史跡訪問の日々

幕末維新に関わった有名無名の人生を追って、全国各地の史跡を訪ね歩いています。

奈良 Ⅱ

2016年03月11日 | 奈良県
(春日大社)
 今年の年末年始は山形県の銀山温泉に家族旅行に行ったので、京都の実家には成人式の連休に帰ることにした。帰省初日は奈良県の史跡を訪ねた。奈良を歩くのは久しぶりである。まず、春日大社を目指した。


春日大社

 文久二年(1862)正月、春日大社で一つの異変があった。正月一日から行われていた「八ヶ日之神事」中、春日社領大柳生庄の御供を備進する際、第四殿の六面の御神鏡のうち一面が落下して破損したのである。これは古来、国家の不吉とされ、宮中にも上奏された。その報せが関白の下に入ったのは一月二十日のことであったが、その翌日に老中安藤信正が襲撃された坂下門外の変の報せが届き、まさに異変を裏付けることになった。春日大社の御神鏡落御事件は、深く孝明天皇の宸襟を悩ませたという(「天誅組の変」 舟久保藍著 淡交社)。


釣り燈籠

 春日大社で目につくのは軒下に無数に下げられた釣燈籠である。この釣燈籠は、古来国民から奉納されたもので、中には宇喜多秀家や藤堂高虎、徳川綱吉といった歴史上の著名人が寄進したものもある。

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