日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ
KIHAKU's blog



大型連休の初日、cavernaの引渡を無事に終えました。

土地探しから始まったcaverna。
初めてクライアントにお会いしたのは実に4年前です。
気になる土地が出ると連絡をいただき、その都度話し合いをさせていただきました。
一般の方ですと、土地だけを見てどのような建物が建てられるのか、なかなかイメージがつきにくいですよね。
崖地であったり、狭い土地であったり、変形の土地であったり・・・
一般には敬遠される条件も、逆に安く入手でき、なおかつ面白い空間ができる可能性を秘めていたりします。
また、整形地で条件が良さそうでも、実は問題のある土地であったり・・・。

cavernaでは2年以上かけて理想の土地を探し、地下1階地上3階建の住宅を設計期間が約1年、工事が約10ヶ月かけて実現しました。
当事務所で設計監理する住宅は、平均すると最初にお話をいただいてから竣工するまでが1年半程度です。
cavernaはその複雑な形態から確認申請などの審査や工事にも時間がかかり、通常よりも長い期間をかけて竣工しました。

その影響もあってか、引渡の瞬間はなんとも感慨深く・・・
(毎回引渡には同じ感情を抱きますが・笑)

現場の方達も同様の気持ちだったようで、皆さん”燃え尽き症候群”になったとかならないとか(笑)

ただ、建築は竣工が終わりではなく、始まりです。
誕生した空間がいつまでもクライアントに愛され、共に成長してゆく・・・年月とともにその美しさに磨きがかかるような、そんな建築であって欲しいですね。
これからも温かく見守って行きたいと思います。

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現在発売中の「ROSSO6月号」(ネコパブリッシング)にて「超ガレージの現在」という特集が組まれています。
その中で「建築家に訊くスーパーカーの似合う家とは?」というお題のもと、インタビューを受けた様子が掲載されています。
(P.32,33)
人とクルマの関係性、スーパーカー特有の空間のあり方など、ROSSOらしい取材となっております(笑)
同時に「balena」や「akari庵」もガレージハウスの実例として紹介され、さらに新作として「caverna」のCGも掲載。
ガレージハウスを建てたいという方も、単なるスーパーカー好きの方も楽しめる内容となっておりますので、是非書店にてご覧いただければと思います。

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