海杉ブログ 木材を中心に書き残したいことを投稿します

日々、気づいた事、エクステリアウッドのテクニックを書き綴ります。やりたい時、書きたい時だけ、疲れるので笑笑

国認定の不燃木材、基準満たさず 調査の10社中9社製

2011年06月30日 05時56分52秒 | 木材
朝日新聞記事


共同通信


国土交通省報道発表

このような報道があってびっくりした。まさか?!の報道である。

木材の需要が本格的になると思っている矢先のことだけに…。

とても悲しい。

素人には、わかりにくいので説明をしておくと今回抜き打ちされて基準を満たしていなかった木材不燃メーカーのほとんどが、注入不足=薬剤をケッチっていたとおもわれてもしかたがないかさ比重だ。

調べた数値を見るとほとんど入れていない比重だ?

越井木材工業

チャネルオリジナル

㈱ARS

有限会社ナニハ木材

丸七ヒダ川ウッド

有限会社ASA・不燃合板

ヨコタニ

亀村木材㈱


中には、認定された時の薬剤で処理していないものもあり、悪質としか言いようがない。

アドコスミック㈱

多分、メーカーは、抜き打ちはサンプルで製品は問題ないと常套手段で言い逃れるだろうが、これは、命に関わる問題だから、誠意ある対応をとって欲しい。

建築保存の難しさ

2011年06月29日 07時06分21秒 | 建築関連
ある匿名の方からこのブログにコメントを頂きました。

元々は東京駅の天然スレート瓦の話でした。

私の行動は、転送されてきた内容をそのまま、ブログに転載したものです。

この行動は、大きく二つの意味がありました。東京駅で使用していた天然国産スレート(オリジナル)を使わなくなった。震災で被災した企業の仕事がなくなる。ということと記憶しています。

この匿名の方は、この行動に事実と反することがあることを指摘しています。(詳しくは、コメントを読んでください)

大げさにことを大きくして事実と反すると言っているのでしょう。

また、行動の様子の中で不正行為(犯罪行為と書いてありますが)を指摘しています。

しかし、私が思うに建築保存を多少なりともかじっている人間なら、国産の天然スレートが大量に供給できないことは事実ですし、そのためにスペインから補っている事実は、修復の常識だと思うのです。

オリジナルを使用しないことは、工期の問題とは別ですので、出来るだけオリジナルを使用してほしいという行動は、正しいと思います。そこに、多少の事実と違うことが書かれていても、これは間違いであることぐらい気づかなければ、保存や修復には携わることはできないと考えるのです。考古学は、絶対の確証は全く存在しない学問です。そんな事例は、いやっと言うほどありますから・・・。

不正行為の話も「そう思う」と言うだけで立件されたわけでもなければ、所有者が訴えたものでもありません。私には嫌がらせとしか思えないのです。

本当なら、即削除なのですが、私の信頼する方を非難するコメントが最後の文章にありましたのでブログに取り上げてさせていただきました。


建築保存の基本は、所有者です。

そして、建築保存運動を始めた時点でその多くが負け戦であることを認識しなければなりません。

多くの方は当然のごとく、賛同してくれるのですが、望む成果までには意外と壁は厚く、高いものです。

私はこのギャップが、活動する人たちの中で不協和音をだし、バラバラになるところをいくつも見てきました。

常に建築保存の基本は、所有者であり、多くが負け戦であることを口にしながら、動いていくしかないのです。

建築保存は、本当に難しいものなのです。

できるだけ、関わる人が無理をしないでできる活動にしていきたいと思う今日この頃です。


300年の歴史を閉じる福島邸

2011年06月28日 08時06分16秒 | 古民家
電話が、鳴りやまない!

でも出れない!

もう一度に何百人も押し寄せると説明もうまく出来ませんでした。

お昼頃には、少し気持ちの余裕ができ、説明が終わると拍手までいただき開催して本当に良かったと感じました。

現場の説明では、少しわかりにくかった点もあったと思います。

見学者からの質問がいくつかありましたので答えようと思います。

なぜ?この建物が貴重なのか?

