海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

姉歯事件と木材

2005年12月31日 13時21分43秒 | 森林
ここのところ、いやな事件ばかりが、目に付く.なぜだろう??ニュースは、他人の不幸ばかりを報道という名のもとで世間に晒し者にする.本当に良い世の中を作ろうという社会性があるのだろうか、疑問だ.

姉歯の偽装事件は、氷山の一角という指摘もある.そう言う土壌が、建設業界にあるのだとするとその業界を頼りにしている林業界はもっと深刻な現状が見えてくる.良い物をだそうという気持ちがないと良いものを作り出すことはできない.

木材界の生きる道は、良い物を作る姿勢をきちんと消費者に示すことだ.
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中国の杉

2005年12月26日 08時50分34秒 | 日向木の芽会

中国の杉

 
ホームセンターや通信販売の中国の杉は、日本の杉じゃありません。福建杉とか鉄杉とかブランドで日本に大量に入ってきています。昨年、中国に行って製材所を見て廻ったのですが、大連などは、椴松、唐松などがシベリアから入ってくるみたいで杉は、日本の合弁会社が挽いていました。もちろん、日本向けでまだまだ量は少なかったと思います。

上海では、建材市場にも大量にあり主に下地材として製材してありました。径級でいけば15年生ぐらい(経っていないかも)の若い材でした。植林した材だと盛んに言っていたのを記憶しています。現地のシールにも杉という漢字が使ってありましたが、杉ではありませんでした。普通の方が見れば杉とは、見分けがつかないかもしれませんね。産地表示のほかに正式な種別の表示も必要かもしれません。最近、欧州のレッドウッドと米国レッドウッドの混同するケースが多々ありました。
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姉歯物件と林業

2005年12月16日 08時44分42秒 | 経済・社会
構造計算書偽造問題

責任のなすりつけをしている醜い事件になっています。

検査機関が偽装を発見していたらこんな被害はなかったはずで「何のために検査機関が存在しているのか」と言われても仕方がないはずです。

しかし、このような問題(国交省に災い)が起こると必ず、法の改正があります。阪神淡路震災、秋田欠陥住宅問題でも大幅な建築基準法の改正がありました。多分、数年後には、今までと違った法律ができるでしょう。よ~く見てみないと国交省に都合の良い法改正になってしまいます。事件の重大さに託けた法改正であってはならないのです。

今回の問題が、RC造建築物で木造には関係ないと思っていたら間違いです。木造の高層ビルが構造計算上可能なのに余計現実化が難しくなるのではと危惧しています。

建築の構造計算は、制度がされてぎちぎちな計算式通りの硬直化していると思われていますが、実は、柔軟な発想が新技術を生み構造計算によって裏付けられる重要なファクターなのです。

私の想像ですが、今回の事件で多分、構造計算の検査を集約した組織に一元化してくるように思えます。そうなると新技術の開発で生み出されたものが日の目を見にくくなる可能性がでてくるのではと言う危惧をしています。

特にこれからの木材の分野は、建築の構造計算が重要な位置を占めています。未来を見据えた話を法改正の中でしてほしいと切に願います。



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林業商売

2005年12月01日 13時15分24秒 | 木材
私も商売は下手だから、あまり大きなことは言えないですね。ただ、林業も同じ第1次産業ですから、日本の第一次産業と同様の問題を抱えていますね。マーケットの発達が欧米と違い、流通過程でマージンがかかってくるシステムで消費者を対象とした販売に見えていない現状があります。

「新製品を新しい販路で」と材木屋さんと話していると「その価格では売れない」と言われました。私の場合は、「では、自分で売りましょう」となるのですが、林業者は、「いくらにすれば・・・」となってしまうようです。補助金もハードには、助成がいきやすいのですが、販売ソフトにはなかなか難しいようです。売れば儲かる時代は過ぎ去り、いかに魅力ある商品を出すかにかかってきているようにも感じます。林業者が目の肥えた消費者に受け入れられる商品を開発する努力も必要でしょうね。

杉をデザイン力で・・・とはじめた「杉コレクション」も全国各地のデザイナーの方に今までにない杉の可能性を広げさせていただいています。
木材屋さんや製材業者には、うけているのですが、林業関係の方の反応が今ひとつのような気がしました。

林業者には、確かに丸太の状態でしか出荷していませんでしたから、製材にさらに手を加えてデザインされたものを見てもこれが商売につながると言う感覚には、程遠いのかもしれません。しかし、主力の住宅用材だけでない分野を自ら開拓しようとする意思がないと
これからの商売は、さらに困難担ってくるのではないでしょうか。

逆の発想で「杉コレクション」は、一般消費者の目線で林業を語れる場にしていきたいと思います。消費者の方から木材に近づいて来て頂ければなあと一人で考えています。

子どものころからパンクや修理をお願いしている自転車屋さんで自分の子どもの自転車を買うと妙に安心してしまうのは、スーパーやディスカウントで買うのと違う感覚です。林業の商売がそんな感覚まで高められれば、良いなあなどと勝手に想像します。

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