史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

静岡 Ⅹ

2022年05月21日 | 静岡県

(瑞光寺)

 瑞光寺墓地に野崎彦左衛門の墓を訪ねた。墓地の真ん中辺りに野崎家の墓域があって、その中に彦左衛門の古い墓石も置かれている。

 

瑞光寺

 

明徳院殿慈雲積善居士(野崎彦左衛門の墓)

 

 野崎彦左衛門は、天保十四年(1843)の生まれ。幼名は延太郎といった。長じて鬼島広蔭に和歌、三浦弘夫に国学・漢籍を学んだ。二十一歳にして家業を継ぎ商家を営んだ。神奈川開港にともない安政六年(1859)正月、武州子安村に北村彦次郎、野呂伝左衛門ら駿府商人とともに出店を構えた。また明治元年(1868)、政府軍総督府が駿府に設けられると、その会計局にあたり物資調達に奔走した。静岡藩が成立すると渋沢栄一の商法会所の御用達となって商業に活躍した。のち野崎銀行を創立した。明治三十八年(1905)、年六十三歳にて没。

 

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