東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

ここまで来た放送支配

2014年02月07日 | インポート

Photo 安倍首相のお友達人事でNHKの会長になった籾井勝人(もみいかつと)氏が、就任会見で「従軍慰安婦の問題は、どこの国でもあったこと。」と発言し、閣僚からも「あり得ない発言、即刻辞任すべき」(1/26朝日朝刊)と報じられている。
 このあり得ない発言を撤回し、謝罪したばかり籾井氏が、今度は5日の参院予算委員会で、NHKのFM番組にレギュラー出演している音楽評論家のピーター・バラカン氏に対し、東京都知事選が終わるまでは原発問題に触れないよう要請していたことを明かした。と東京新聞が報じている。籾井氏はバラカン氏について「放送法は政治的に公平であること、意見が対立している問題にはできるだけ多くの角度から論点を明らかにすることを定めている。都知事選では原発問題が争点の一つとなっており、期間中の番組はより公平性を期する必要性があり、いろいろ検討した結果、出演が取りやめられた」と述べた。
 原発問題を都知事選の争点からはずす動きは、多くのマスコミでも見られる。当のバラカン氏は先月下旬、都知事選が終わるまで原発の問題に触れないよう複数の放送局から求められていたと明らかにしていた。また、NHKラジオ第一放送で先月末、経済学の観点から脱原発について語ろうとした中北徹東洋大教授に発言をやめるよう求めたことについても籾井氏は、「選挙期間中でもあり、テーマの変更を求めた」と認めた。
 もう、辞めて戴かないとジャーナリズムとしてのNHK自体が壊れてしまう。
 あさって、2月9日は、東京都知事選挙。雪の予報もありますが、気をつけて投票に行こう!