海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

屋外木材講座14 「テレビ番組 ビフォーアフター」

2016年05月31日 15時14分05秒 | 屋外木材講座

屋外木材講座14 「テレビ番組 ビフォーアフター」

放送もされましたので、私の写真も、公開しても良いでしょう。テレビ番組「ビフォーアフター」の撮影班が、酸化亜鉛含浸処理の注入釜の撮影しているところです。匠と呼ばれる方がチラリと写っています。動画の方も公式に発表していますのでご覧ください。
番組では、酸化亜鉛含浸処理を丁寧に説明していただきました。毒性がないということでツリーハウスに採用していただきましたが、その耐久性にも自信があります。こちらの方がきゅうようなのですが、結果は、まだ先ですね。
薬液を手で触って、安全性を強調しています。従来の防腐処理の薬剤では考えられないシーンだったと思います。
短い時間で、これだけ、酸化亜鉛含浸処理の特性や採用理由を検証できるとは!流石としか言いようがありません。

私たちは、屋外に木材を用いて腐らない技術を強調してしまいがちですが、番組では、安全性が強調されていました。保育園で使われる遊具ということもありますし、何よりも、素人が製作することのできる素材という点では、杉は、良い事例ではないでしょうか。
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屋外木材講座15 「馬蹄形の花壇」

2016年05月30日 07時48分04秒 | 屋外木材講座
屋外木材講座15 「馬蹄形の花壇」




木材を曲げる。古来人間は木材を曲げる努力をしてきました。でもなかなか、曲がるものではありません。




ある方から「後輩なんだけど・・・。面倒みてください」と頼まれた。




早速、電話が鳴った。




「あの・・・。花壇を設計しているんですが、木って曲がります?」




正直、その発想大好きです。




「形は・・・」一生懸命形を説明してくれる。




ああ、馬蹄形ですね。素敵じゃないですか、馬蹄形の花壇!!




このような仕事は、ドキドキして、楽しい。




写真ではきちんと曲げているでしょ!






この方法は、桶や樽の曲げ方と似ているのですが、「箍」を使わないので、ちょっと、違います。




「馬蹄形」ですので、つなぎません。




これは、大きな南京玉簾なんです。




「ナンキンタマスダレ???」




若い日人には説明しても無理か!!!




発想はあっても、アイデアがあっても、技術があっても、モノは生まれません。




この馬蹄形花壇は、決して最新技術でも、斬新なアイデアでもありません。








できてしまえば「なんだ!それならできる」と言うものばかりです。




私たち先代の知恵が、少しずつ、結集してモノが生まれると思っています。長い年月をかけて、生み出す技術をほんの少し、頭を切り替えるだけで生まれるものがあります。




ものづくりに携わって、やった!!と喜ぶ瞬間ですね。


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屋外木材講座13「木材を使ったデザインの自由性」

2016年05月24日 07時17分52秒 | 屋外木材講座
屋外木材講座13 「木材を使ったデザインの自由性」

ちょっと衝撃的な写真です。
宗教施設での十字架です。


場所は、韓国釜山ある教会の前です。
高度な技術を駆使して、製作されています。
素材は、杉で、酸化亜鉛含浸処理をしています。ここでは、水際が問題になると考えられますが、今までの経験上、水際は大丈夫です。私は、斜めにしたために十字架の荷重を受けている部分が、心配です。
腐らない木材を用いることのメリットは、この写真のようにあらゆるデザインが、フレキシブルにできるということです。

もう一つの写真は、教会の壁に張り付けた十字架です。

ここにも屋外で木材を使うちょっとした工夫をしています。
木材は、木口面と板面があります。木口面は、導管と呼ばれるストローのような口が束になっている断面の部分です。
ここに水が入るのは、腐れやすくなるので、この部分はステンレスの板で覆っています。
屋外でのデザインが、素材によって限定されていましたが、木材でしかも、杉でできることを実証する機会に恵まれました。
韓国では、大変評判が良いということで酸化亜鉛含浸処理が、スタンダードになるかもしれません。
これだけ堂々と屋外で木材を使用していますので!
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韓国の教会に設置した十字架

2016年05月17日 07時39分47秒 | 建築関連


韓国の教会に設置した十字架が、地元釜山でも話題になっています。弊社の仕事ではありませんが、いくつかアドバイスをさせた頂きました。宮崎県産杉材の酸化亜鉛含浸処理です。海外での評判も上々です。
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弥良来杉を使ってウッドデッキを

2016年05月08日 01時32分29秒 | ウッドデッキ
弥良来杉を使ってウッドデッキを考えている方

杉で大丈夫なのか?

腐るのでは?

