夢発電所

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ケアホーム「SEEDS」は今…

2010-11-05 07:18:15 | ケアホーム「SEEDS」
11月4日(水)

 今年4月にオープンして、わが娘たち二人のほか男性が3名の計5名が入居したケアホーム「SEEDS」。当初はもう一人の女性が入居予定だったが、病気入院をして半年間部屋を空けた。そしてこのたび、めでたく入居と相成った。6名入居で、ようやく当初の計画通りの負担割合になる。
 人が共に暮らすということは、一人ひとりの個性が暮らすということである。それはうまく行くこともあれば、そうはいかない関係もあり得るのは家族も一緒である。家族の場合は父親だったり母親だったりが家族関係の調整をするのであるが、ケアホームの場合はサービス管理責任者が行うことになる。とかく権威的になったり、支援者が決めてしまっている場合が多いこの世界。
 「自分のことは自分で決める」が支援者の視点でもある。そういう意味ではサービスの調整や対人関係の調整をしていかないと、あっという間にアットホームがコールドホームにもなるのだ。

 このホームを小規模施設にしてはならないと思う。人間には尊厳を守ってもらう権利がある。障碍の程度に係わらず、説明責任とバイスティックのいう「信頼関係」を築くための原則を守っていく必要がある。
 
 スタッフが初めて経験するほどの、重度障碍者の連続的な生活への支援である。腰痛を訴えるスタッフが後を絶たない。このホームではスタッフの献身的な働きが支えである。それは毎日の入浴と、オムツ排泄を極力控えたケアである。しかしケアスタッフが常時複数いるわけではない。一人で移乗支援を繰り返すことの負担は予想以上にあるのかもしれない。入浴時間も可能な限り帰宅後の夕方以降にスタートしている。3人の重度の入居者を一人ずつ入浴させると、3時間はかかるのだ。
 やむを得ずスタッフの介護負担を軽減するために、移乗支援を一人でも容易にできるための機械を導入することにした。1台25万円から50万円はするのである。それでもスタッフの健康維持には欠かせないと思った。
 今はデモの機械だが、月曜日からケアホームに調整済みの機械がやってくる予定になっている。

 みんなが笑顔で暮らし続ける、アットホームであってほしいと願うばかりである。

 

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