存在自体が、奇跡に近いものなのです。宮崎市の市街化されたど真ん中に現存していたことが・・・。

確かに改築や改装などをしてその不備から保存容態は良くないのは確かですが、人が住んでいるということは、ある意味仕方がないことです。現に見学会の日でも福島さんは、畳の部屋で寝ていました。(10時に前に見せることができなかったのは、そのためです。お約束ですから・・・)

記録がしっかり、残っていなくても形式や様式で江戸時代のモノであることは、はっきりわかります。それが、建物の半分しかないとしても、しっかりしたものが建てられた当時のものであることは、間違いないのです。オリジナルがあることに価値があるのです。

この建物は、近くの工業高校生が、実習として使っていました。江戸の様式、明治の様式が残る建物を一度に学べる場所は、全国捜しても宮崎の福島邸だけだったと思います。文化財としての価値だけでなく、建築業界の未来の業界人としての育成にも大きな貢献を果たしていると思います。


800人 福島邸さよなら見学会

2011年06月27日 09時16分30秒 | 古民家
雨の中、800人近い一般の人が福島邸の見学会に来ていただきました。

予想は、晴れれば600人、雨だったら300人でした。

しかし、大雨の中、傘をさして開会の10時を100人近い人が並んでいました。

お目当ては、福島家の所蔵品販売でした。


昼過ぎには、落ち着きましたが、それでも、見学者は途絶えることはありませんでした。

疲れた、疲れた・・・。

福島邸さよなら見学会をなぜ行うか!

2011年06月26日 03時14分50秒 | 古民家
私が、福島邸さようなら見学会をなぜ行うか!

それは、壊され行く建物の最後を「より多くの人に看取ってもらいたい」という気持ちからです。

建物の解体は、建物にとって死です。

300年生きた建物の価値を誰が決めるのでしょうか?

私は当然、家主であると思っています。しかし、建物の価値を評価すル人は、家主だけではありません。周辺の人やその家を見た人たちです。そして、私は、普通の建物であれば、誰も家の解体には興味をしめさないと思いが、価値のある建物には当然多くの人たちが集まります。

なぜ、私がボランティアでこのような見学会を行うか?

それは、最後の可能性にかけているからです。

より多くの人にこの建物の価値を知ってもらい、もしかして、建物が行き続けることができるのならという想いからです。

最後の足掻きかもしれません。しかし、その価値は、あります。幸い、家主も協力的でした。そして、このことに対して、多くの方が協力をしていただき、このようね見学会ができたのです。

そして、人数は何人来るかわかりませんが、この建物に興味のある人が集まって私の話を聞いてくれると思います。

私は、政治家でもタレントでもありませんから、話は、下手で面白くないかもしれませんが、建物がもしかすると行き続けられるならという思い出、この福島邸の価値を解説し続けます。






