史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

大田原 Ⅲ

2021年07月24日 | 栃木県

(御殿山公園)

 大田原市佐久山の御殿山公園は、佐久山城跡に作られた公園で、四季折々の花が楽しめる。

 

御殿山公園

 

史跡 佐久山城跡

 

 佐久山城は、文治三年(1187)、那須資隆(すけたか)の二男泰隆が築城し、以後佐久山氏を称して居住した。子孫の佐久山義孝(すけたか)は、一族の福原資孝(大田原資清の次子)に滅ぼされ、廃城となった。天正十八年(1590)、福原資孝の子、資保(すけやす)は片布田館から佐久山四つ谷に陣屋を移したが、のち元禄十五年(1702)、福原資倍(すけます)が佐久山城の一部を補修し、山麓に陣屋を構え、四つ谷の地から移った。以降、福原氏が居住し、明治二年(1869)に福原資生(すけおき)が版籍を奉還するまで続いた。

 

明治天皇佐久山行在所跡

 

 明治天皇が明治九年(1876)に奥羽地方、明治十四年(1881)に山形・秋田および北海道を巡幸した際に、佐久山宿にあった宿屋「新玉屋」が行在所となった。それを記念して昭和十五年(1940)に佐久山町がこの碑を建立した。当初は「新玉屋」のあった場所(現・佐久山小学校入口付近)に設置されたが、その後道路改修工事などの事情により移転が続き、平成二十七年(2015)十月に御殿山公園内に移設された。

 

(乙連沢)

 

明治天皇御駐輦紀念碑 ①

 

明治天皇御駐輦紀念碑 ②

 

 大田原市乙連沢(おとれざわ)のセブンイレブンから東に五百メートルほど行った場所に明治天皇駐輦記念碑がある。訪れる人も少ないためか、石碑はほとんど雑草に隠れるような状態であった(写真①)が、周囲の雑草を足で踏み倒してようやく写真を撮影できるようになった(写真②)。撮り終わったときには脚に切り傷を負い、何故だか首筋がチクチクした。

 

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