東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

社会をどう教えるかに迫る!

2012年05月11日 | インポート
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 育鵬社教科書(中学校歴史・公民)に書かれていること、書いてないことを研究者、弁護士、教員、保護者・市民が検証した力作にとどまらず、社会科(歴史・公民)を、どう学ぶかに迫る一冊。
中学校の「歴史・公民」で何を学んだらいいのかがこの一冊でわかる。特に社会科の教員は必読、お勧めです。
「育鵬社教科書をどう読むか」(子どもと教科書全国ネット21編、高文研、1800円)
お申し込みは、子どもと教科書全国ネット21
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2ー6ー1ー201
TEL(03)3265-7606  FAX(03)3239-8590  郵便振替 00160-5-32242
E-mail kyokashonet@a.email.ne.jp 

           (水芭蕉・阿寒湖畔)


絵なんか描けない!

2012年05月10日 | インポート

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 小学校から不登校だった生徒。特に絵が苦手で「絵なんか描けたことないよ、いつも図工の時間は逃げていた」という。絵を描くことを怖がっているようだ。何を描くかも全く決められず、呆然としている。

 用務員さんが世話をしている玄関の花壇は、春の花がいっぱい。気に入った花を一輪、選ばせるとピンクのマーガレットを選ぶ。形も単純なマーガレットの花を一輪いただいて、それだけを図案化して描いてみる事を提案すると、恐る恐る描きはじめるが形がとれない。花心の部分の形、花びらの形など単純化してマンツーマンで形を確認しながら、励まし、褒めつつ一輪2
また一輪と描き進める。気がつくと、江戸小紋の図柄のように画面いっぱいにマーガレットがちりばめられている。描く怖さから、楽しさへ、そして自信へと表情に変化が見えて来た。淡彩による着色も丁寧に教えると、自分の描いたものが立ち現れてくる事に夢中になり、いつもおしゃべりでうるさかった子が無言で夢中に絵にとりくんでいる。

 「私、描けるんだ。」と呟いたとき、教員はやめられねえ!と思った。

      (↑食べごろの「ふきのとう」)

(←花が開いた「ふきのとう」)


ゆとり世代が新しい世界を切り拓く

2012年05月02日 | インポート
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「ゆとり」か「詰め込み」かではなく「生きる力」と文部科学省が強調する新学習指導要領が小中学校で今年から完全実施された。
 「脱ゆとり教育」とも言われるが、ゆとり教育の時の中心的な文部官僚だった寺脇研さんが『「フクシマ以後」の生き方は若者に聞け』(主婦の友社)を出版した。
 文科省を退職してなお、自らの「ゆとり教育」を検証し,その世代の若者に未来を託している。
 ゆとり教育で「学力」は低下したのか?「ゆとり世代」とそしられている世代が、生きがいと働きがいを求めてNPOなどで活躍している姿が報告されている。彼らの夢のある発想がいい。新しい公共とNPOによる寄付文化の提唱。直接民主主義、彼は行動民主主義と言っているが、劇場型民主主義(小泉や橋本)から参加・行動の民主主義を提唱している。ゆとり世代の若い教職員よがんばれ!

       (カキツバタとミツバチ)


バス事故はなぜ?

2012年05月01日 | インポート

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 関越自動車道で起きた悲惨なバス事故で亡くなられた皆様に心より哀悼の意を表します。

 運転手の居眠りによる事故と報道されていますが、バス会社が無理な運行を運転手に強要している実態から、起こるべくして起きた事故との見方が濃厚です。競争と利益優先のなかで、安全にお客様を目的地まで届けるという、運転手の働きがい(生きがい)まで奪ってしまっていないでしょうか?

 人間らしい生活を継続的に営むための、働き(生き)がいのある、人間らしい仕事のことをディーセントワーク (Decent work)と言いい、ILO総会で採択し、世界中の目標になっています。

 効率や利益ではなく、生きがい、働きがいと人間らしさが働く場に求められています。

                              (はなみずき)