史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

今市 Ⅳ

2021年07月17日 | 栃木県

(今市宿市縁ひろば)

 今市宿市縁ひろばと命名されているが、どこにでもありそうな観光駐車場である。その片隅に明治天皇小休所記念碑が建てられている。

 

明治天皇御小休之蹟

 

(大日堂跡)

 かつて菩提ヶ原には大日如来の堂があった。慶安二年(1649)、大楽院の恵海がこれを再建した。往時には美しい池のある庭園のある中に堂があり、そこに大日如来の石像が安置されていたという。明治三十五年(1902)の大洪水で流され、現在は堂跡にいくつかの礎石が残るのみとなっている。

 

大日堂跡

 

大日橋と大谷川

 

明治天皇駐蹕跡

 

 明治九年(1876)、明治天皇は東北巡幸の途中、日光に六月六日から九日に立ち寄り、同月八日、日帰りで中禅寺湖まで行幸している。中禅寺湖からの帰り、大日堂に立ち寄った。当時は、堂宇があり、池を囲んだ庭園が美しかった。

 大日堂跡は、無名のスポットかもしれないが、公園として整備された傍らを大谷川の清流が流れ、ずっと滞在していても飽きない空間となっている。お勧めのスポットである。

 

 

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