海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

バロメーター

2006年02月15日 22時01分50秒 | まちづくり・ボランティア
バロメーター (海杉) 2006-02-15 18:26:35

以前、環境系の講演会で話したことがあります。高校生ですが、私の町の近くの島に無人島があってその島に生息する天然記念物の鳥の話をしました。鳥だけでなく珍しい動物もたくさん住んでいるのですが・・・。
記憶では、「なぜ、絶滅しそうな動植物を守るのか」と言う学生の質問だったと思います。

「守ろう!!」とキャンペーンをするのではなく私自身は、その動植物の生態を正しく調べ、なぜ絶滅しようとしているのかをつきとめる必要があるのだと答えました。

絶滅しそうな弱い種が私たちの環境のバロメーター的な役割をしています。そのことに敏感にならないと自然界の鎖がちぐはぐになってしまうんです。と決して他人事では済まされない状況を私たち人間が作っていることを知ってほしいとも話をしました。

今回の限界集落の問題は、同じことが言えると思います。
ではどのようにすれば良いのか。今、誰もが真剣に議論しなければならない時期なのでしょう。

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少子高齢化

2006年02月15日 21時59分38秒 | 経済・社会



日本の政策の根本的な間違いが、今の現状を生んでいるとの指摘は、正しいと思います。
目の前の高齢化問題にばかり、対策に走りすぎ人口の減少に歯止めをかける対策を執らなかったためです。労働人口の減少は、経済の衰退だけでなく、社会基盤を根底からなくしていくものです。そのマクロの現象が過疎化の集落問題です。都市化された集合団地でも高齢化問題は深刻です。循環という考え方をきちんと理解して将来の問題に対策を打っていくことが大切です。
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割れ箸

2006年02月11日 19時40分15秒 | 木材
国産の割れ箸が非常に少なくなっている話をブログ(森コロ)で呼んでショックを受けました.
昨年、県内の環境系のリーダーの研修会で講演をした時、環境を推進する人たちに割れ箸論争の話と国産割れ箸の話をしたのに.

国産品見分け方を教えてくれと言う質問に高級品で杉やヒノキならまず、国産ですよ.と教えてしまいました.
でも、杉の箸はほとんど日本で作られない現状になってしまったそうです.ヒノキが細々と作られているとか・・.

木材の循環にのった製品作りが割れ箸の存在意義だったのに・・・.
時代の流れ(マーケッティング)は、そこまで換えてしまう力があるのですね.
天満橋のイベントで記念品に天満箸を考えていますが、ヒノキにしないと大変ですね.

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製材所事情

2006年02月07日 08時36分00秒 | 日向木の芽会
私の住む町も昭和30年代では、100以上の製材所があったと聞いています。今では、10数件です。線路沿いで港に近い土地は、次第に宅地化され、ショッピングセンターができ新しい町の住人は、うるさくて、埃の絶えない製材所を邪魔者のように扱います。

製材所自体も港や鉄道の近くだけでなくトラックの搬入ができれば山でも構わないようですし、高くで売って他の事業や別の場所で、はじめた方もいるようです。

私が思うに民間の小さな資金でできる規模の製材所は、人件費、土地代、機械の償却費や電気代などとてもまかないきれない状況なのではないでしょうか。規模を大きくし単価を下げ製材量を増やす方向に走っても無理はないと思います。熾烈な過当競争に打ち勝つ製材所が生き残れるというサバイバルでしょう。

その中で第3セクターのような製材所は、動きがどうしても鈍くなってしまい、需要が小さくなるシェアの中で後発組みの利点を生かしきっていないように思えます。

すべての製材所がそうだとは言い切れませんが、今までのような経営(木材バブル時代)をしている製材所が淘汰されているのが現状でしょう。
でも、悲しいもので最先端で経営や手法、販路を切り開いたからといって生き残れるものでもない業界でもあります。

この業界は、流通の部分がかなり遅れていると思います。
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東大寺の紅梁

2006年02月05日 22時59分54秒 | 森林

東大寺の紅梁 (海杉) 2006-01-09 07:51:04


現在の東大寺の紅梁は、宮崎県えびの市の白鳥と言うという場所から産出された赤松です.(直径1.3m、高さ54m)を2本切り倒しそこから南の錦江湾までおよそ十万人の人手と牛四千頭を使い4ヶ月かかって運び船に乗せて瀬戸内海を通って奈良まで運んだそうです.

公慶上人もこの紅梁を探すのには、大変苦労したみたいで10年近く探し回ったそうですよ.

現在、このような木造の大規模建築物を作れと言われたら、多分、大断面の集成材を使うでしょう.そして、「強度が得られないから米松を使わせてくれ」と安易に使われることでしょう.構造計算をして強度実験や実物の破壊試験などさまざまなデータをとって地元の杉の大断面集成材でも大丈夫となれば、これからの活用が開けるのです.