海道東征

2011年06月24日 06時03分17秒 | 地元のこと
北原白秋の詩集に「海道東征」がある

海道東征のホームページ

音源もあるので是非聞いて欲しい。



写真は私の名刺裏で12年前に行政の人たちに配ったものだ。

何の反応もなかったけど・・・。

曲は、当時東京音楽学校の講師(元教授)であり、NHKの依頼により1937年に『海ゆかば』を作曲したことで広く知られた信時潔氏だ。

ひはのぼる はたくもの とよのあかねに
日はのぼる、旗雲の豊の茜に、
いざみふね いでませや うましみみつを
いざ御船出でませや、うまし美々津を。

うみなぎぬ かぎろひの ひがしにたつと
海凪ぎぬ、陽炎の東に立つと、
いざゆかせ てりぐはし そのうみつぢ
いざ行かせ、照り美しその海道。

うみなぎぬ あさぼらけ しほもかなひぬ
海凪ぎぬ、朝ぼらけ潮もかなひぬ、
ともへつぎ おおみふね みふなでいまぞ
艫舳接ぎ、大御船、御船出今ぞ。

高速船トッピー

2011年06月23日 06時08分17秒 | 建築・土木


鹿児島港と種子島、屋久島を結ぶ交通



トッピーってトビウオのことだそうです。



世界自然遺産に登録されています。

屋久島の世界自然遺産登録の理由ですが、垂直分布が有名です。

1993年に世界遺産に登録された屋久島は、樹齢7200年といわれる縄文杉をはじめとする屋久杉でも有名な自然遺産の島です。九州最南端の佐多岬から南南西に60キロほどの位置に浮かぶ周囲約130kmのほぼ円形(東西約28Km南北約24Km)の島で、面積は約500平方キロ、日本では7番目に大きな島ですが日本の面積の1000分の1(東京23区ほど)しかありません(車で島一周するとだいたい2時間ぐらい)。その小さな屋久島に、九州最高峰の宮之浦岳(1935m)をはじめ1000メートルを超す山々が46座もあり(うち1500メートルを超す峰は20座、九州の高峰の上位7位までがこの島に集中しています)、「洋上のアルプス」とも呼ばれています。
この地形がおりなす気候には、実に亜熱帯から亜寒帯までが含まれ、九州から北海道の気候が一つの島で見られるということになります。そして、島の90%を占める神秘的な森や特異な生態系に1500種、日本の植物種の7割以上の植物種がひしめきあい、さらに固有種(世界で屋久島だけに自生する固有の植物)が*約40種、屋久島を南限とする植物が約140種、北限とする植物が約20種も見られるという特性から「東洋のガラパゴス」とも呼ばれています。


経済を考える

2011年06月21日 00時56分45秒 | 経済・社会
東日本大震災が起こって、100日が過ぎた。

日本経済はどうなのだろうと誰もが思うことだ。

しかし、悲観してはいけない。停滞してはならないのだ。

とにかく、動く。

日本人一人ひとりが、動かなければならない。

動くことによって経済は、正常にもどる。

多くの日本人はそのことを知っている。被災地も動く、被災地以外も今まで以上に動く。

それが復興に第一歩だ。

動かないのは、政治か。

屋久島自然館の他の杉の見本

2011年06月20日 12時49分53秒 | スギダラ
屋久杉自然館の杉の見本



秋田の天然杉↑



                          高知の魚梁瀬杉↑



                            屋久島の地杉↑



                                屋久杉↑

説明プレートがずれて写していますが・・・。

やっぱり、杉の有名どころは、このあたりでしょう。

どうあがいても、飫肥杉はでてきません。

本当は、無理を言っても置いてもらうのが良いのですが・・・。

同じ大きさだったら、年輪幅が違うことでしょう。


屋久島へ

2011年06月19日 21時29分50秒 | 日々のこと



長男の担任だった先生が屋久島に嫁がれたとのことでしたので伝書バトになってきました。



おすし屋さんだそうです。

屋久島自然館にわざわざ、来ていただき、息子の手紙を渡しました。

お土産に焼酎をいただきました。

バスガイドさんに聞くと中々手に入らないものだそうです。

ありがとうございました。

帰りに返事の手紙書いてくれるそうです。

本当に伝書鳩ですね。

榧限りなし

2011年06月17日 21時48分55秒 | 木材
槙は1千年、榧限りなし。という言葉があります。

槙は1000年の耐久性がある。だけど、榧は、永久だ。という意味で本当にすごい。

そして、匂いが強烈なのだ。

碁盤に使われ、木のダイヤとも呼ばれている。

立方で4000万円の値段がついた榧もある。当然、碁盤用だろう。

通常でも500万円は、くだらないだろう。

はまぐり碁石アートコンテストでトロフィーを作ったが、これもすばらしいものだった。

青年会議所の理事長をさせていただいた時にお礼は、榧の置物を作って贈った。

災害対応空白地帯の現実に迫る

2011年06月16日 05時51分27秒 | 土木関連
NHKクローズアップ現代 ダイジェスト版

他人ごとではない。仕事がなければ、高い維持費のかかる重機を手放さなければならなくなる。

以前、空港で成田の近くに重機のオークション市場が開設されたニュースを見たときに、このことにとうとう、ここまで来たかという感じだったが、このダイジェスト版を見て、これから起こる建設業の末路を感じた。

必要とされていないのだ。

手足をもがれ、「災害に対応しろ!」と言っても無理だろう。

そうなったのは、自業自得と言われるかもしれないが、災害が起こった時に降りかかるのは、結局自分たちなのだから…。