中国の家電大手、ハイアールが年明けから日本の白物家電市場に本格参入します。
買収する三洋電機の事業基盤やブランドを継承し、来年1月から自社製品として洗濯機や冷蔵庫の販売を始めます。既存ブランドと併せて日本でのシェア拡大を狙う考えで、初年度に国内販売額を3倍以上に増やす計画です。この中国最大手の家電メーカーの参入攻勢で、日本国内の白物家電市場での競争が一段と激化することは明らかです。
ハイアールは三洋電機の親会社であるパナソニックと東南アジアの冷蔵庫・洗濯機事業を来年3月末までに段階的に取得することで基本合意に達しています。10月18日に最終合意に達する模様です。買収金額は約100億円です。中国企業が日本の大手製造業から主力事業を買収するのは初めてです。
ハイアールの日本での販売顎は2010年で約100億円ですが、この買収で売上高が倍増しそうです。来年からは、三洋ブランドのアクアを使った商品群を販売することで、ブランドイメージを確保することで、売上倍増を狙う戦略です。
日本の家電はかつての光をなくしています。その顕著な例が、このハイアールの日本家電ブランドの買収ではないでしょうか。
今年の5月、福島県に被災者支援で行っていたのすが、その避難所に、韓国からの洗濯機が贈られてきていました。サムソン製だったと記憶しています。なぜ、贈られてきたかといえば、数日後に、イヨンバク韓国大統領がその避難所を訪問するからでした。韓国側からは、避難所で、その洗濯機を利用しているのを大統領に見せてほしいという要望があった聞きました。
さすがに、そのような場面は演出できなかったのですが、韓国の国家を上げての売り込みの一端をみた感じでした。このようなバイタリティを日本はなくしてしまったようです。
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