公共工事が悪のように言われますが、民間レベルでこのようなことは絶対しないはずです.受け継がれるべき技術やデータを広く公開して杉の更なる活用を計ることが林業の本当の目指す基礎のような気がします.

林業の方は、「安易に木を使え!!」と言い過ぎです.言われたから使うという気持ちだと腐ったとかメンテが大変とか価格が高いとか変な方向に言い分けを使われてしまいます.

ちなみに安芸の宮島の大鳥居の柱は、日向市からも持って行ったと地元のおじさんが行っていました.宮島の説明書にも宮崎産とあるのでまちがいないでしょう.多分???


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杉と蜂

2006年02月05日 22時55分41秒 | 森林
以前、スギ花粉症に花粉が良いと聞いた事があります.あの小さな花粉をどのように集めるかと思っていたところ、巣箱の入り口を少しだけ小さくすると良く採れるそうです.ミツバチは、蜜を運ぶついでに足に花粉を付けるそうで、入り口が小さいため花粉が当たって落ちるそうです.「人間ってずるいなあ」とそのときは思いました.(笑)でも、蜂を守ることがもしかすると杉を守ることにつながるのではと密かに思う私でした.
ちなみに、栗の花の蜂蜜は、臭くて商品にならないそうです.


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ホームセンター

2006年02月05日 22時51分55秒 | ブラックアンドデッカー
ホームセンターでの木材販売がエンドユーザーの基準になりつつあります。大工さんでさえも1本とか2本ほしいときホームセンターに走るそうです。近頃のホームセンターは、早朝営業や深夜営業もしているのでプロでも利用するとのことです。値段でないときにありがたい存在です。木材はありませんが、24時間のディスカウントストアは、台風や深夜の工事に本当に有難いですよ。
今、2×4材を販売するためのプロジェクトをしていますが、問い合わせは、設計事務所が多いのびっくりしています。大手のゼネコンからもサンプルをとメールが入っていました。
エンドユーザーに的を絞って販売を考えると今までの木材業界の悪いシキタリが見えてきますね。
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宮崎の杉2

2006年02月05日 15時54分18秒 | 木材
私は、視点を変えて盛んに国産杉で2×4材の売り込みをしているところです.2×4材は、合理的な木割りです.建築用材の寸法も理に適っているのです.
葉種多様なサイズのある日本の製材では、全体の生産性を下げている原因もあるでしょう.JIS、JASの規格の問題がありますが、消費者や現場の担当、設計事務所に対してのイメージ戦略はきちんと実物で示す必要があると感じています.
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宮崎の杉

2006年02月05日 15時53分34秒 | 木材
ある会議に出席しました。建物にキャノピー(木造の新しい構造体で木材を大量に使う)を取り付けるための情報交換の会議でした。

簡単に要約すると
設計者は、無垢の間伐材(120角)を使用し構造物を作り上げる説明をしてくれました。
材料を供給する森林組合側は、「柱角は、黙ってても売れる、ナカメ材(120×240など)梁材の使用を考えてほしい」

宮崎県は、柱だけでなく梁にも杉を使っているのです。今、頭を抱えている問題に柱よりも大きい材をどのように使うかが問題なのです。歩留まりの悪いナカメ材が原木の価格を下げている現状としては、山側に近い森林組合の切実な意見でしょう。

ただ私は、商売としてエンドユーザーの立場から考えると売れない製品を買ってくれという商売は成り立たないのではないでしょうか。

もちろん、この会議の意味は、情報交換が主ですから現状を認識させるためには、必要な情報なのでしょうが、あまりにも意味のない間伐材主義PRが蔓延っていて正確な情報をエンドユーザーに伝えていないシステムの不完全さを感じました。

多額の資金で間伐材主義PRしたつけが自分たちに降りかかっているのです。

PRにもきちんと落としどころを考えて取り組んでいかないと大変なしっぺ返しを受けるんだろうなあと感じた会議でした。
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宮崎の木材1

2006年02月05日 15時50分21秒 | 木材
宮崎の抱える問題に大径木の製材があります.従来の伐開期を迎えた宮崎のオビ杉を切らずに長期伐開に切り替えようとすると大径木になってしまい何に使用して良いのかまだつかめない状態が本当のところです.

私自身は、板材にして内装材や外装材としての利用と注入が入り易そうなので外構材の使用も出てくると思います.

ただ、製材所の台車に乗らないものが出てくるのではと言う心配もあります.効率優先の新しい製材所では、径が大きいと反対に非効率になるので大径木は敬遠されそうです.昔ながらの賃引き台車なら問題はないのですが・・・.
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