本でも雑誌でも、編集者の思いが込められ、丁寧につくったものに出会うと幸せな気分になる。
メディアが氾濫し、売らんかなの粗雑な雑誌が多い中で、ariya(アリヤ)という福岡の藤野幸子さんが発行・編集をしている季刊誌に出会った。
アリヤは蟻家。一人ひとりの存在は小さいけれど、みんなで助け合い、支えあえば、誰もがきっと幸せに生きていけるはず。地に足をつけ、蟻の目線でゆっくり歩いていきたい。そんな思いを込めて、『蟻の家=アリヤ』と名付けました。
とある。
今号の特集(写真)は、「愛、一葉。」「紙漉きを行っている障がい者施設を訪ねました。」で、4つの作業所が紹介されている。レイアウトから写真の一枚一枚、文章の隅々に編集者の心が行き渡っている。紙漉きの行程が丁寧に説明されていて、学校でもやってみようと思ったりする。
末尾に、「アリヤが考えていること。」として、①アリヤは毎号、福祉施設で作られる製品や、福祉活動を中心に紹介します。②アリヤの印刷は、福祉工場のコロニー印刷で行っています。③アリヤは読者が支える本でありたいと願っています。とあるとおり、このポリシーが、美しい本を作り出すんだろう。
教育も、思いを込め、丁寧に、ポリシーを大切にしていきたいと思う一冊だ。
ホームページから購読の申込みができる。年3回、春・夏・冬の発行で送料込み1746円。http//www.arinoie.com/
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