるようなものでその水分が腐れの素「腐朽菌」を繁殖させるもとになるのです。
木口の処理とは、水分を木口から入れないようにすることなのです。
従来の方法は、銅板などで覆ったりペンキを塗って水分を入れないことをしてきました。そのほかに、断面を斜めにしたり、丸くしたり、水を溜めない形状も忘れてはならない手法です。
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秋田

2005年11月01日 05時50分35秒 | スギダラ
先日、秋田に行って曲げワッパの社長の話を聞きました。杉を切り倒すにしても雪の積もった季節に切って雪をクッション代わりにして繊維を痛めないようにしているとのこと、今や工芸品に近い曲げワッパの材料だからでしょうが、自分たちが生み出す生産物の最終形が見えていない第一次産業は、間違いなく衰退すると確信しました。政治家を使って・・・。とか補助金が・・・。などと言っているうちは、だめだなあとつくづく感じました。
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