ご心配でしょう。

「弥良来杉の注文について」と言うメールをいただきました。

以下メール

メッセージ ご無沙汰しております。6ほど年前に弥良来杉を使ってウッドデッキを改修した、○○○といいます。ウッドデッキは、おかげさまで何の劣化もなく健在です。 今回別部分の改装(2Fベランダ)に再び弥良来杉を使いたいのですが、個別で販売は続けられているのでしょうか。問題なければぜひ注文したいと思っています。

以上メール

細々と商売をしています。



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屋外木材講座12 「素材」

2016年05月05日 17時26分11秒 | 屋外木材講座

屋外木材講座12 「素材」


私が考える木材は、「有機物」であるということを前提としています。つまり、「腐る」ということです。

近代建築の基本に「鉄」「ガラス」「コンクリート」という三大素材が、あります。この3つの素材を使うことで「近代建築」が成り立っていると言うことです。

この3つの素材は、建材としてさまざまな優れた要素持っています。「品質管理」「大量生産」「価格」などです。

この3つの建材が出現する前は、「木」「竹」「草」「レンガ・瓦」「石」「土」などです。日本には「紙」もあります。

日本の建築の「築」と言う文字を見てください。

「築」

この文字には、「竹」「土」「瓦」「木」と言う文字が、組み合わさっています。

この文字は、建物を作る素材です。

近年、天然素材、自然素材などと言っていますが、この素材を本当に極めている建築関係者が、何人いるのか?

かわいそうなのは、何も知らないユーザーなのです。

「木」ひとつでも、屋内と屋外では技術が、違うことをこの講座では知って欲しいと11回ほど書きましたが、まだまだ書き足りません。今後実例を含めながら回を重ねていきますので、よろしくお願いします。

「木」という素材だけでも、知らないことが、たくさんあるのです。

近代建築の「鉄」「コンクリート」「ガラス」は、産業革命以降大量に安く、品質も管理できるようになりました。職人の素材から、工場の素材に代わって言ったのです。しかし、その中で暮らす人間は、当然「有機物」であることを認識し始めました。

有機物が、無機質の中で長時間暮らすことの難しさを知ったら・・。

有機物を求めるのです。

少しでも、有機物に触れたい。有機物を見たい。有機物に囲まれたい。言葉に出さなくても、本能が、そうしたいと感じるのです。

しかし、全てを天然素材に、全てを自然素材にということもナンセンスだと思っています。

有機質と無機質は、自然界には、どちらとも存在します。

鉄とコンクリートとガラスでできた近代建機築の建物を否定することもしません。また、鉄をまったく使わない木造建物を賞賛する方も否定することはしません。

私は、「バランス」だと思うのです。

「適材適所」と言う言葉があります。

屋外木材は、この「適材適所」を見極めることが大切でこのことができないとすぐにしっぺ返しが来る建材なのです。


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屋外木材講座11 木製ベンチ

2016年05月04日 07時17分29秒 | 屋外木材講座
屋外木材講座11 木製ベンチ




木材は腐ります。




写真は日向市の片隅に設置している木製ベンチです。朽ち果てています。私は直接、関わることができませんでしたが、日向木の芽会の仕事でした。(この事案には、私の意見は、はずされました)(笑)




当時、日向市駅舎周辺のベンチを見たぷらっとバス担当の方が、バスの停留所にも「ベンチを置きたい」との相談でできたベンチです。少ない予算で10基ほど製作したと思います。




もちろん、私の製作した日向市周辺のベンチは、今でも腐っていません。




悔やまれるのは、もう少し、この件に関して踏ん張っておけば、このようなことにならなかったかもしれないと言うことです。行政やお客様からすると「少ない予算で効率的に数を多く設置したい」と思うのは、当然です。




そこで、知恵を絞るのが、私たちプロの役目ですし、的確なアドバイスや経験したことを隠さず伝えることも大切です。




素人とプロの違いは、経験だけでしょうか?




木材関係の方で「木は腐る」当然のように話をします。これは、結構なことだと思います。ただ、腐るとどのような支障が起こるのか。腐る前に何をすべきか?腐ったらどうすべきか?は、最低、話しておかなければならないことだと思うのです。




「木は腐るのだから、また、同じように換えればいい」




という意見もあります。私もそう思うのですが、これは、こちら側の意見でお客様や行政の管理者からすれば、「とても、承服できない」と言われても仕方がないこととも、認識しておかなければなりません。




現代の社会では、数年後に腐って使えなくなったら、また「新しいもの(同じもの)を買え!」という習慣は、少なくなってきています。少しでも、メンテナンスを少なくして、初期の性能を長く維持できるものを求めるようになります。木材には過酷ですが・・・。




腐ったバス停のベンチの件は、要するにアマチュアの仕事だったんです。




予算に合わせてただ、「木材を置いた」に過ぎなかったのです。木材のプロではありますが、屋外に木材を使うプロではなかったのです。




当時、材を大きくすればそう簡単に腐らないだろうという誤った認識があったと思います。これは、明らかに間違いです。写真を見ていただければ分かるように「座」の部分の大きな材の方が朽ちています。大きな材は、乾燥が十分ではなく、増して、半分に切った部分は中央は、腐れ易いのです。木材は乾燥させると腐れや虫食いが、極端に減ります。






木材の中にある「リグニン」と呼ばれる成分が、固着化することによって腐れや虫食いを防ぐ効果が発揮されるのです。




まだまだ、伝えたいことがたくさんあります。

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大改造!!劇的ビフォーアフター5月15日放映よる6時57分から

2016年05月03日 10時39分28秒 | 弥良来杉
弥良来杉と言う商品名は出ませんが、弊社の弥良来杉 2×4材の国産杉材を酸化亜鉛含浸処理(モックル処理)した材が、大改造!!劇的ビフォーアフターに使用されました。

匠と呼ばれる方が、腐らない杉 弥良来杉をどこにどのように使うか楽しみにしてください。

大改造!!劇的ビフォーアフター

5月15日よる6時57分から2時間スペシャル!!!
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