史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

西大井 Ⅱ

2014年03月16日 | 東京都
(養玉院如来寺)


如来寺

 伊藤小学校の南、住宅街の中に養玉院如来寺がある。五体の大仏を安置する瑞応殿の裏手に墓地が広がる。墓地には高取藩植村家や対馬藩宗家の墓がある。


従四位巌光院殿智達映雲大居士(植村家教墓)

 高取植村家の墓地に十代藩主植村家教の墓がある。植村家教は、文政十一年(1828)家督を継ぎ、嘉永元年(1848)隠居するまで、藩主の座にあった。万延元年(1860)、七十五歳にて死去。
 植村家の墓は、奈良県高取の宗泉寺にもあって、幕末の藩主家保の墓はそちらにある。


宗家墓地

 対馬藩宗家の墓域に、義達の墓がある。


摂政院殿正二位普薫明徹大居士(宗義達墓)

 宗義達(よしあき)は、第十六代対馬藩主。元治元年(1864)の長州征伐の直後、佐幕派の起こしたクーデターにより、それまで藩の実権を握っていた義党(尊攘派)百名が処刑された。慶応元年(1865)には、義党の残党により佐幕派が暗殺されるなど、治世を通じて混乱が続いた。戊辰戦争では新政府軍に軍兵を送った。明治三十五年(1902)、死去。五十六歳であった。


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