毎年京教組青年部では、青年教職員を対象に職場での悩みや問題点を浮き彫りにするためのアンケートを行っている。今年のアンケートの中で、印象深い回答があったので紹介する。
アンケートの質問その1は、「生きがいを持って働いていますか?」というものだが、その質問にに次のような回答があった。
「仕事は、生きがいではなく、やりがいをもってするものだと思います。仕事を生きがいにしてしまうと、それがうまくいかなくなった時に、心を病んだり、自ら命を絶ってしまうと思います。生きがいとは、家族と過ごすことだったり、仲間と語り合うことだったり、死ぬ前に一度やっておきたいと思うことではないでしょうか。」
考えさせられるこたえであった。仕事だけが「生きがい」であっては、さびしい人生になるだろうし、仕事をただ「食べていくための手段」だけにしては、1日の三分の一以上の時間が「苦役」にしかならないことになる。生きがいであるにしろ、やりがいであるにしろ、仕事への「意気込み」を持てる職場でなければならないことは言うまでもない。「ワークライフバランス」ということが言われて久しいが、現状はまだまだ程遠い。特に、さまざまな困難を抱えている青年層の声には、しっかりと耳を傾けていかねばならないと思った次第である。