史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

佐野

2009年06月06日 | 栃木県
(出流山義挙志士処刑場跡)


出流山義挙志士処刑場跡

 佐野は、堀田家一万六千石の領地である。佐幕色の強い藩で、慶応三年(1867)十二月の出流山事件のときも幕府の要請に応じて、足利藩、壬生藩とともに出兵している。その際、生け捕りとなった四十八名が佐野秋山川の河原で処刑された。
 佐野藩は、戊辰戦争が起きると早々に官軍に恭順を表明し、沼田での戦争にも出兵した。

(天応寺)


天応寺


宗観院殿前羽林中郎将柳暁覚翁大居士
(井伊直弼の墓)

 佐野北郊の堀米にある天応寺には、彦根井伊家二代直孝、三代直澄そして十三代直弼の墓碑がある。いずれも遺髪を収めたものといわれる。
 寛永十年(1633)、堀米から田沼に至るまでの地域が井伊家の領地となり、以後幕末の慶応四年(1868)まで、二百三十五年にわたって井伊家の支配下にあった。井伊直弼も、ペリー来航の前年、嘉永六年(1853)に自領を巡見し、領民の意見を藩政に反映するなど意を砕いている。


大老井伊直弼公顕彰碑

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