夢発電所

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福祉若手の会

2013-04-05 06:48:44 | 私と福祉とであいの旅
 職場のスタッフの結婚式で、新郎の友人たちと挨拶を交わした。そして先日その一人から電話があって、私の福祉人生の話を同じ仕事をしている若手にして欲しいと依頼された。「岩木に美味い焼鳥の店があるから、一度飲みに来てくれ」と私が言ったのもあるかもしれない。

 まあわたしのような年寄りに声をかけてくれる若手がいただけでも、ありがたいことだと思って数日間頭の中を整理している。
 今、旧岩木町のほぼ真中付近に、私がかつて弘前に移り住んで勤務した老人ホームが建設されて、完成まで間もなくとなっているようだ。
 岩木山の百沢というところにあった特別養護老人ホームは、時代の流れの中で老人介護保険制度を経て、巨大化し今34年という時を刻んでいた。私が勤務したのはその中の準備段階から15年間だから、時間の流れが圧倒的に私の背中を通り過ぎている。
 従業員数も今は100名を超えて、事業所も市内に数カ所と拡大化している。
 私は42歳の時、自分の娘達の障害者福祉を開始しようとこの職場を辞した。
 根本的に私の思いと、この老人ホーム経営者の間には乖離があって最後までその隙間は埋まらなかった。

 そうして今巨大な老人ホーム群が、町のど真ん中に3箇所再建されようとしている。すれ違う福祉車両はこの老人ホームの車が圧倒的に多い。
 経営者は理事長となり、今は息子たち二人が跡継ぎとなっているらしい。
 
 私も今は人生の後半部に位置し、自分の歩んできた道のりを振り返ろうとしている。
 後継の若手陣もようやく根付き、いつ私がいなくなっても運営面で困ることはほとんどないのではないかと思い始めている。
 理事長がいい人たちが集まってあなたは幸せだといってくれた。本当にそうだと思う。人に恵まれているなと、今更ながら思うことだ。
 同じ老人ホームで出会った栄養士Yさんは、一度老人ホームを結婚退職したが、私の求めで今の事業所のスタート時から、一緒に力を発揮してくれた。
 私が今お付き合いしている理事者も、ほとんど30年を超すお付き合いの方が多く、皆さんも加齢が進んできたなと感じ始めている。
 次の世代へのバトンタッチのタイミングを考え始めるこの頃である。
 そういう意味ではこの若手の会のメンバーは、今までの各法人には感じられなかった良い感覚を感じられそうな人たちかも知れない。それは連帯しようという気風を感じ取れるからだ。
 私が老人ホームの生活指導員として、県内の若手職員との研究会を組織した時の研究者としての気概もあった時代のことである。
 サービスをどう向上させるかという、共通の目的がそこにはあったのだ。
 自分の法人の繁栄だけを主張する経営者とは、そこに大きな乖離があるのである。
 

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