これはヒノヒカリの田んぼで石亀を飼っていた所です。
30センチほど窪みを掘りブルーシート(銀)を敷いていました。
これがどうしたのか?。。。
とても不思議な事が起こっていたんですよ。。。
石亀2匹いましたから、普通は糞や尿、餌などが堆積し匂いなどが出て来るものですが、それが全く無かったのです。
捕まえてしばらくは衣装ケースで飼っていましたが直ぐに糞尿で異臭が漂い、子どもたちからクレームが聞こえてきたもんです。
ですから田んぼの池が臭くならないか心配していたんですが、それが全くのゼロ!
落水して残り水でも何の変化もありませんでした。これにはやはり驚きましたね!!
逆にとても良質なノロが出来ていました
今度は下に敷いたシートを剥がしてみると、いきなりプ~~ンと土臭いというか泥臭い匂いが舞い上がってきました。首をかしげてしまいました。。。。(??)
ここには同じようにリードUPを散布しているんです。
整理して考えてみますと、シートの下は半年近く外気から遮断され太陽の光さえ届かない状態でしたので酸素の少ない嫌気性菌の増殖が原因かと思います。
メタンガスでも発生したんでしょう。。。
これはシート下に所々見られた酸化した鉄分です。
酸化鉄: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E5%8C%96%E9%89%84
本来ならこんな現象は起こりにくいと考えていました。
何故ならリードUPの効果の一つであるキレーレト効果や抗酸化能の力が有るからです。
溝きりをした時、土手沿いの30cm下程に良く見かけた現象でした。ですから来年は土手の酸化鉄の出現は減少すると予測していました。
人間が人工的(化学肥料、除草剤など)にすすめた結果が土手の酸化鉄増加に偏ったのだと解釈していました。ただ田んぼそのものは人工的な産物ですがね(笑)
しかし、田んぼそのものが外気との遮断された状態ですから酸化鉄現象へ傾く傾向にあると言う事でもありますね。
土壌とは全く同じ土でも気候、温度、微生物群、など環境因子が違えば違う土へ変化する。それはシート一枚で環境が変わり全く違う土壌へ変化していったのが証ではないでしょうか。
ならば、一定の環境が提供されれば稲の育つ土壌が安定した方向に向かう。とも言えますね。。。
これは確か土壌生成理論の一節に載っていたような気がします。
シートで分けた土の状態は、目指す土の方向性を示しているのではと感じています。
これまで自然循環に切り替え丸2年、来年は3年目を迎え、尚且つリードUP効果が著明に出現しやすい環境ではないか?と考えていますからどうなるのだろか?と。。。楽しみ!!
こうした「土の変化」を観察するのはとても楽しい事です。
出来上がる作物の変化も大事ですが、「変化している土」も見逃さず感知できる事も大事なんですね!!
やはり土壌は生き物だといえます。