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キック・アス

2011年12月02日 17時35分48秒 | 映画
久々に面白い映画を見ました。
「キック・アス」という昨年公開された作品です。


あらすじ

コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は
ある日、インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。
何の能力も持たない彼はあっさり犯罪者にやられるも、
捨て身の活動がネット上に動画で流され、
“キック・アス”の名で一躍有名になってしまう。


いわゆるアメコミヒーローもんなんですけど
これがまた全くヒーローじゃなくて
人間臭さ抜群です。
スパイダーマンなどもヒーローの悲哀を描いていますけど
これに比べたらあまっちょろいものです。
キック・アスになる前の生活描写なんか
男ならすごい分かる内容になっています。

R15指定になってますが
それも当然で、暴力描写や人を殺したり血が吹き出たり
それよりも問題になりそうなのが
10歳位の女の子が殺人者として育てられていることです。
一応、正義の名の元に行っているわけですが
これが楽しんでやっているようにしか思えないのが
自分的にはツボでした。

だって芦田愛菜ちゃんみたいな娘が
バタフライナイフを器用に使いこなしているって
日本だったら上映禁止ですよ。
卑猥な放送禁止用語を言わせたりと
この子、意味分かって言っているのかなぁって心配になるほどです。
「クロエ・グレース・モレッツ」っていうパッと見、可愛いわけではないけど
この先も応援していきたくなる子ですね。
(今調べたら撮影時は11歳でした。)

そんなわけでかなり好き嫌いが分かれる作品ですが
現在の日本のテレビ局主導のナヨっとしたものを見るよりは
間違いなく刺激的で見るに値いするものです。
制作する側に、絶対にこれを映画にしたい、って
気持ちというか
映画が好きなんだろうなぁって伝わってきます。
大してドラマの映画化って動員数とか大人の事情みたいなものが先行して
作られているような気がして
テレビじゃなくて映画にする必要性ってどこにあるの、と
素朴な疑問が生まれてきます。

とはいってもこの作品が日本で作られることは
様々な規制が入って不可能のような気がするし
もしかしたら同じ内容でも嫌悪感を抱くのかもしれません。
それは外国の作品だとどこか他人事のように感じられるからです。
ワールドカップのときなんかもそうなんですけど
外人が顔にペイントをしてスポーツバーとかで騒いでいるシーンを見ても
何とも思わないし、むしろ好意的だったりするんだけど
それを日本人がやっているのを見ると
にわかファンのくせに騒いでるんじゃないよ、
と思ってしまいます。

にわかファンうんぬんっていうのももちろん大きいですけど
それよりは身内が馬鹿みたいに浮かれまくっている的な感覚に近いようです。
心配しなくてもこんな過激な映画は作れないと思うので
平気なんですけど。

敵のギャングに捕まって拷問される模様を
ネットで生中継される場面があるんですけど
現実でもこういうことが頻繁に起こるかもしれないし
それをみんな嫌だといいながら見ていたところが
一番嫌な気分になりました。
キックアスの男友達もそれを見ていたんですけど
怖がった女の子が抱きついてきて
ニヤっとするところが
緊張と緩和のせいか面白くて
こういう細かい不謹慎なシーンなんかも上手いなぁって感心しました。
今年一番のおススメ作品です。

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