ああ言えば、こう言う。困ったもんだ。
集団的自衛権を憲法解釈で認めてしまおうと言う自公政権は、憲法13条まで持ち出してゴリ押ししようとしているようだ。「ようだ」というのは、私たち主権者(国民)に何の相談もなく月内にも閣議決定で決めてしまおうとしているからだ。
さて、その憲法第十三条は、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。」である。
個人として尊重される国民が、「お前の権利を守ってやる」と願いもしない戦争に巻き込むという乱暴・狼藉である。すでに、イラクで人質になり、生命を脅かされた日本人に対して「自己責任」だと切り捨てようとしたのは他ならぬ自公政権だったのは記憶に新しい。
昨日、戦争をさせない全国署名6・12提出集会が開催された。署名は175万筆集まったが、首相官邸は署名を受け取らないという。
呼びかけ人のスピーチの一部を紹介する
大江健三郎さん「憲法九条の精神が戦後のレジームである。それが日本人の文化になっている。今戦前のレジームに戻そうとしているのが安倍首相である。平和憲法こそを守っていきましょう」
香山リカさん「二度と過ちは繰り返さないためのひとつが平和憲法である。自分は強いのだといって力を振りかざそうとするのは、精神科医から見ると末期症状といえる。国に対して末期症状と言えるのは皆さんです。今こそ声に出していきましょう」
菅原文太さん「戦争は暴力です。映画とは違う。小学校2年にとき戦争が始まった。親父の兄は戦争にいってマラリヤに苦しめられて死んだ。弟はフィリピンに行ったきり髪の毛一本戻ってこない。親父は生きて帰ってきたが一生を棒にふった。戦争はいいことは一つもない。戦争は絶対してはいけない」
落合恵子さん「6月15日国会を囲んだ。樺美智子さんが亡くなった日です。ここまで市民を無視しここまで市民を冒涜する首相は今までにいません。今怒らずにいつ怒るのでしょう。やたら勇ましいけど愚かな人々に従う必要はありません。“人生は名詞ではなく動詞である”皆さんと一緒に声をあげて行きましょう。」
戦争をさせない1000人委員会は、緊急の行動を次のとおり提起している。
6.13国会前緊急行動
日時:6月13日(金)昼12時から
場所:衆議院第二議員会館前
6.17官邸前緊急行動
日時:6月17日(火)午前8時から
※閣議は火・金の8時台、あるいは9時台に行われています。
場所:首相官邸前
安倍政権は民衆の声を無視するな! 6.19院内集会
日時:6月19日(木)18時30分~
場所:衆議院第一議員会館大会議室
講師:前泊博盛さん(沖縄国際大学教授、元琉球新報論説委員長)
※集会終了後(20時ころ)から官邸前で抗議行動を行う予定です。
6.20官邸前緊急行動
日時:6月20日(金)午前8時から
※閣議は火・金の8時台、あるいは9時台に行われています。
場所:首相官邸前
(センジュラン)
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